Alambrista bueno
健脚だと自負していたのだが(パイネトレッキング二日目)

2010.12.25 / Chile (P.N Torres del Paine) 本日 自転車0km走行 : Total 25061km走行
天気:曇時々晴
朝飯→パスタ 昼飯→おむすび 夕飯→パスタ / 宿→Campamento Dickson(3500ペソ)

(English)
 I walked in Paine. I wanted to go to Campamento Las Perros. But I couldn't go. I was tired.



(Español)
 Entré Paine. Quise ir a Campamento Las Perros. Pero no podría ir. Estaba cansado.
 昨日の晩からパラパラと降りだした雨は、朝になっても止まず。小雨が降る中、朝食のパスタつくり。さて、今日は、二つ先のキャンプ場まで一気に行ってしまおうと、ちょいと早起きして、出発準備を整えた。昨日、再会したリョウマ君は、今日は一つ先のキャンプ場が終了予定地というので、オイラだけで早めに出発。

 歩きはじめると、すぐに雨はやんできて、しかも、晴れてきた。う~ん、ホント天気がコロコロ変わるな。とにかく、青空と太陽光が見えると、トレッキングのテンションは倍くらい上がる。ちょっとだけ急な上り道を上り、一つ目の峠を越す・・・と、前から猛烈な風が吹き荒れてきた。いや、マジ、ハンパない。前傾姿勢で進まないと、このまま体ごと持っていかれてしまいそうなほどの強烈爆風。実は、昨日、マップを見ていたら、ちょうど、今日のコースの一つ目の峠のあたりに風を吹く風小僧のようなアイコンマークが描かれていたんです。これはひょっとしてと思っていたのですが、いや、そのひょっとしてでした。あのアイコンは爆風マーク。強い風が吹き荒れるというパイネの中でも特に暴風が吹く可能性のある場所に、風小僧マークが描かれていたわけなんです。いや、ルート40で、最上級の風を体験しちゃっているオイラなので、この猛烈な風も、まぁ、なるほど、と大した驚きもなく、受け入れられるんですが、初めてパイネでこの風を体験したら、そりゃ、ビックリするだろうなぁ。いやぁ、日本では、ありえないですから、こんな暴風。

 その後も、風は吹くものの、爆風と呼べるほどの風には遭遇せず。道も比較的ゆったりとした道が続き、ノンビリおだやかなトレッキングが続く。風景的に、そんなにインパクトのあるものが見られるわけでもいので、淡々と歩く。

 途中、昼飯休憩をしていたら、あちらから、見たことある姿が・・・リョウマくんではないですか。早速追いつかれてしまいました。「先行ってます!」爽やかに先を進むリョウマくん。いやぁ、若いってすばらしい。あ、ちなみに、リョウマくん、今大学生です。

 まぁ、オイラはマイペースで。しばらく歩いていると、道がぬかるみ始めた。どうやら、湿地帯に突入らしい。一応、トレッキングルートには、材木で組み立てられた橋道が設けられているようなのだが・・・設けられていたのは、湿地帯の最初だけ。途中から作るのがめんどくさくなったのか、橋道は、いきなり中断されており、その先は、泥泥地帯。一応、前に歩いた人が、足の踏み場に当たる場所に、石やら、木を埋め込んでくれているため、そこを辿れば、なんとか足は泥に埋もれずにすむ。なんとか湿地帯を抜け、再び小高い丘へ向かっての上り道。

 上り道を歩いていると、目の前に広がるディクソン湖の奥に、氷河が見えてきた。そして、その手前に、キャンプ地らしき場所もみえる。どうやら、次のキャンプ地であるディクソンキャンプ場のようだ。そこからちょっと歩き、ディクソンキャンプ場に到着。リョウマくんはすでに到着し、ここで、くつろいでいた。「あの最初の峠の風、すごくなかった?」そんな話で盛り上がる。

 さて、ここディクソンキャンプ場に到着したのは、14時過ぎ。次のキャンプ場までは4.5時間ほどかかる。すぐに出発しても、到着は、19時近くになるだろう、なんて思っていたのだが、リョウマくんと話していたら、いつの間にやら15時過ぎ。もはや19時に辿り着くのは不可能。そして、ここディクソンキャンプ場は、草原が広々と広がった場所にあり、非常に心地よいので、ついつい腰が重くなる。さらに、なんだか左足の裏が痛いと思っていたら、左足の人差し指の付け根のところにでっかいマメができていて、もう歩きたくないよ~と泣き言を言っている。だんだんと、ま、今日はここまででいいか、という気分に。う~ん、自分では自分のこと健脚だと思っていたんだけどなぁ・・・一日30kmくらいは平気で歩けるでしょ、と。しかし、どうやら20kmくらいが限界みたい。20kmも歩くと、体がバテる。そして、なにより、足にマメができたりと、物理的に限界が表面化してくる。ということで、3,500ペソ払い、ここにテント設営。

 ディクソンキャンプ場は、ちょうどトーレスの裏側に位置する。といっても、トーレスとの間には、いくつかの大きな峰がそびえ立っており、トーレスの姿を拝むことはできないんだけど。でも、その峰が美しく雄大なので、景色的には大満足。そして、峰と反対側にはディクソン湖が横たわっている。奥に見える氷河から流れてきたのか、でっかい氷片がキャンプ地近くにプカプカと浮いている。

 昨日のセロンキャンプ場は、風景はイマイチだったのだが、ここ、ディクソンキャンプ場の風景は抜群にいい。とにかく心地よいこの風景に包まれ、一日の疲れを癒すオイラだったのでした。


































本日のトレッキング19km:赤ライン