(English)
Today I arrived at Carretera Austral.
(Español)
Hoy llegué a Carretera Austral.
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朝起きると、昨日は聞こえていた風の音が全然聞こえない。テントの外へ出てみると、青空が見える穏やかな天気。今日は爆風はなさそうだ。そして、どうやら、西側へ入れば入るほど、風は弱まる傾向にあるから、しばらくは昨日のような爆風体験をせずにすむのかもしれない、とホッとするとともに、少しだけ残念な気持ちになる。
さて、相変わらず湖畔沿いの道は、アップダウンが激しい。風がない分、昨日よりかはいくぶん楽だが、砂利で覆われた坂道は相変わらず、キツイ。上りがきついのはもちろんだが、下りも厳しいのだ。なんせ、ブレーキがきかなくて。ブレーキングしても、砂利の上をタイヤがカラすべりするので、スピードが落ちず、怖い。緩い坂ならまだしも、急な下り坂は、乗って降りれない。下り坂なのに、降りて自転車を押すという、エネルギー的には非常にもったいないことをしながら前に進むハメに。
さてさて、この道、ほとんど車の通りがなく、ひたすら孤独に自転車をこいでいるのだが、久しぶりに、前方から車が来た。小型のバンとすれ違う。ん、車のサイドに書かれている会社のロゴ、どこかで見たことがあるような・・・あれっ、リオ・トランキーロに向かう時に乗っていったバスではないですか。バスのおじちゃんも、オイラに気付いた様子で、すれ違って、すぐに、バスが止まった。窓が開いたので、オイラが引き返してバスに近寄る。「リオ・トランキーロに行ったんじゃないのか？」とおじさん。「ええ。で、またコクランに向かうところなんです」と答えると「コクランに着くのは明日だろう？今日はチレチコに戻るけど、明日、朝、コクランに向かうから、次の町で待ってな。乗せていくぞ」と。「いや、今回は、自転車で行きたいんで」と、せっかくの申し出でしたが、丁重にお断り。いやぁ、ねぇ、アウストラル街道は、自転車で走らないともったいないんで。
バスのオジさんと別れて、また黙々と走り、プエルト・グアダルという町に到着した。ココは、前回バスで来たときに、バスの前輪ハブを修理するため、しばらく停車した町。実は、その待ち時間の時に、立ち寄った売店で買ったパンがメチャウマでして。今回も、そこで、パンを買っていこうと、その売店に立ち寄り、パン10個購入。早速一つかぶりつく。やっぱり、うまい。パンを一つ食べたら、急にお腹が減ってきた。時刻はちょうどお昼。せっかく町にきたんだし、ここで昼食にしようと、レストランを探すも・・・それらしき看板が見当たらない。しょうがないので、先ほどの売店に入って「お腹が減っているので、何か食べたいんだけど、この町にレストランはないのでしょうか？」と聞くと、目の前にあるホスペダヘ（民宿）を指差し、「あそこで食べれるわよ」と教えてくれた。どうやら、この辺では、ホスペダヘとかレジデンシアのおばちゃんが、昼食を作っていて、レストラン代わりになっているようだ。早速そのホスペダヘに入り、昼食をオーダー。本日のアルマルソ定食はサーモン。ウマイ！あぁ、なんか久しぶりの外食のような気がする。
お腹を満たし、再び走り出す。10kmほど走ったら、前回はリオ・トランキーロ方面へと向かった分岐点へと到着した。ここから、アウストラル街道に合流。三度目となるアウストラル街道。まさかねぇ、この街道とこんなにも付き合うことになるとは、一番最初に突入した時には考えてもみませんでしたよぉ。
分岐点で、左方向コクランへ走り出す。ココからは、未知の道だ。さっきすれ違ったバスのオジさんが「コクランまでの道は、ちょっとは良くなるぞ」と言っていたのだが、いや、全然よくならない。相変わらずの砂利道で、タイヤがすべりまくり。次の町である、プエルト・ベルトランドまで行こうと思ったのだが、途中、柵がない牧場のような芝生場所を発見。テン場として最高なここを逃す手はないと、少々早めだったが、走りを切り上げ、テントを張ることに。さぁ、今日はノンビリテント生活を満喫しようか、と思ったものの、日中暖かいせいか、ハエや蚊が相当飛んでいてウザイ。走っていると、気にならないのだが、止まった途端にまとわりついてくるヤツラ。ヤツラを避けるために、テントの中に引っ込んでいたら、またもやいつの間にやら眠ってまして・・・いや、我ながらよく寝れるもんだ・・・って寝すぎじゃねぇか？
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