País de las maravillas
ワンダーランド、ラス・ガビオタス

2010.10.21 / Chile (Las Gaviotas) 本日 自転車0km走行 : Total 22797km走行
天気:晴
朝飯→なし 昼飯→パン 夕飯→チュレッタ / 宿→El Encuentro(テント泊3000ペソ)

(English)
 Today was fine day. I walked around the farm in Las Gaviotas.



(Español)
 Hoy era el día fino. Dí una vuelta la granja en Las Gaviotas.
 朝起きて、テントの外を見ると・・・ようやく晴れ。前回到着した当日以外は全て雲がはっていた、ラス・ガビオタス、いやはや、晴れるとまさにワンダーランド。どこを向いてもフォトジェニックな風景が広がっているんです。

 さて、今日は、周囲に広がる国立公園をトレッキングしようと思ってまして。実は、ここラス・ガビオタス周辺には2つの国立公園があるんです。Parque National PhyehueとParque National Vicente Perez Rosales。そして、なんと、ここからは、この2つの国立公園にフリーで入れちゃうんですよ。ここから国立公園に入るのはマイナーなルートとなるため、公園管理事務所なんてなく・・・フリーというか、まぁ、無断で入っちゃうってことなんです、ハイ。

 朝日の上り始めとともに出発。昨日、犬に手持ちのパンを全部食べられてしまったオイラのために、エディスおばちゃんが用意してくれたパンをカバンにつめ、Parque National Vicente Perez Rosales方向に歩き始める。

 国立公園に続く一本道を歩いていると、木の柵が設けられており、道がふさがれている。その先に別のファームが見え、これは、家庭の門なのかと思って、勝手に入るのをためらったのだが、ここを通過しないと、先に進めない。ちょうど通りすがりの馬にまたがったオジさんがいたので、聞いてみると、どうやら、これは、家畜が逃げないように設けられている柵のようで、人間は勝手に開けて入っちゃってよいとのこと。ふむむ、なるほど、と柵を開き、先へ進む。

 道沿いには、いくつものファームが広がっている。ここ、ラス・ガビオタス、エディスおばちゃんところのファームだけかと思いきや、そうでもなく、数家族の人たちが、ファームを運営しているようです。しばらく続くファーム風景。ここがいい雰囲気なのですよ。あぁ、こういうところで、生活するのって、すごく幸せなことなのかもなって思わされます。弓場でファームの大変さを実感してきたオイラですが、ここでまたファーム生活への憧れが湧き上がる・・・いや、表面的にはファンタジックに見えるここのファームだけど、実際住むとなると、弓場と同じような大変さが待っているんだろうな、と憧れと同時にこんな想いも頭をかすめるのでした。

 さて、道は、そんなファームを抜け、森林地帯へ突入。昨日一昨日と、雨がしこたま降ったようで、道が超ドロドロ状態。ただでさえ、人が通らず、道なんてあってないような場所なのだが、雨のため、その道らしきものは、もはや道とは呼べないものになっている。そんな道なき道を靴を泥だらけにしながらひたすら進む。

 う~ん、森林トレッキングって、イマイチ気分が乗らないんですよねぇ・・・トレッキングだったら、オイラ的には、雄大な景色が広がっている場所を歩く方が好き。ロライマとか、ああいうのだとテンションあがりまくる。で、今回のような木々で覆われ、周囲の風景が見れない森林歩きは、あんまり面白みを感じないんですよ。もちろん、たまに木々の切れ間から素晴らしい風景が覗き見えたりして、感動することがあるんですが・・・それって、ホントたまになんで。

 しかも、今回は、足場が悪すぎる。普通に歩けるのなら、落ち着いて写真をジックリ撮るという楽しみ方もあるんですが、今回は、ひたすら歩くのに必死。本当は、Valle Callaoという素敵な景色が見える場所まで歩こうと思っていたのだが、Laguna Los Quetrosという湖が見えるところまで歩いたら、もういいやって気になっちゃいまして。渓谷まで歩くと、さらに3時間半くらいグチャグチャ道を歩かないといけないって思ったらゲンナリ。この湖の畔で、しばし、素晴らしい景色を堪能した後、戻ることに。

 そんなこんなで、ここ、ラス・ガビオタス、2つの国立公園にフリーで入れるというトレッカーには夢のような場所なのですが、トレッカーではないオイラ的には、国立公園の奥深くに森林トレッキングするより、ラス・ガビオタス周辺の高台に上って、ファーム風景をノンビリ眺めている方が好みだということが判明。ファームの見えるところまで再び戻った後、ブラブラ。高台に上って草むらに寝転がって、うたた寝したりして。これが、最高に心地よい。

 と、うたた寝していたら、ペロリと顔を舐められる感触が・・・目を覚まして、見てみると、昨日ヘッドロックをかましてやった、テント侵入犬が。どうやら、昨日のヘッドロックをオイラの親愛の証だと勘違いしたらしく、あれから、すっかりなついてしまったのですよ。まぁ、コイツにくっついていると、食べ物にありつけると思っているだけかもしれませんが。とにかく、オイラの横にちょこんと座り、一緒にうたた寝を始めたのであった。う~ん、こういう姿を見せられると、テントを破いて食べ物を奪われた憎しみは薄れていき・・・だんだんカワイイヤツと思ってきてしまうもんで。人間の感情なんて、いいかげんで、移り気なもんです、ハイ。

 宿へ戻ると、畑仕事をしていたエディスおばちゃんが「あら、早かったのね」と声をかけてきたので、「ええ、渓谷までは行かず、湖まで行って戻ってきちゃいました」と報告。「じゃぁ、ちょっと早いけど夕飯にする?」「ええ、すっかり腹減っちゃいました」。ということで、今日は早めに夕飯。今日の夕飯は骨付き肉のステーキ。相変わらず味付けが抜群。肉を食べ終わった後、ソースをパンですくって食べる。ウマイ・・・

 それにしても、今日は一日天気がよくて。晴れた日には最高のワンダーランドと化すラス・ガビオタスを満喫できて、大満足。いい日でした。


















★Las Gaviotasの素敵な宿<El Encuentro>の紹介

①船を下りると湖岸沿いに看板が見えます


③ファームハウスがあり、ここに泊まれます


庭ではあひるが闊歩してます


エディスおばちゃんに頼むと飯を作ってくれる


周囲は牧場(ファーム)です


牛もいます


②看板左手20mにある大きな木の門を入り、しばらく歩く


庭にテントをはらせてくれます(犬が食物を漁るので注意)


ちなみに、コイツがテント漁りの犯人です


素朴な味で超ウマイ!ザッツ・家庭料理


ヤギや羊が放し飼いされてます。馬もいます


豚がひたすら草を食べてます

まるで妖精の国のようなファンタジックな雰囲気につつまれる、素敵な場所で過ごす日々。最高に心地よい