Principio viajando
さぁ、いざパイネへ(パイネトレッキング一日目)

2010.12.24 / Chile (Puerto Natales~P.N Torres del Paine) 本日 自転車0km走行 : Total 25061km走行
天気:薄曇時々雨
朝飯→パン 昼飯→おむすび 夕飯→パスタ / 宿→Campamento Seron(4000ペソ)

(English)
 I started to walk in Parque national Torres del Paine.



(Español)
 Empecé a entrar Parque Torres nacional el del Paine.
 朝6時半に起床。パイネ行きのバスが7時半に迎えに来るので、パン&コーヒーという典型的なチリ型デサユノで朝食をすませながら待つ。時間より少し遅れて呼び鈴が鳴る。迎えのバスがきたのだ。持っていく荷物は、昨日の日記に書いたとおり。3つのバッグを携え、バスに乗り込む。バスの中は、前列3列分くらいしか人が乗っていない。んん?この時期はまだオンシーズンではないのか?と思っていたら、バスは、プエルト・ナタレスの町をグルグルと徘徊し、いたるところで客をピックアップしていく。どんどん増える乗客。結局、町を出る頃には、バスは満席近い状態になってしまったのであった。

 さて、バスは、オイラが自転車で走ってきた道を逆走。セロ・カスティージョの町の入り口で一旦止まり、休憩タイム。ここには、一応カフェとかあって、お菓子とかも調達できるのは、前回訪れた時にチェック済みなのだが・・・高いんですよ、ここで買うと。今回は、食料関係はバッチリ詰め込んできたので、ここでは何も買わず。というか、今回のトレッキングは、食料に関しては、完全無補給を狙いますよ。パイネ国立公園内にもキャンプ地周辺に売店があって、パスタとか買えるらしいのですが、買わない。手持ちの食料だけで、10日間過ごしてやるぞと、鼻息荒く、挑むオイラなのであった。

 バスは再び走り始め、アマルガ湖(Laguna Amarga)畔に到着。ここが、パイネ国立公園入り口。バスを降り、ここにある建物に入って、パイネの入場料を支払う。公園入場料は15,000ペソ。まぁ、オイラとしては10日くらいお世話になるつもりだから、納得できる価格だけど、日帰りでパイネを訪れる人にはちょっと高い値段設定なのではないのかなぁ。ちなみに、入場料は、一回支払えば、公園内に何日いてもOKというシステム。さてさて、オイラたちの乗ってきたバスは、ペロエ湖を渡る船のあるGuarderia Pudetoという場所に行ってしまう。トーレスの下からトレッキングを開始するオイラは、そちらまでは行かないので、ここで下車。が、ここからトーレスまでは、まだまだ7.5kmほど道が続いている、と先ほど、入場料を支払った時にもらった公園地図に書かれている。まぁ、歩いていけない距離ではないので、歩いていこうかと思っていたら、「2,000ペソでトーレスの下まで乗せていくよ」と、バンの運転手のオジちゃんが声をかけてきた。パイネには歩きにきたというのに・・・早くも荷物の重さにちょいとへこたれ気味のオイラは、すんなりとオジさんの勧誘に乗り、バンへと乗り込むのであった。

 あっという間にトーレスの下に到着。ここから続くトレッキングロードが見える。「戻る時も乗ってくれたら、その時は1,000ペソにまけるよ~」と叫ぶオジさんの声を背にして、いざ、パイネトレッキング開始。さっきバスから降りたときには超重く感じたバックも、トレッキングロードを歩き始めたら、そんなに重く感じなくなっている。なぜだ?中身はさっきと変わっていないというのに・・・

 若干雲が多く、風も結構吹いているのだが、青空が見え、太陽光もさしているので、とにかく、気持ちがいい。目の前にそびえるパイネ連峰を見ると、若干雲に隠れているものの、トーレスも見える。オイラはこのまま、連峰の裏に回りこんでしまうので、トーレスとはしばしお別れ。8日後に再びその雄姿を拝みにくるんで、その時は、雲ひとつない姿で、迎えてくださいな。

 雄大な景色が広がる周囲をキョロキョロ眺めながら、気分よく、気の向くまま歩いていたら・・・早速迷った。分かりやすい踏み固めてある道を辿って歩いていたのに、その道があるところでプッツリと切れ、その先は草原が広がっているではないですか。ただ、なんとなく、誰かが歩いた跡らしきスジがあるので、それを辿って歩いていったのだが、どんどん険しいところへと入り込んでいく。まぁ、今までのトレッキングだったら、こういうルートもありかも、と思って、ズンズンと進んでいくところなのですが、ここはパイネ。パイネのトレッキングルートは、比較的分かりやすいと聞いていまして。こんな道なき道を歩かせるはずはない、と、判断し、引き返すことに。でも、分岐点なんてどこにもなかったよなぁ・・・どこで間違えたんだろ、と首をかしげながら、もと来た道を戻っていると、ありました、目印が。ちょっとわかりづらい分岐点があって、ちゃんと、赤いマークで矢印がたっていました。とりあえず、ちゃんとしたトレッキングルートが分かったぞ、と一安心したところで、今度は持ってきたはずの帽子がないことに気付いた。風が強いので、かぶらずに、バッグのサイドポケットに入れておいたのですが、それが・・・ない。慌ててまた、道を引き返す。道脇に転がっていた帽子を発見。ふ~、しょっぱなから、バタバタだな。先が思いやられるぞ、パイネ・・・

 と、バタバタだったのは最初だけ。ここからは順調なトレッキングに。しばらく、ゆるい上りが続く道をひたすら歩く。頂上に辿り着いたら見えてきた、エメラルドグリーンのパイネ川。ちょうど、お昼の時間になったので、眺めのよい場所で、昼ごはんにすることにした。作ってきたおむすびをほおばる。空には、ヘンテコなカタチの雲がプカプカと浮かんでいた。雲好きなオイラの心をくすぐる、見たことのない雲。しばし、ボーッと雲を眺める。幸せな時間だ。

 そうそう、オイラが歩き始めた、通称<サーキット>と呼ばれるトレッキングルート。全然人がいない。パイネはもっとトレッカーたちで溢れていると思っていたのに、ちっとも、他のトレッカーと出会わない。出会ったのは、ちょうどオイラが飯休憩をしている間に、抜かしていった2組だけ。欧米人カップルと、チリ人らしき男の二人組だけ。やはり人気なのは<W>のルートなのか。サーキットルートはほとんど歩く人がいないのだろうか?

 さて、昼休憩後、再び歩き始める。上りきってからは、比較的平らな楽な道が続いた。こりゃ、楽勝だな、と思っていたら、目の前に、川が・・・比較的幅が広い川で、それなりに水深もありそう。石をつたいながら川越できる類の川ではない。これくらいの川ならば、橋がかかっていてもおかしくなさそうなのだが・・・周囲を見渡すも、橋はない。うぬぬ・・・これは、靴脱ぎ渡りをせねばならぬか、と靴と靴下を脱ぎ、ズボンをまくりあげ、川へ突入。ひぃぃ~、つ、冷たい・・・いや、思った以上に冷たかった川の水に思わず悲鳴。とても長時間は入っていられない。気持ちは急ぎながらも、慌てて滑って転ぶことのないよう、注意しながら進む。無事、渡り終え、一息つき、再出発。と、またも川が。そして、また橋がない。うむむ、また靴脱ぎ渡りをせねばならないのか、と思いながら、キョロキョロと周囲を見渡すと、上流の方に、誰かが通った跡を発見。行ってみると、川が浅瀬になっていて、石をつたって渡れる場所があった。ということで、今回は、そのまま石づたいで川を渡る。そんなこんなで、しばらく歩いていると、キャンプ場が見えてきた。本日の目的地のセロンキャンプ場だ。GPSを見ると、今日歩いた距離は18km。地図だとトーレスのしたから、セロンまでは9kmって書いてあるのに・・・ん~、どんだけ迷い道をしたんだ?

 時刻は16時。まだまだ明るい。もうちょっと歩きたい気分ではあったが、まぁ、初日からムリすることもないか、と、予定通り、ここ、セロンキャンプ場でテントをはらせてもらうことに。ちなみに、ここ、セロンキャンプ場は、有料キャンプ場。一泊4,000ペソもとられるのだ、テント泊なのに。まぁ、一応、お湯シャワーやトイレがあるんで、それなりに快適に過ごすことはできるようになっている。トレッキング中のキャンプはもっと不便なのを想像していたんだけどな。こんなに快適でいいのかしら。ちなみに、パイネ国立公園内は、勝手な場所にテントをはってはいけないことになっている。今日到着したような、キャンプサイトがあちこちに設けられていて、そこでしか、テントをはってはならないのだ。テントサイトによっては無料の場所もあるのだが・・・有料キャンプサイトでのこの値段設定はちと、辛いものがある。

 で、オイラとしては、4,000ペソも支払うんだったら、充電くらいさせてもらえないと、納得イカン、と、早速、コンデジの電池を充電させてもらおうと、管理人のオジさんにお願いしてみた。すると「いいよ」とあっさり承諾。キャンプ場には、発電機がおいてあり、電気は使えるようになっていた。なんだ、パイネ、公園内で充電できるじゃん、カメラの電池の心配はすることなかったな、と思って、充電器に電池をいれ、コンセントに・・・としたところで、残念なことに気付いた。なんと、変換アダプタを忘れてきてしまったのだ。ガガ~ン、これは相当ショック・・・充電器を持ってきても、電源の口が違うチリ、アダプタがないと差し込めないのだ。「変換アダプタがないと無理だね」と、同情気味に声をかけてくれるオジさん。おぉぉ、やっぱり、パイネでは、電池の残り具合と格闘しながらのケチケチ写真術で望まなければならないようだ。まぁ、当初は、その覚悟で来たんだし、いいか、とアッサリ諦める。なんか、最近、こういうことに対して、アッサリ割り切れる自分になってきた。ムリなものはムリ。ないものはしょうがない。以前のオイラだったら、こんなことがあったら、夜も眠れなくなるくらいモノスゴク悔いていたんだけどなぁ・・・

 さて、テントをはって、洗濯して、ひと段落したところで、キャンプ場に設置されている木のテーブルで、ノートを広げて日記を書いていた。すると、「ヨシさん!」と呼ぶ声が。いやいや、こんなところで、呼ばれるはずはないだろう、空耳か?自意識過剰にもほどがある、と思って、顔をあげてみると、なんと、エル・チャルテン、そしてカラファテでも出会ったチャリダーのリョウマくんではないですか。「あれ~、なんで今ここに?」。そう、確かに、リョウマくんからは、次にパイネに行きますよと、聞いていたのですが、彼は、オイラが出るだいぶ前にカラファテを発っていたので、すでにパイネトレッキングは終えている頃なのでは、と思っていたんです。それが、聞いてみると、スタートしたばかりとのこと。オイラと同じく、クリスマス&年越しパイネ計画らしい。しばし、盛り上がるオイラ達。

 夕飯は、パスタ。お湯を沸かして、半分に折ったパスタ130g(400g袋の1/3)を入れ、茹でる。お湯を切り、市販のパスタ用トマトソースをかけ、塩とオレガノでさらに味を加え、できあがり。これから10日間、朝晩はずっとこのパスタ飯。食にこだわっているようで、それしかないということであれば、とことん同じメニューが続いても、問題ないオイラ。郷に入っては郷に従え。体の順応性は早いのがとりえ。パスタを食べた後、お湯を沸かし、ココアをつくって飲む。基本的に動いた後って、しょっぱいものと甘いものを体は求めてくるんですよ。なので、食事はちょいと多めに塩で味付けをし、甘い飲み物を体に流し込むと、体が落ち着くんです。

 外は風が強いため、早々にテントの中にひきこもる。いつの間にやら就寝。夜中雨音に何度か目覚めさせられた。



★本日気付いた持ってきたほうがよかったモノ
・変換アダプタ
・湯飲み用コップ
・フライパン




























本日のトレッキング18km:赤ライン (青ラインはバス)