No hay el segundo para Dios
神様は二度微笑まない

2010.09.23 / Chile (Victoria~Curacautin) 本日 自転車94km走行 : Total 21939km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1
朝飯→クッキー 昼飯→ポヨ 夕飯→ハムチーズサンド / 宿→テント泊

(English)
 I lost my video camera...



(Español)
 Perdí mi cámara de vídeo...
 朝、バスの係員がオイラの肩を叩く。ハッと起きるオイラ。「もうすぐVictoriaだから」と教えてくれ、オレンジジュースとクッキーの入った車内食を手渡してくれた。昨日の晩のおやつとして出されたようなのだが、オイラが爆睡していたため、今渡してくれたらしい。さすがサービスがよいと噂のチリのバス。

 さて、Victoriaに到着し、バスを降り、荷物を受け取る。と、その様子をビデオに撮ろうとして、ポケットをまさぐるも、ビデオカメラが無い。えぇっ、ひょっとして席に置き忘れてしまったのではないかと、出発しそうなバスをちょっと待ってもらい、オイラの席へ戻る・・・すると、ポケットから転がり落ちてしまったと思われるビデオが、椅子の片隅に挟まった状態で転がっていた。ふ~、危うく忘れるところだったよ、と一安心したのですが・・・後で考えると、これは、神様の警告だったんです、きっと。

 Victoriaのトイレで水を補給し、いざ出発。久々にフル装備の自転車のペダルをこぐ。うん、いい感じ。若干分かりづらいVictoriaの町中の道を、何人かの現地の人に道を尋ねつつ、目指すCuracautinへ続く道へ。

 50kmほどのCuracautinへの道は、そんなに大変なこともなく、順調に進む。途中、遠くに真っ白な雪をかぶった山々が見えてくる。う~ん、絶景だ。これからあの山々の麓を自転車で走ることになるわけで・・・素敵な自然サイクリングの予感にワクワク。

 お昼過ぎにCuracautinへ到着し、昼食を食べる。そして、これから、コングリオ国立公園へと入っていくため、食料を買出し。Llaima山という絶景山の麓に広がるこの国立公園は、おそらく園内になにもないと思われるため、テント泊のつもりで突入するのだ。

 Curacautinの町を抜け、Llaima山へと向かう。途中、舗装されていた道は、次第に未舗装の砂利道へと変わっていく。ガタガタ揺れる自転車。途中一度だけビデオカメラを取り出し、風景撮影をした後は、ガタガタ道運転に集中し、ひたすら自転車走り。16時も過ぎ、ちょいと小腹が空いたので、パンをかじることに。ここで、おやつタイムをビデオに撮ろうと思って、ビデオカメラを入れておいたフロントバックのサイドポケットを見ると・・・あるはずのビデオが・・・無い!!!!

 ん~、この瞬間、何が起こったのか分かりませんでした。というか、脳がこの衝撃の事実を拒否したんだと思います。

 ひょっとしたら、違う場所に収納したのかも、と入れそうなバックの中を調べてみたのですが、やっぱり無い。

 落としたのか・・・

 ええ、たぶんこのガタガタ道の振動でサイドポケットから落ちちゃったんだと思うんです。あぁぁ、なんてこった!幸い、人通りが少ないこの道、引き返せば道に転がっているかも、と慌てて引き返すオイラ。

 神様今一度ビデオカメラをこの手にお戻しください。

 と祈る気持ちで、しらみつぶしに走ってきた道を探したのですが、見当たらず(涙)。あぁ、たまに通る車の人が見つけて持っていっちゃったか・・・二往復もしたのですが、やっぱり見つからない。あぁ、神様の慈悲に二度目はないのですね・・・

 なんといっても、この間ブエノスに送ってもらったばかりのビデオカメラ。そして、おそらく自転車、パソコンの次に高価なモノ。すんなりとは諦められませぬ。諦めきれないものの・・・太陽は落ち、周囲は暗くなり始めた。しょうがないので、適当なところにテントを張り、一夜を越す準備。こういう時、満腹だと楽天的な気分になれるのだが、あいにくハムチーズサンドだけでは、お腹は十分満たされず。悔しさと悲壮感で、気分はど~ん、と沈みっぱなしの夜となったのでした。