A Temuco
街へ

2010.09.25 / Chile (Curacautin周辺~Temuco) 本日 自転車100km走行 : Total 22097km走行
天気:曇時々雨 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→ハムチーズサンド 昼飯→ハムチーズサンド 夕飯→ロミート / 宿→Hospedaje Flor Aroca(6000ペソ)

(English)
 I went to big town Temuco. Because I had to repair my bicyle and wanted to buy new camera.



(Español)
 Fui al pueblo grande Temuco. Porque tenía que reparar mi bicyle y quise comprar la nueva cámara.
 昨日の夕刻、空に雲が広がり始めていたので、ひょっとしたらと思っていたら案の定、今朝は天気が悪くなっていた。一昨日昨日と快晴だったのは珍しかったのかも。というのも、チリ南部は天気が悪いことが多いとスコットから聞いてまして。そして、天気予報を見ると、ここ3~4日は曇または雨みたい。う~む・・・

 天気はイマイチなのですが、ここに留まっていても、しばらく天気はよくならないようなので、出発することに。目指すはテムコ。この辺では一番大きな街デス。本来の予定では、ここしばらくは、山間の小さな町を移動しながら、自然満喫ルートを走るつもりだったのですが、雪で前に進めず、ルート変更を余儀なくされたのと、無くしたビデオカメラの代わりを検討したいというのと、自転車のチェーンホイールの修理をしたいという思いがありまして。予定では滞在を考えていなかったテムコへいくことにしたのです。

 そうそう、細長いチリ、真ん中に主要縦断道路であるルート5がありまして。サンチアゴ以南では、大きな街はほぼ、このルート5沿いにあるんです。で、ただ南下するのであれば、このルート5をひたすら走っていくというのが、最も単純なルート選択(チリの道の面倒なところは、ストレートに南下している幹線道路はルート5しかない。海沿い、山沿いにある町は、ほぼすべてルート5から枝分かれ的に派生している道を通っていくことになるのだ。もちろん、小さな道はそれらの町間をつなげる道としてあることにはあるのだが、だいたい未舗装だし、今回のように、シーズンによっては雪で通れないなんてこともある)。

 ですが、このルート5、海側から離れているし、アンデス側からも離れていまして。景色的には面白くない。せっかく豊かな景観が広がるチリ南部に来ているのだから、いい景色を見ながら走りたいと思って、ルート5は避け、アンデス側をぬって走るという超迂回ルートを計画していたのです。ちなみに、バスを降りたビクトリアから、ラッシュのライブを見るためにサンチアゴへ戻る前の到達目標地点であるプエルト・モンまでは、ルート5を通れば、410kmほど。普通に走って4日もあれば到着できる距離なのだ。その距離の道を、アンデス側を3週間もかけて走るつもりでして。

 そんなルート計画を、早くも変更。とにかく、このあたりは、アンデス側の道が通れないということで、再びルート5へ。基本的には下りとなる道を快調に進む。途中、濃霧のため、霧雨みたいな場所をつっきったり、ポツポツと雨ツブが降り注ぐ中を走ったりしながら、テムコへ到着。いくつか宿を訪ね歩き、水シャワーなら6,000でいいわと言ってくれた宿にチェックイン。

 で、早速自転車屋へ。二軒目の自転車屋にホイールが、置いてありまして。その場で交換作業をやってもらえたのでした。ちなみに、破損してしまったホイール、どうやら、ホイールの内側の部分、軸に触れる場所が、長距離走行のため、磨耗してしまい、そのため、軸が安定しなくなって、ぶれ、そのブレが変な圧力をホイールの外側に加えることになって、破損してしまったのではないか、とのこと。ふむむ、このパーツも、適当な距離を走ったら、取り替えなきゃいけないなぁ。

 その後、ビデオカメラ探しのために、街をブラブラ。すると前方に・・・雑誌でしか見たことがなかった、超小型の折りたたみチャリ<A-Bike>に乗っているお兄さんを発見。イギリスのとある発明家が開発したという、このチャリ、タイヤはオイラのBD-1と比べてもはるかに小さい6インチ。興奮してしまったオイラは、思わず「写真とっていいですか?」と。通りすがりの人に声をかけて写真をとらせてもらうなんてことは、めったにやらないオイラであったが、ここは、撮っておかないと、とね。で、写真を撮らせてもらった後、お願いして、試乗させてもらうことに。以前雑誌で見たときには、<スピードは出ないが、人間工学に基づいたジオメトリで走行性能は意外なほど高く、かなりの距離も苦痛なく乗ることができる>と書かれていて、乗り心地が気になっていたのですよ。で、乗った感想はというと・・・確かに、座り心地や、ハンドルを握った感触は、自転車として違和感がなかった。ですが、ペダルをこぐのが・・・想像通りに大変。こぐ労力というより、バランスが難しい。慣れれば違和感なくなるのかなぁ。ま、こいつで世界一周しようとは・・・思えないな。5.7kgの軽量さと、たたんだ時のコンパクトさは魅力だけど、走りが、ね。う~ん、でも、なるべく平地でアスファルト道だけ走る旅にするって限定するなら、ありなのかなぁ、なんて思ったりもする。

 それにしても、やっぱり折りたたみチャリはいい。それぞれの個性あるギミックが好き。開発者の思考が、形状として露呈しているところに惹かれる。これからも、旅途中で折りたたみチャリに乗る人を見かけたら、撮らせてもらうことにするか。