Juicio
ナイス判断?判断ミス?

2010.10.28 / Chile (Ancud~Chonchi) 本日 自転車106km走行 : Total 23116km走行
天気:雨時々曇
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→サーモン / 宿→La Esmeralda(5000ペソ)

(English)
 Today I arrived at Chonchi.



(Español)
 Hoy llegué a Chonchi.
 昨日の夜は暴風。さらに、やっぱりポツポツと雨が降ってきて・・・テント泊の次の日は雨という法則どおりだ。朝起きてもまだ雨は降り続けており、テントはびしょぬれ。しかも、足元には小さな水溜りができており、寝袋が水没。あぁ、道理で足元が冷たいと思った。

 とりあえず、屋根の下に退避して、降り続ける雨を見ながら、今日は一日ここで過ごすか、まぁ、幸い、キッチンは使わせてもらえるし、コンセントもあるんで、ボーっと何もせずに過ごすのは避けられそうだ・・・なんてことを考えていたら、雨は小降りになり、青空が覗いてきた。これは、昨日と同じパターン。途中、また雨が降るかもしれないけど、一日雨ってことはないだろう、ということで、出発することに。

 確かに、アンクーの町を出るまでは、いい感じでした。順調に雲が薄くなり、青空が広がってくる。ようし、今日はナイス判断だったぞ、と思っていたら、空は一転、あっという間に雲が広がり、雨が降り始める。

 そして、今日は、一日雨でした。ええ、このまま天気はまったく回復せず。ひたすら降り続ける雨の中100km走。面白くないですよ、雨の中走るというのは。ただの苦行です。あぁ、これは完全に判断ミスだったかなぁと、悔やむ。

 途中、チロエ島ならではの雰囲気ある教会を発見。チロエ島らしい風景になかなか出会えず、チェって思っていたオイラですが、この教会の屋根に1本尖塔がある独特の教会様式はチロエ島っぽくていい。ただ、雨がめんどくさくて。普段なら、もっと近寄って構図を考えて写真を撮るのだが、もう、自転車を止めたその場で、片手でスナップショット。ダメです、こんな撮り方をしていては、写真の腕が落ちてしまいます。めんどくさがらずに、いい場所に動いてシャッターを切れ・・・これが、オイラの写真術の基本なのに・・・

 さて、とにかく雨の中をひた走り、チロエ島最大の街であるカストロに到着。もともとこの先20kmくらいのところにあるチョンチーという町に泊まる予定であったオイラ、カストロでは、ちょいと街をグルリと見てからチョンチーに向かおうと思っていたのですが、あいにくの雨で、そんな気分にもならず。カストロは完全にスルー。今思えば、カストロで泊まるという選択肢もあったんですけどね。走っているこの時は、もう意地になってました。どうせ濡れているし、走りきったるって。

 激しさを増すアップダウンの道を走り、ようやくチョンチーに到着。ココに来て、ようやく雨は止み、青空が覗くように。あぁ、ホント、この辺の天気は読めない。

 さて、チョンチーには、これまたスコットお勧めの宿がありまして。海沿いの素敵な場所に建っているというホステル、行ってみたところ・・・これまた、ドミがないとの衝撃の事実。ショックなオイラに、宿のオーナーカルロスオジさんが「シングル部屋をドミと同じ5000ペソでいいよ」との優しい言葉をかけていただきまして。そして案内された<Captain's Room>という部屋が、窓から海が一望できるというメチャメチャ素晴らしい部屋でして。しかも、広い。濡れた服やテントを広げて乾かし放題。オシャレなテーブルや椅子もあって作業も落ち着いてできそうだし。あああああ、最高です。今日の苦労が一気に吹っ飛びました。この部屋に泊まるためにがんばってきたと思えば・・・

 そして、オジさんお勧めの、すぐ傍にあるレストランで食べたサーモンがメチャウマ。いやぁ、終わりよければ全てヨシ。いい一日です。

 さて、宿に戻って、今後のルートをカルロスオジさんに相談したところ、チロエ島最南端にあるケジョンという町から、チリ本土のチャイテンという町に向かうフェリーが、週一本、しかも土曜日の真夜中にしか出ていないということが判明。土曜日の夜中ということは、ここチョンチーに2泊して向かわないといけないではないですか。んんん、結果的には、延泊しないで、雨の中、がんばって走ってきて正解だったということか。ゆっくりしてたら、ここ素敵なチョンチーの宿を駆け足で通り過ごさなければならないところだった。まぁ、ここで1週間足止めを食らうという選択肢もあるのだが・・今は、あまり休みをおかずに走りたい気分なんでね。

 今日は、雨中走ることになった判断について、コロコロ評価を変えてきたのだが・・・最終的には、ナイス判断だった、ということにしておこう。