Lluvia no se cae
祈っても雨でした

2010.10.30 / Chile (Chonchi~Quellon) 本日 自転車71km走行 : Total 23201km走行
天気:雨時々曇 ネット:1
朝飯→シリアル 昼飯→魚サンド 夕飯→ハンバーガー / 宿→Hotel Tierra del Fuego(9000ペソ)

(English)
 Today I arrived at Quellon. I had plan to go to Chaiten by ferry. But today there is not ferry to Chaite. So I had to stay here...



(Español)
 Hoy llegué a Quellon. Tenía plan para pasar a Chaiten por barca. Pero no hay ninguna barca hoy a Chaite. Así que tenía que quedarme aquí...
 チョンチー、非常に居心地がいいので、もう2,3泊していきたいところなのだが、今晩、ケジョンから次の目的地であるチャイテン行きのフェリーが出るということなので、出発しなければならない。ケジョンまで約70km。そのままフェリーに乗ることになるだろうから・・・雨に濡れての乗船は避けたい。夜中の5時間の船にずぶ濡れで乗るのは、風邪をひかせてくださいと言っているようなものでしょう。

 今日は、雨が降りませんように、と昨日の晩、祈りながら寝たのだが、その願いは通じず。朝、またもや雨音で目覚める。んんん・・・まぁ、昨日も早朝は雨だったけど、9時頃にはあがったから、ちょい待つか、と天気の回復を祈りながら待つも、雨は一向に止む気配がない。10時近くになってしまったので、しょうがない、雨の中出発するかと、決心。カルロスおじさんに別れを告げ、出発しようとしたら・・・「今日は、午後からさらに雨が強くなるらしいぞ」とカルロスオジさん。「・・・」

 しょうがないです、今日は、走らないといけないんで。雨が降りしきる中、ペダルをこぎはじめる。一応荷物は濡れないようにカバーしているし、自分はカッパを着ているんで、少々の雨だったら、そんなに水被害を受けないようにはしてあるんですけど、雨の中走るって、なんだか精神的にくる。気持ち的に盛り上がらないどころか、逆にテンションさがりまくり。肉体的にはMでも、精神的なMではないオイラにとって、雨走行は、ホント嫌なのだ。あぁ~これからもしばらく雨地帯を走らなきゃいけないんで・・・なんとか雨走りが楽しくなる方法はないものだろうか?

 途中、たまに覗く青空がたまらなくイトオシイ。

 とにかく、早いトコ、ケジョンに着きたい一心で、ひたすら走る。チョンチーを出たところで4つほど大きなアップダウンが続く峠を越え、その後も、3つの大きな峠を越えて、ケジョンの町が見えてきた。幸い、カルロスおじさんの予言ははずれ、途中から雨は小降りになったので、びしょぬれというほど濡れずにすんだ。

 早速ケジョンの海岸に出て、フェリーを探す。多くの漁船にまぎれて、一隻だけ大きな客船らしきものが見える。あれかな?と思って、その客船の近くにある桟橋にある管理小屋にいた男の人に「チャイテンに行きたいんですけど」と尋ねると、「ああ、6時半にでるよ」とのこと。「え?6時半?・・・カルロスオジさんは土曜日の深夜0時に出るって言ってたのに・・・」ただ今4時。待ち時間をどうやって潰そうかと考えていたところだったので、時間が早まる分には嬉しい。「あそこに見えるオフィスでチケットを買ってきてね」と言われたので、チケットオフィスへ。チケットオフィスで、オネェさんに「チャイテン行きのチケットをください」というと、「今日、船はないわよ」とのこと。「・・・?いや、先ほど、お兄さんが、6時半って言ってたんですが・・・」「明日なら出るかもしれないけど」「明日なら・・・かもしれない?」なんか、船が出るかでないかは天候とかいろんな条件に左右されるようでして。一応港沖に停泊している船がチャイテン行きだそうなのだが、今日はもう動かない様子。とりあえず、チケットだけは買っておくことにしたのだが、「一応明日の深夜0時発だけど、なにか変更があった場合には連絡いれるから、電話番号かメールアドレスを教えて」と言われる。ん~、このままズルズルと出発が延びるなんてことはないだろうな・・・ペルーのアマゾンでズルズルと待たされた時の嫌な思い出が蘇る。

 と、今日はここケジョンで過ごさなければならなくなったので、宿を探すことに。しばらくネットにつなげてなかったから、WiFiがあるところがいいなぁと思い、<WiFi>と書かれたレストラン兼ホテルの場所を見つけ、値段を聞いてみると・・・一泊9000ペソ。うぬぬ・・・隣のWiFi無しの宿が5000ペソと言われたことを考えると、悩むところだ。が、明日の出航まで、宿でノンビリしてていいよと言われたので、チト高いが、ココに泊まることに。

 自転車を車庫に入れさせてくれるということなので、行ってみると、オルトリーブのバッグをぶら下げた自転車が2台停まっているではないですか。どうやら、チャリダーが2人いるらしい。いやぁ、パタゴニアに入って初のチャリダー接触だ。パタゴニアにはチャリダーがいっぱいいると聞いていたのに、時期が早いのか、全然出会わなかったんですよ。レストランでパソコンを広げくつろいでいたチャリダーらしき西欧人カップルに声をかけてみる。エクアドルのキトから南下してきているらしい。そして、彼らは今晩8時発のフェリーでプエルト・チャカブコという、チャイテンから400kmほど南に下った場所までワープするとのこと。えぇ~、今日、そんな船がでるんだったんだ・・・

 実は、チャイテンからプエルト・チャカブコまでの道、通称カレテラ・アウストラルは、一年中雨が降るという面倒な場所を通る道でして。しかも、未舗装・・・晴れれば世界一美しい林道と言われているらしいので、ちょいと楽しみにしてはいるものの、チロエ島での連日の雨中走行を体験して、雨はもうウンザリしていたところだったので、カレテラ・アウストラルを走ることを考えて、憂鬱になっていたのですよ。そんな道を一気にワープしちゃう船が、今日出港するんだったとは・・・あぁ、その船に乗ればよかったかも、という想いが胸をよぎる。でも、もうチャイテンまでのチケット買っちゃったし、宿はチェックインしちゃったし・・・うぬぬ、この選択が吉とでるのか凶とでるのか・・・一週間後の日記には、どう記しているのやら。