(English)
I walked around Buenos Aires at last.
(Español)
Dí una vuelta Buenos Aires por fin.
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W杯のベスト8が出揃い、準々決勝まで2日空くことになり、<サッカーを見なきゃ>プレッシャーから開放される。ということで、今日は、ようやくブエノスアイレスの街をブラブラと散策。
まずはSantaFe通りを西方向へ。SantaFe通りの1860番地にある<本屋>へ向かう。"世界で二番目に美しい本屋"という肩書きをつけられたらしい、ここにある<El Ateno>という本屋、本好きのオイラとしてはぜひぜひ行っておきたい場所なのでして。てくてく歩いていくと、通り沿いに入り口発見。中に入ると・・・う~ん、ゴージャス!昔、劇場だった場所を改装して作ったというこの本屋は、本屋らしからぬ雰囲気。
いやいや、ホントに、劇場に本が並べてありますという感じなのですよ、ココ。う~む、どちらかというと、空間が本で埋め尽くされている感じが好きなオイラとしては、本が主役になりきれていない、この本屋は、微妙な感じ。確かに、美しい空間なんだけどね。
本屋を出て、次に向かったのは、レコレータ墓地。本屋を見るついでに近くにあるから見ておくか、くらいの気持ちで、特に事前情報を仕入れずに行ったのですが・・・ここは、かなり心を動かされた。というのも、墓地というからには、広い敷地に十字架が並んでいるというイメージを抱いていたんですが、墓地の敷地内に入る門をくぐると、そこにあるのは、高さ3mほどの<家みたいな>建物たちでして。この<家みたいな>建物が、お墓だったんです。いやぁ、予想を覆された光景に、入った途端軽いショック。
アルゼンチンの富裕層の人たちが死後埋葬されるというこの墓地、ところ狭しと、豪華な<家みたいな>墓が並んでいる。狭い路地を歩いて、これらのお墓たちを見て回るのだが・・・なんだか妙な気分。お墓なのに、お墓を歩いている気がせず。建物のイメージが一般的な<墓>のイメージから大きくズレているからだろうか?この建物の中には、防腐加工しただけの遺体が<眠っている>(ここでは、火葬はしないみたいです)という事実を想像し、ようやく、死をそこに感じることができる。ちなみに、アルゼンチン人に今も親しまれているエビータの墓もここにあります。
心が躍ったレコレータ墓地を後にして、南の方向に歩き出す。国会議事堂などを眺めならが、街の雰囲気を楽しみ、辿り着いたのは、日本食材店<Casa Japonesa>。めんつゆとか醤油とかごま油とか、味噌とか、カッパ海老センとか、柿ピーとか、懐かしの味もたくさんおいてあったのだが・・・イマイチ購買意欲が湧かず。ここブエノスでは、まだまだ肉料理が楽しみで仕方ないので、そろそろ日本食が恋しいって気分になれていないんですよねぇ・・・そのうち、日本食でもって気分になったら、もう一度来ることにしよう。って、アルゼンチン肉に飽きる事態は、はたして、訪れるのだろうか?
<Casa Japonesa>を出て、今度は東へ。タンゴが見れるバー&劇場がいくつかある地区へと足を向ける。と、途中で、精肉屋を発見。覗いてみたら・・・牛タンを発見。牛タン、探していたんですよ。アルゼンチンでは、牛タンも丸ごと安く買えるって聞いていたんで。でも、スーパーだとなかなか置いてなくて。こういうお肉屋さんにはあるかも、と思って入ったんですが、ビンゴ!ありましたぜい。1kg強で25ペソ、まぁまぁの値段ですな。
グロテスクな牛タンまるごとが入ったビニール袋を片手に、引き続き街歩き。しばらく歩いて到着したのが、<Bar Sur>。ここは、ウォン・カーウァイ監督の映画<ブエノス・アイレス>で出てきたタンゴバー。
《レスリーが途方に暮れた様子でボルス・ジュネーヴァを呷っている。これは、トニーが映画の中でずっと飲みつづけている酒だ。レスリーは<バー・スール>の戸口の脇で腰をおろしている。ここはトニーが観光客相手の客引きをやっている店なのだ。レスリーはトニーの同僚の若い中国人をつかまえ、とりとめのないおしゃべりにふける。「おれ、あんたのことおぼえているよ」中国人の若者が、やっとせりふをトチらずにすませた。「あんたの名前・・・」「ボードウィン」とレスリーは答えることになっている。ところがレスリーは、若者のせりふを受けて「アーミン」と答える。アーミンというのはトニーの役名だ。これは、レスリーの自己表現なのだろうか。それとも役を抹殺したいという衝動の表れなのだろうか。最終段階の編集が終わるまで、答えはわからない。》
トニー・レオンと、今は亡きレスリー・チャンが演じるゲイカップルの物語の舞台。映画ファンとしては、気になるタンゴバーなんですよ。開店はタンゴショーが始まる夜から。お昼の今の時間は閉まっていたので、今日のところは、外の姿をパチリと写真撮影のみ。W杯が落ち着いたら、夜にタンゴショーを見に来くることにするか。
<Bar Sur>を後にして、引き続きブラブラ街歩き。そして入ったのが、美味いと評判のアイスクリーム屋<OLIMPICA>。素材の味を生かした味が売りのここのアイス、チョコ好きなオイラとしては、まずはチョコレートアイスを食べたくて。オーダーしたのは、アーモンド入りチョコ。これが、マジうま。アーモンドが大粒のままこれでもかっていうくらい入っている。あぁ、チョコとアーモンドの見事なハーモニーにクラクラ・・・
美味しいアイスを食べれて、満足したので、宿に戻ることに。戻り道で自転車屋を発見。いやぁ、これだけ街を歩いて、自転車屋を一軒も発見できないのはどうなの?って思っていたところだったんですが・・・ようやく、自転車屋を見つけてホッとしました。今、自転車にいろいろ不安を抱えてますんでね。で、早速入って、18インチホイールはあるか?と聞いたところ、やっぱり18インチのホイールはないとのこと。まぁ、ホイールはもう、日本から送ってもらうよう、手配してもらっているところなんで、見つからなくても、いいんです。一応確認してみたんです、ハイ。その他のパーツは、充実してそう。いざとなれば、頼りにできそうな自転車屋でよかった。
さて、宿に辿り着き・・・買ってきた牛タンの調理開始。キッチンに行って、買ってきた牛タンをまな板の上に。ど~ん、と<舌>という存在感。うへぇ~、改めてみると、やっぱり、グロテスクだなぁ・・・これ。以前ネットの動画で見た牛タンのさばき方を思い出しながら、包丁を入れる・・・う~ん、でも、以前動画で見た牛タンは、もっと長かった気がするのだが・・・オイラが今回買ってきた牛タンは、そんなに長くない。これ、子牛の牛タンなんだろうか?
とにかく、舌の皮の部分を丁寧に包丁ではがしていく・・・これ、動画で見たら、スルッと簡単に剥いていたんですが、実際にやってみると、なかなか手ごわくて。最初はギザギザな剥きかたになってたんだけど、後半ようやく、コツをつかんできて、キレイな剥き肌になった。
外側の固い皮の部分を剥き終え、下準備終了。タンの付け根下部分を切り離し、二分割。一つは今日これから食べるタン塩用。そしてもう一つは、後日つくる牛タンカレー用。
タン塩用の部分を適当な厚さに切り分け、塩をまぶして下味をつけた後・・・フライパンで焼く。焼いたそばからつまみ食い・・・う、うまい!いやぁ、牛タンを思う存分食べれるなんてねぇ・・・こんな贅沢しちゃっていいのかしら。
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