Carretera Austral
晴れたら世界一美しいという林道へ、晴れの日に突入

2010.11.2 / Chile (Chaiten~Villa Santa Lucia) 本日 自転車77km走行 : Total 23278km走行
天気:晴 パンク:2 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→ハンバーガー / 宿→Hospadaje (4000ペソ)

(English)
 Today it was fine. I heard these area is always rain. I was Luckey. I started to run on Carretera Austral.



(Español)
 Hoy estaba bien. Oí que estos área siempre es la lluvia. Era Luckey. Empecé a correr en Carretera Austral.
 朝起きて、ドキドキしながら窓の外を見る・・・雨音は聞こえないから雨は降っていないようなのだが果たして・・・おぉ、快晴ではないですか!!!雲ひとつない青空。いいんですか?こんなに晴れちゃってっていうくらい晴れ渡っている。海岸へ出て左手を見ると、おそらくコルコバード火山(Vn. Corcovado)と思われる火山がクッキリ見えた。いやぁ、こいつもいい形をしてます。この時期、雪化粧したチリの火山はどれも素晴らしい。

 曇天だとイマイチだったチャイテンの町も、晴れた空の下で見ると素敵な町に見えてくるから面白い。太陽ってこんなにも雰囲気を変えてしまうもんなんですなぁ。素晴らしき、サンパワー。

 さぁさぁ、いい感じで、ついにパタゴニア走り本番突入ッス。テンションもあがったところで出発。ちょっと走ると、すぐに山々に囲まれた林道に突入した。雪化粧した山々も見える。ここが海抜0の海岸の近くの道だというのが信じられない。1000mを越えた山道を走っているような感覚に陥るのだが・・・暑さが、ココは高度が低いことを教えてくれた。晴れていると暑い。久々にTシャツモードで走ることに。ん~、ひょっとしたらサンパウロで走りを再開して以来、しばらくTシャツモードにはなっていなかったのではなかっただろうか。冬の時期は常に、フリースかジャージを羽織ながら走っていたもんなぁ・・・まぁ、それそろ夏の時期だし。これから暑い走りになってくるのかな。

 太陽の下で走る、アウストラル街道は、確かに風景が素晴らしく、気持ちいい。緑に囲まれた中アスファルトの道をグイグイ走っていくのは、相当テンションがあがる。が、25kmほど走ったところで、舗装道路は終了。未舗装道路に突入してしまった。テンションは微妙に下がりぎみ。チリで走りを再開させて以来、未舗装林道ばかり走ってまして。というか、ここんところ、未舗装林道ばかり走ってきたといっても過言ではない。正直言って、そんなにかわり映えはしないのですよ。このアウストラル街道、晴れれば世界一美しい林道と言われているのかもしれないですが、そこまで他の林道と違っている感じもしないし。いや、風景は抜群にいいですよ。遠くに白い雪帽子をかぶった山々がずっと連なっているのが見えるし、鮮やかな緑の中に、黄色や赤や紫の花が彩りを添えているし。う~ん、でも、期待しすぎちゃったのかなぁ。思っていたより心が湧き踊らない。

 Puerto Cardenasまではすんなり走れたので、この調子で走れば、今日中にLa Juntaの町まで行けるのではないか、と思っていたのだが、ここから登り坂が始まった。15kmくらい延々上り。微妙な上りだから、自転車に乗ってこげないこともないのだが、なんせ足場が悪い。砂利交じりの道は、デコボコだし、たまにタイヤが空回りしてしまい、転びそうになって危険。しょうがないので、降りて押すはめに。ここから一気にスピードダウンしてしまい、La Junta到着は不可能に。しょうがない、今日は手前にあるVilla Santa Luciaに泊まる事にするかと、ようやく下りになってきた坂を下りていると・・・タイヤに違和感が。大きな岩なども転がっていて、自転車をガタガタさせながら降りていたので、始めは、石にぶつかってのガタガタなのかと思っていたのだが、前輪から異音が聞こえるようになり、あれっ?と思ってみてみると、タイヤがユルユルに。ただ、空気の抜けが微妙なので、大きな穴あきパンクではなさそうなのと、あと2kmほどで、Villa Santa Luciaに到着する距離だったというのもあり、とりあえず、パンク修理は後回しにして、空気を入れて、騙し騙し走ることに。

 と、相変わらず続く、デコボコ砂利道を走っていると、またもやタイヤに違和感が。あぁ、やっぱり前輪、チューブ交換しないとダメかぁ、と思ってタイヤを見ると、前輪は大丈夫っぽい。ん・・・あぁ、今度は後輪だ・・・そう、今度は後輪がパンクしてしまっているではないですか。いやぁ、それにしてもパンクは、超久しぶり。ブエノスでタイヤ交換してからというもの、まったくパンクとは縁のない、幸せなサイクリング生活を送れていたのに。幸い、もう、町に入っちゃっていたので、宿を探して、チェックインしてから直そうと、そのまま宿探しを始めた。

 通り沿いに一軒のホスペダヘを発見。ドアを叩くと、少年が顔を出す。「泊まれますか?」と聞くと「今、お母さんが出かけているからわかんない。たぶん大丈夫だと思うけど、お母さんが帰るまで1時間ほど待って」と言われる。1時間待ちか・・・どうせ後から修理しなければならないんだからと、待ち時間を利用して、宿前でタイヤ修理をさせてもらうことにした。後輪を修理し終え、さて、前輪を・・・とタイヤを外したところで、宿のおばちゃんが戻ってきた。早ッ・・・1時間って言われたから、2時間待ちくらいは覚悟していたのに。宿泊はOKだと言われ、一安心。さらに、一泊4000ペソ、夕食は2000ペソで食べれるという破格のお値段。タイヤを修理し終え、シャワーを浴び、夕食をたらふくいただきました。

 そして、部屋でくつろいでいたら、ポツポツという雨音が・・・夕刻、雲が一気に広がって怪しげな天気になっていたのだが、やっぱり雨が降り始めたか。うむむ、やっぱり雨が多いという噂は本当のようだ。一日中天気が安定しているってことはないんだろうな。あ~、この雨、明日までには止むのだろうか?