Error de la ruta
湖を渡ってからルートを誤っちまった、と気付きました

2010.11.13 / Chile (Chile Chico~El Leon付近) 本日 自転車14km走行 : Total 23764km走行
天気:晴 パンク:3
朝飯→パン 昼飯→ホットドッグ 夕飯→パン / 宿→テント泊

(English)
 Yesterday I came to ChileChico by ferry. I had plan to go to Argentina from ChileChico. But I wanted to run on Carretera Austral. So I decided to go back to Carretera Austral by bus...What did I do?



(Español)
 Ayer vine a ChileChico por barca. Tenía plan para ir a Argentina de ChileChico. Pero quise correr en Carretera Austral. Así que decidí regresar a Carretera Austral en autobús...Eso que ¿hice?
 昨日の夜、宿に貼られていたAysen地方(チリ、アウストラル街道周辺の地域)の地図を見ていた。それには、街道沿いの町の位置が示されていると同時に、それぞれの町の見所なども、写真つきで掲載されている。その中にある一つの写真にオイラの目は釘付けとなった。<Capillas de Marmol>と題されたその写真には、なんともいえぬ美しいフォルムの奇岩が写っているではないですか。そう、知ってのとおり、オイラは、奇岩を見るとたまらなく興奮してしまう、奇岩フェチなんです。で、その<Capillas de Marmol>が見れる町というのが、プエルト・リオ・トランキーロという町。セロ・カスティージョでの分岐道で散々悩んで行かなかった方の道にある町じゃないですか。

 やっぱり、あっちの道にすすむべきだったのではなかったのか・・・

 昨日、分岐道をプエルト・イバニェス方面に決定した後、何かにつけて、自分の選択を正当化しようとするオイラがいまして。なんか妙に、自分を納得させたがっている。その妙な感じの意味が、この地図を見てハッキリしました。道の選択を間違っていたんだ、と。

 ええ、セロ・カスティージョへの感動が予感させてくれていたことは、やっぱり当たっていたんです。パタゴニア・チリには、まだまだ素晴らしいものがあるんだぞ、と。で、間違えちゃっていたのなら、正しましょう。ここは、もう、判断は早かった。アルゼンチンには向かわずに、プエルト・リオ・トランキーロのあるアウストラル街道へ向かうことに決定。

 さて、行くことにはしたものの、では、その行き方をどうするか。とりあえず、どうしても行きたい箇所は、プエルト・リオ・トランキーロの一箇所のみ。であれば、チレチコに荷物を置いて、バスでサクッとショートトリップをすればいいか、と最初は考えたのですが、ここはパタゴニア。バスの便が悪いんです。宿のオバちゃんに聞いたところ、リオ・トランキーロを通るバスはしばらくないと言われまして。南へ下るコクラネ行きのバスならば今日出るから、途中まで乗っていって、降り、そこからヒッチでリオ・トランキーロに向かえばいけるよとの情報をいただく。うぬぬ、ヒッチか・・・アウストラル街道の交通量の少なさを知っているオイラとしては、それは、なかなか厳しいのでは?と判断。バスを降りてからは、自転車で自力で向かおうという決断しまして。それに、リオ・トランキーロに到着してから、また気分が変わって、アウストラル街道を南下するってことにもなるかもしれないし・・・ということで、結局、フル装備で向かうことに決定。

 が、ココに来てまた問題発生。宿のオバちゃんに教えてもらった、会社のバスが本日出ないことが判明。宿のおばちゃんに車を出してもらって、もう一軒のバス会社宅まで向かう。この辺のバス、小型のバンで移動するタイプで、バスターミナルから発車するタイプではなく、個人経営している受付所から発車することになってまして。別のバスの受付に行くのに、町をグルッと移動しなきゃいけないのが、めんどくさい。おばちゃんが車を出してくれて助かりました。

 さて、13時のバスのチケットを無事購入。下ろしてもらうところまでは120kmほどなのだが、アップダウンの激しい湖畔沿いの道を走るため、3時間ほどかかるという。ちなみにリオ・トランキーロまでは、下ろしてもらった場所からさらに50km離れている。16時に下ろしてもらって20時まで走れるとして4時間で50kmか・・・ギリギリだな。なにかあったり、道がしんどかったら、今日辿り着くのは難しい。

 車に乗って走り出した道は、そりゃもう、大変なアップダウン道でして。あぁ、これは自転車で走らなくて正解だったかも・・・と思っていたのですが、窓の外を見ると、なんだこりゃ、って唸るほどの絶景続き。いやぁ、ここはゆっくり自転車で移動したいところでしょ・・・という想いも頭をめぐる。う~む、もし、予定通りチレチコに戻るのであれば、バスで戻ろうと思っていたのだが、この景色を見ちゃうと、自転車で戻るのもありかもなぁ、悩みどころだ。

 途中、寄った町の売店前で小休憩。10分で出発するよ、と運転手のオジちゃんは言っていたのに、売店でパンを買って戻ってみると、オジちゃんはタイヤを外してなにやら、ハブの調整をしているではないですか。「いやぁ、なんか調子がおかしくてね」「それは、分かるんですけど・・・(今やることですか?)」マイペースなオジちゃん。そんな大掛かりな修理が10分で終わるはずもなく、延々1時間またされる。時間はすでに17時近く。この時点でもう、今日リオ・トランキーロに到着するのは諦めました。そして再出発して、到着した分岐点。何もない場所に、下ろしてもらうオイラ。が、こんな何にもないところに、二人のバックパッカーが座っているではないですか。チレチコ行きの車をヒッチしようと待機しているのだが、全然つかまらずに困っているとのこと。バスのオジちゃんがそれを聞いて「明日、チレチコに戻るから13時にココを通るよ」と。「明日・・・」うなだれる二人。

 うむむ、やはりヒッチに頼らず、自転車を持ってきたのが正解だったようだ。ヒッチ待ちの二人には悪いが、自転車にまたがり、リオ・トランキーロ方面へと走り出すオイラ。しばらく走っていると、後輪タイヤに違和感が・・・パンクだ。しょうがないので、急いで修理をして先を急ぐ。と、次の峠を越えた坂下で再び後輪タイヤに違和感。またパンクだ。修理して走り出すも、また次の峠の坂下で後輪パンク。どうやら、坂下り時のブレーキ熱の影響によるパンク現象のようだ。以前頻繁に起きていたパンク現象。ここんところ、しばらくこの現象は起きていなかったのだが・・・今回、パンクした3本のチューブを見ると、すべて、以前修繕したパッチ部から空気が漏れている。どうやら、未舗装の激しすぎるデコボコ道のせいで、チューブの以前修繕したパッチの部分が緩くなり、空気が漏れるという現象が起こっているようだ。ということは、とりあえず、修繕部分のない、新しいチューブを使えば、パンク現象はおさまるか、と判断し、カバンの奥から、新品のチューブを取り出し、装着。うん、たしかに、それ以降、パンクは起こらなくなったのであった。

 しかし、3回のパンク修理による時間ロスは大きい。もともと、リオ・トランキーロに到着するのは諦めていたものの、少しでも距離は稼いでおこうと思ったのだが、14kmしか走っていない時点で、日暮れを迎えることになったので、川原沿いの草地にテントを張り、ブッシュキャンプ。

 ふ~・・・自転車的には全然走っていないのだが、なんだか非常に疲れた一日だった。