(English)
I entered Frances Valley. There are beautiful scene at the end of Valley.
(Español)
Entré en Valle del Frances. Hay escena bonita al final de Valle.
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夜中、シトシトと雨が降っていた。明日はパイネの絶景ポイントであるフランセス谷へ向かうというのに・・・グレイ氷河を見たときに、「あとはもうどうでもいいや」なんて思っちゃったから、イタズラ好きの神様は、そんなオイラの建前を汲み取って、天気を操ってしまっているのだろうか・・・
本音では、晴れて欲しいのに~、とテント内で叫んだのが、効を奏したのか、朝、起きたら、見事に晴れていた。若干空にかかっていた雲も、歩き始めたら、どこかへ吹き飛んでしまい、いつのまにやら、雲ひとつない快晴の青空に。
さて、今日は二時間ほどしか歩かないので、ノンビリトレッキング。というのも、今日は大晦日じゃないですか。年明け、初日の出は、山の中で迎えたいなぁと思っていて。トーレスを見ながらの年明けってのも考えたのですが、なんか、そっちは人がいっぱい居そうで。静かな年明けを迎えたいな、と思っていたオイラは、ここフランセス谷(Valle del Frances)の谷奥で年明けを迎えることにしたんです。本日の目標地は、フランセス谷の谷奥にあるブリタニコキャンプ場。
さて、本日、ノンビリトレッキングしながら、何度も目を奪われちゃったのが、左手にそびえる、パイネグランデの雄姿。昨日、歩いていた時は、クエノス・デル・パイネばかりに目がいってて、目に入っていたにもかかわらず、パイネグランデは、あんまり見てませんでした。そんなパイネグランデ、フランセス谷に入ってから、ガラリと表情を変えてしまいまして。山の中腹にドドーンと素晴らしいフランセス氷河(Glaciar delo Grances)を携え、圧倒してくるのですよ。いや、見る角度によって、山がコロコロと表情を変えるというのは、このパイネトレッキングが楽しい一因。昨日は素っ気無かった山が、今日は見て見てと、魅惑的な姿で誘惑してくる・・・
そして、ブリタニコキャンプ場へ到着。テントを張り、このキャンプ場から20分くらい歩いたところにあるというミラドールへと向かう。辿り着いた小高い岩場から見た風景は・・・
ここは、心地よい・・・
ここは、なんかスゴイというより、心地よい気持ちで包まれた空間だった。パタゴニアの山々は見慣れてきたため、オイラ個人的に、スゴイ迫力は感じにくくなってしまっているのかもしれない。でも、この空間の心地よさは、ヒシヒシと感じる。スゴイ迫力による圧迫感がない分、落ち着いてこの空間に没頭できたのは、よかった。
それにしても、見事に山々で囲まれた360度の大パノラマ風景。正確にいうと、300度は連なった山々しか見えず、残りの60度が今しがた上ってきたフランセス谷、という風景。パイネグランデの横にセロ・カスティージョが続き、その横に、セロ・カテドラルがあって・・・と、囲まれた山々と地図を照らし合わせながら、一つ一つ名づけられているそれぞれを確認していく。ココこそ、一枚の写真では到底おさまらない。Optioのパノラマ機能を使ってすら4枚に分割してとらざるをえなかったほどだ。一応、Canonのコンデジで、ステッチアシストというパノラマ画像作成補助機能を使って、グルッと丸ごと360度分の写真を撮ったのだが・・・この時点で、なんと、メモリーが一杯になってしまった。うぬ、しまった。バッテリーの持ちのことばかり、気にしていたのだが、まさか、先にメモリーが一杯になってしまうとは。
そういえば、カラファテで三井さんが「パイネでは、バッテリーより先にメモリがなくなって、困ったんだよ」って言っていた。いや、自分もそうなるとは・・・写真は消せないので、動画ファイルの前後の要らない部分を削除することにした。便利なことに、それくらいのことはカメラ内編集でできてしまう。これをやったら、相当空き容量ができた。これで当分、大丈夫そうだ。
一旦キャンプ地に戻り、くつろぐ。ここブリタニカキャンプ場、いい雰囲気なんです。木で作った風除けや石で作ったテーブルなんかもあって、ナチュラルテイストな仕様がたまらない。でそんなキャンプ場で、美味しく、夕食を食べた後、夕暮れを見に、再びミラドールへ。20分くらいの距離なら、何度でも往復できる。相変わらず心地よい。そして、昼間最初に来た時には、たくさんいたトレッカーたちも、この時間は全然いなくなっていた。またも素敵な風景を独り占め。幸せな時間が過ぎていく。
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