Frontera del tiempo
天気の境界

2010.08.14 / Argentina (Mendoza~Uspallata) 本日自転車123km走行 : Total 21276km走行
天気:曇のち晴 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→ロミート / 宿→Hospedaje Mi Casa (80ペソ)

(English)
 I left from Mendoza and entered the mountain road of Andez.



(Español)
 Salía de Mendoza y escribí el camino montañés de Andez.
 朝まだ真っ暗なうちに目が覚める。とりあえず雨は降っていない模様。ようし出発するかと、準備しているうちに、空がしらみはじめたのだが・・・空一面雲。うむむ、雨は降らなさそうだけど・・・せっかくだから青空の下で、アンデスに突入したかった。

 メンドーサの街中を走る40号線に乗り、しばらく南下。その後7号線に乗り換え、いざアンデスへ。曇り空の下、白い雪化粧をしているアンデスは、厳しそうな雰囲気がプンプン。山の上にかかっている雲の下は、確実に雪が降っているんだろうなぁ・・・

 7号線でアンデスに突入してからは、しばらく、アップが激しい道が続く。やっぱり山上りは辛いなぁと思っていたら、1500mを越えたあたりから、アップダウンが繰り返されるようになってきた。上りは辛いけど、下りがあるのが嬉しい。上りばっかりだったら、今日の目的地であるUspallataまでは到底辿り着かないだろうと思っていたのだが、これだけ下り道があるのならなんとかなるかもしれない。

 途中、車に乗ったアルゼンチン人の老夫婦に呼び止められた。この先にあるPotrerillosという場所まで行くが、乗っていくか?というお誘い。いやぁ、アルゼンチンで、初のお誘いかも・・・でも・・・今回の行程は自分の足で走ってみたいのです。ブエノスから、チリのビーニャ・デル・マルまで、大西洋から太平洋へと、自力での大陸横断走行を果たしたいって思いまして。せっかくのお誘いでしたが、丁重にお断りさせていただいたのでした。ありがとうございます、オジさん、オバさん。

 さて、オジさんたちが向かった、湖の畔の町であるPotrerillosを過ぎ、しばらく走っていると、それまで山々で囲まれていた目の前の視界が突然開け、青空が見えてきた。これまでは曇り空&雪山というドヨ~ンとした雰囲気の中を走っていたのだが、岩岩が明るく照らされ、突然、風景が変わった。う~ん、やっぱり晴れた中走ったほうが気持ちがいい。

 この辺りから、風景は、アンデスっぽくなってきた。乾いたゴツゴツした岩肌が続き、生き物を寄せ付けない、孤高の風景。好きなんですよ、この風景。好きなんですケド・・・アンデスの風景って、すごく、心を物悲しくさせる。なんか、走っているだけで、切ない気持ちがこみ上げてくる。

で、フト時計を見るともう、16時半。この時点でUspallataまで後、30km以上ある。この時間にこれだけの距離がある町までの走りは、普段だったら諦めるんですケド・・・今日は、久々に、追い風が吹いてくれてまして。しかも、超強烈な追い風。平地だと、普通に走って時速30kmくらいだせるほどの追い風。この追い風に助けられ、がんばることに。

 で、なんとか18時過ぎに、Upallata付近に到着。道沿いに、宿がぼちぼち見えてきたので、今日の宿探し・・・と、一軒一軒当たっていったのだが・・・・なんと、どこも一杯。「コンプレート(満室)」とのこと。そういえば、今日は週末の土曜日。確かに、避暑地に出かけるタイミングではあるのですが、えぇ~、真冬のこの寒い中、わざわざアンデスの山の中に、みんな来るモンなの?と、疑問符がオイラの頭の中を巡る。Cabanaと呼ばれる、コテージ風の宿にも行ってみたのだが、ここは基本家族用らしい。4人くらいで一部屋借りるとリーズナブル。一人でも120ペソ取られるとのことなので、断念。そんな感じで宿探しをしていると、Uspallataのセントロに到着した。そして、そこで見たのは、ものすごい数のレンタルスキーショップの看板・・・あぁ、なるほど、スキーね・・・

 そう、みなさん、スキーをしにやってきているのです。真冬の今はまさにシーズン、真っ只中。そりゃ、宿も混むっちゅうねんね。

 ツーリストインフォメーションを見つけたので、そこで、安い宿を聞き、手当たり次第行ってみるものの、全て全滅。その途中、一軒<Hospedaje>と書かれた安そうな宿があったので、行ってみたのだが、あいにく安い部屋は全部埋まっており、一部屋だけ80ペソの部屋が空いているとのこと。う~ん、80ペソか・・・Uspellataには2泊くらいしようと思っていたんだよなぁ、二泊で160ペソは高すぎる・・・と、悩んでいると、明日には、安い部屋が空くわよ、と宿のオバちゃん。まぁ、他に泊まれそうなところがないし、いいか、ここで、とチェックイン。

 シーズン中の週末のリゾート地には気をつけろ、と一つ勉強になりやした、ハイ。