Camino anotando bonito
なるほど、ここは美しい

2010.11.4 / Chile (Villa Santa Lucia~Puyuhuapi) 本日 自転車113km走行 : Total 23391km走行
天気:曇時々晴のち時々雨 パンク:1
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→ウィンナー / 宿→Hospadaje Ventisquero(7000ペソ)

(English)
 The rain stopped. So I restarted to run on Carretera Austral. It was beautiful road today.



(Español)
 La lluvia detuvo. Así que reinicié para correr en Carretera Austral. Era el camino bonito hoy.
 昨日一日降り続いた雨も止み、空は雲で覆われているものの、なんとか出発できそうな雰囲気。荷物を整え、いざ出発。

 しばらく走っていると、青空が見え始めた。いい感じだ。今日も晴れのアウストラル街道を走れる。

 道はアップダウンが続くものの、昨日ほどは大変ではない。さぁ、がんばって走るぞ、と思った途端、後輪に違和感が・・・早速パンク。出発してすぐのこのタイミングでのパンク、おそらく替えたチューブの修繕具合が悪かったのが原因だったと思われる。昨日宿でしっかり直したチューブに取替え、再出発。

 さぁ、今度こそ、と思ったら、今度は、フロントバッグに違和感が・・・普段は足に当たらないのに、なぜか右のフロントバッグが足に当たる。あれ?と思ってみると、フロントキャリアフレームが折れちゃっているじゃないですか。どうやら、この未舗装道でのガタガタ振動がフレームにダメージを与えちゃったようで、ポッキリ真っ二つに折れちゃっている。ブエノスで取り替えたばかりの新しいフレームなのに・・・前のフレームは折れるまで相当辛抱してくれてたんだなぁ。最近は、モノは壊れるものだという認識が強くなってきているんで、こういうことが起こっても、ショックの度合いは少ない。まぁ、こういうもんだと。以前こういうことが起こったら、旅を終わらせなきゃいけないか、くらいのショックを受けてたんだけどね。・・・修理はデカイ町についてからにするとして、とりあえず、フロントバッグは、ハンドルにぶら下げながら走ることに。

 しばらく、昨日と同じような風景の林道が続き、ひた走っていたのだが、途中からRio Palenaという川と並行しはじめた。このパレナ川、川幅が広く、水の色が淡い緑のクリーム色で、水の流れがゆったりとしてて・・・アラスカで見た川を思い出させる。そうそう、アメリカ大陸を北からずっと下ってきて、思うのだが、赤道を軸として北南、同じような風景が展開されていることに気付かされる。北で見たグランドキャニオンのような荒涼とした大地は、チリ北部にあったし、パタゴニアで見られる人をよせつけない、広大な荒野は、北のアラスカに通じるものがある。

 この大きな川が見えはじめてから、風景が一変した。今までは木々に囲まれただけの道って感じだったんだけど、この辺から、ゴツゴツした山肌が見られるようになり、渓谷っぽくなってきた。さらに進むと、山と山の間に平野が現れ、パノラミックな風景が展開されるようになった。そんな中走り続け、到着したラ・フンタという町、ここは、周囲を山々に囲まれた広い平野地帯のど真ん中に存在している。ちょうど、太陽も覗いていて、風景は最高によい。木々で覆われた閉塞的な林道はあまり得意ではないが、こういうパノラミックな見晴らしのよい場所は大好物であるオイラは、テンション上がりまくり。このあたりの道を走っていると、なるほど、このアウストラル街道が世界一美しい林道と言われるのも納得感がある。ちなみに、ラ・フンタは、町の中からというより、ちょっと町から出たところから見える風景が素晴らしい。町は穏やかでいい雰囲気なのだが、町は町。自然に圧倒されたいのなら、一歩外へでなくっちゃ。

 今日は70km走ったことだし、この素敵な風景の場所で休んでいこうか、とも思ったのだが、時刻はまだ15時。次の町まで40kmは走れない時間じゃない。明日の天気がどう転ぶか分からないアウストラル街道走りなだけに、天気がいいうちに、距離を稼いでおきたいという気持ちが働き、後ろ髪を引かれる思いで、ラ・フンタの町を後にする。まぁ、この美しい山間の町の風景はしっかりと心に刻んだんで、いいとしよう。

 さて、次の目的地であるPuyuhuapiは、海岸沿いにある町。海抜が低くなるだけに、ひたすら下りだろうと思いきや、途中湖沿いの道などがあり、相当激しいアップダウン道。19時過ぎにようやく到着したのであった。あぁ、未舗装道での100km越え走りは辛いものがあるなぁ、あぁ、今日は、ホント疲れた。70kmの時点では全然余裕があったけど、90kmを越えたあたりから、一気に疲れがくる。ふ~、アウストラル街道も後100kmほど走れば、再び舗装道路へ突入するハズ。もう少しの辛抱だ。