(English)
I run by bicycle to Florianopolis.
(Español)
Propongo a bicicleta a Florianopolis.
(Português)
Eu corro através de bicicleta a Florianopolis.
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さて、いよいよクリチバを出発。朝6時に起き、昨日の晩作っておいたおにぎりをほおばりながら、出発の準備。だんだん明るくなる窓の外を見ると、霧雨のような小雨が降っている。雨の日はなるべく走らないオイラなのですが、まぁ、これくらいの雨なら途中で止むでしょうと判断し、出発することに。
ゴウさんに見送られて7時に出発。外回りの116号線に出てハイウェイを南下。これから海岸の方に降りていくので、今日はひたすら下り道かなぁと思っていたのだが、そんなに甘いものではない。70kmくらいは高度900m~800mをいったりきたりするようなアップダウン道。雨も一向に止む気配がなく、ちょいと気分がめげる。小雨だから耐えられないワケではないのだが、雨の中走るのはあまり気持ちのいいものではない。
それでも、この雨は山の上だからだろう、山を降りれば天気も変わるさと、自分を励まし、前へ進む。70kmを過ぎたところから急に下り坂になり、高度800mから一気に40mくらいまで降りた。雨の下り道って結構怖いんですよ。そして、必要以上にブレーキをかけまくって降りるので、ブレーキシューの減りが早い。クリチバ到着前にテント泊したガソリンスタンドで、取り替えたブレーキシューだったのだが、この坂下りで早くも金属部分が顔を覗かせるほど磨り減ってしまった。う~ん・・・
で、ようやく山の下に下りたのだが・・・雨は止むことはなく、逆に激しさを増してきた。普段だったら雨宿りするか、走るのをやめて宿に退避するところであるが、ブラジルビザの残りが今月半ばで切れるオイラ、急がなきゃという想いがあり、雨の中をひた走るのであった。
上から降ってくる雨に濡らされるのと、道路に溜まった水が自転車のタイヤで跳ね上げられ、下から濡らされるのと、横を走るトラックが、巻き上げる水に濡らされるので、全身びしょぬれ状態。後ろに積んだ荷物に水がしみこんでないかと心配しながら、前に進む。
と、突然、ペダルが空回りを始めた。が、一瞬の出来事で、元に戻ったので、ん、ギアになにかあったのかな?と、ちょっと気にした程度で、自転車をこぎ続けた。が、しばらく走っていると、またペダルが空回り。ひょっとして以前一回あったように、チェーンホイールが取れかかっているのかも!と心配になり、自転車を止めてチェックしてみるも、ホイールはまったく問題なさそう。ついでにチェーンもチェックしたのだが、チェーンのテンションも緩んでいる様子はなく、問題なさそう。原因不明なだけに、不安が増す。普段の晴天下の走りならまだしも、この雨の中、何かあったら、めんどくさい。
そんな不安を抱え、途中、何度も空回りを起こしながら、とりあえず、目的地であったJoinvilleの街へと辿り着いた。さぁて、宿でも探すかと、ペダルを踏み込むと、また空回り。またか、と思って何度かペダルを漕ぎ回すも、今回は、戻らない!ずっと空回りしっぱなしなのだ。何事?と思って、再びギア廻りやチェーンをチェックするも、外見的におかしなところはない。あれ~?と思って、空回りするペダルを手で回しながら、ふと気付いた。まわるはずがないギアがクルクルとまわっているのだ。普通、タイヤを前に進ませるため、ペダルを前にこぐと、ギアとタイヤは連動して動くようになっている。それなのに、今の自転車の状態は、タイヤは回らずに、ギアだけがクルクルとまわるのだ。こ、これは、ハブとスプロケットのカセットをつなぐ部分の故障では・・・だとすると、自分で簡単に直せるような故障ではない。そして、直さないことには、走ることすらできなくなってしまう。とりあえず、街に入るまで、もってくれて助かった。途中で壊れていたら、ずっと自転車を押さねばならないハメになっていただろう。不幸中の幸いだ。
とりあえず、宿を探すことに。海岸沿いの避暑地にあるこの街、どこも宿が高い。なんとか35レアルの宿を見つけ、チェックイン。濡れ鼠のようにずぶ濡れで、泥だらけの荷物を持ち込むオイラだったが、宿のおネエさんは嫌な顔せず、部屋に通してくれた。そして、とりあえず、着替えるだけ着替えた後、自転車の後輪を外し、自転車屋へ行くことに。宿のおネエさんに自転車屋の場所を聞き、向かう。時刻はもう夕刻6時近く。早くいかないと店もしまってしまう。
ちょいと離れた場所にある自転車屋を無事発見。後輪を見せ、まわるはずのないギアをクルクル回して見せ、これを直して欲しいと伝える。が、カタコトのポルトガル語が伝わらず、「ノー、エンティエンド(わからない)」と言われる始末。ボディランゲージを多用しまくり、でなんとか、分かってもらえたようなのだが、修理できるのは明後日の夕刻になるという。「?、明後日?」と聞くと「今日はもう店を閉めるし、明日は、祝日だからね。」と。そうなのだ、明日はブラジルの祝日。そういえば、ペンションサウダージで見たカレンダー、6月3日は赤く塗られていた。「えぇ~、困るんです!僕は旅人で、明日にはフロリアノポリス目指して出発しなきゃいけないんです」と駄々をこねるも「いや、明日休みだからねぇ」とつれない返事・・・と、そこへ奥から一人の店員さんらしき人が出てきた。カタコトのポルトガル語で駄々をこねているオイラをチラ見し、レジのお兄さんとなにやら話し始めた。そして、オイラの方に来て、「貸してみな、今からやってあげるよ」と。すいませぬ~、オブリガード!
交換するハブはシマノのパーツにしてもらう。パーツと後輪を持って、奥の修理室へ入っていったお兄さん。オイラは店の中の椅子に腰掛け、待ち。レジのお兄さんは、外へ出て、シャッターを降ろしはじめた。あぁ、本当に店じまいの時間だったんだ。いやはや、面目ないッス。
待つこと1時間。新品のハブに交換された後輪が、手渡された。ハブ、交換するには、スポークスを全部取り外さなければならないから、手間取るんですよ。感謝感謝で受け取ったオイラだったが、ん・・・張りなおされたスポークスの雑な感じがちょいと気になる・・・まぁ、急ぎでやってもらったからしょうがないか、と思い、タイヤを握ると、空気が入ってない。「一度空気、入れてみたんだけど、しぼんじゃって。パンクしているみたいだよ」と。これ以上手間を取らせるのも悪いなぁと思ったオイラ、パンク修理は自分でできるから、と、代金を支払い、何度も感謝の意を伝え、店を後にする。
で、宿に戻り、パンク修理をしようとして、タイヤを外して驚いた。リムテープが取られたまま。むき出しのリムにそのままチューブがはめられている。そりゃ、このまま空気をいれようとしたらパンクするでしょ、当然ですよ。というか、ブラジルの自転車って、リムテープをせずに、チューブを入れるものなのか?とても自転車屋さんがやるミスとも思えないんですケド・・・しょうがないので、新しいリムテープをはりなおし、パンク修理したチューブをいれ、自転車を元通りに。まぁ、これでなんとか、明日から走れるようになった。急ぎで修理してくれた自転車屋さんにはホント感謝・・・デス。
それから、やっとのことで洗濯。今から洗っても確実に明日には乾かないのは分かっているのだが、洗わないワケにはいかない。靴下や、ズボンはいくらすすいでも、水が濁る。あぁぁ、やっぱり雨中走行は嫌いだ。こういう後処理もめんどくさい。
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