Este pueblo es maravilloso, también
この町も素敵だぞ、コクラン

2010.11.27 / Chile (Cochrane) 本日 自転車0km走行 : Total 24253km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→ごはん 昼飯→クッキー 夕飯→チャーハン&子羊の丸焼き / 宿→Hospedaje Ana Luz(5000ペソ)

(English)
 Today I stayed in Cochrane.



(Español)
 Hoy me quedé en Cochrane.
 山間に囲まれ、すがすがしく空に広がる青空がメチャメチャ気持ちよいコクランの朝。あぁ、この町も素敵過ぎる。どうして、アウストラル街道にある町は、どこもこんなにも魅力的なんだろうか?これじゃぁ、延泊日が休日にならないじゃないか。部屋でおとなしくしているのがもったいなくて、ついつい外へ出てしまう。書きたいことが山のようにあるのに、日記を書いている時間がないという、このジレンマ。

 そんな書き残している日記が気になり、ちょっと前の日記を書き始めたものの・・・晴れた空の誘惑には勝てず、今日も外をプラプラと散歩。で、散歩から戻ってくると、宿の台所のテーブルにドーンと、解体されたコルデーロ(子羊)が!「今日の晩飯は子羊の丸焼きなのよ」とおばちゃん。「今日は何かの記念日なんですか?」と聞くと「いや。そういう気分なのよ。これは普通に食べるパタゴニアの伝統料理。今日来るお客さんに出すの」とおばちゃんが言う。この宿では、もっぱら自炊で、料理は頼んでいないオイラ。コルデーロを目の前にして、食べたそうな気持ちが顔に出たのか・・・「もし、残ったら食べさせてあげるわ」と、そんなオイラの顔を見て、おばちゃんが誘いの言葉をかけてくれた。「たぶん残ると思うんで・・・その代わりといってはなんだけど、ちょっと手伝って」とおばちゃんはオイラに、この解体されたコルデーロを奥の部屋にもっていくように指示。食べさせていただけるのなら、喜んで!!!と、後ろ足をつかんで持ち上げるオイラ。皮を剥ぎ取られた頭から、生々しく血が滴り落ちる。ざっと20kgはあるであろうこのコルデーロ、結構重い。奥の部屋の壁に打ち付けられた釘に、かけてと、おばちゃんに言われ、かけたところ、釘がポキリと折れた。「あらあら、もっと強い釘じゃないとダメかしら」と部屋の奥から太い釘とハンマーを持ってきて、壁に打ち付けるおばちゃん。打ち付け終わった釘にコルデーロをひっかける。

 あ~、せっかくなので、食べたい。これぞパタゴニア料理であるコルデーロの丸焼き。21時半頃には夕食メンバーが食べ終わっているだろうから、それくらいに台所に来て、とおばちゃん。実は、先ほど散歩していた時、町の体育館で、ライブがあるとの告知チラシを見つけ、夕刻は、そのライブに行くことにしていたのだ。19時から始まるというライブ、そのライブが終わって宿に戻れば、ちょうどいい時間になるのではないか、とワクワク。

 さて、19時になったので、町の体育館へ。すると・・・まだまだ準備中ではないですか。PAはまだ音調整できるような状態でないし、ライティングも、ただ今セッティング中って感じ。ああそうだ、ここはラテンの国だ。こういう行事で、1時間の遅れなんて当たり前なのだった・・・結局始まったのは20時半。これから5バンドくらい出るってんだから、確実に21時半には終わらないでしょ。子羊がオイラの頭をよぎる。ライブは、この辺の伝統音楽フォルクローレ。1バンド目はまだ新鮮な気持ちで聴けたのだが、さすがにフォルクローレが2バンド、3バンドと続くと、正直飽きてきた。PA調整時にリハ演奏していた、タンゴバンドのバンドネオン音が素晴らしかったので、あのバンドのライブは見てみたいと思っていたのだが、どうやら、そのタンゴバンドは、トリバンドらしく・・・この調子だと、出番は23時を回りそうで・・・

 花より団子、いや、ライブより子羊ってことで、3バンド目のフォルクローレバンドの演奏が終わったところで、コルデーロの丸焼きが気になり過ぎて、体育館を後にして、宿に戻ることに。宿のドアをあけると、おばちゃんが待っててくれた。そして、テーブルの上の焼き用容器の上には、肉が。「子羊、残ったわよ」。やった~!!!早速いただくオイラ。ん~、これが子羊なのね~。あまりモノだからか、脂身が多い部位ばかりいただくことになりまして。そのせいか、メチャメチャウマイとも思えず。いや、普通に美味しかったんですけどね。ちょっと期待しすぎました。

 ちなみに、この宿のおばちゃんには、食事を頼んでいないにも関わらず、いろいろゴチソウしてもらっちゃいまして。物価が高いチリでは、自炊がメインとなり、そういえば、チリ料理ってあんまり味わっていなかったのですが、ここで、いくつか堪能させていただきました。ちょっと珍しかったのが、<ナルカ>。アウストラル街道沿いに生えている葉の大きい植物が、実は<ナルカ>という名前で、しかも、食べられるってことも教えてもらい、一本、いただいちゃったりしまして。これ、皮を剥いて、塩を振って食べるのが、こちらの食べ方らしい。味は、セロリっぽい感じ。なんでも、これでジャムを作ったりもするそうです。うむむ、今までアウストラル街道を走ってて、ただ見ているだけだった<ナルカ>。これからは、食べ物として見ちゃうなぁ・・・次に発見したら、もぎって食料として確保するかな。