(English)
Today is first day of this year 2011. I'm in the mountain. How fantastic new year.
(Español)
Hoy es primero día de este año 2011. Estoy en la montaña. Cómo el nuevo año fantástico.
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昨日の夜半、寝ていたのだが、23時半にiPodアラームをセットして起きた。年越し蕎麦ならぬ、年越しパスタを食べようと思って。真っ暗な中、ガソリンストーブを灯し、お湯を沸かし、パスタを茹でる。「いただきます、よいお年を、そして、明けましておめでとうございます」今年の年明けは、テントの中でパスタをズルズル。
んでもって、再び寝付いたオイラをまたもやiPodアラームが目覚めさせる。あ、もちろん、アラームiPodから流れてくる曲は、the Pillowsの<My foot>。勝手にオイラの旅のテーマ曲です。で、起きたのは5時。寒さ対策のため、十分着込み、ミラドールへ。辿りついた山々に囲まれた素晴らしい世界。次第にピンク色に染まり明るくなる空。山々に光が当たり、赤く燃え始める。素晴らしい夜明けだ。今年もいい年でありますように。
さて、周囲をグルリと高い山で囲まれているココ、素晴らしい夜明けを迎えることが出来たのだが、初日の出はなかなか拝めないんですよ。昨日の晩、通常だったら今のパタゴニアでは日暮れは22時過ぎなのだが、ここでは、山陰に太陽が隠れちゃったのが20時前。ほぼ2時間くらい時差を考えなければいけない。きっと初日の出が拝めるのは、8時近くになるだろうと思い、一旦キャンプ場に戻り、朝飯パスタを作って食べながら待つ。当初は、初日の出をもう一度、ミラドールに行ってから見ようと思っていたのだが・・・実は、今日、結構な距離を歩かねばならないのだ。あんまりゆっくりするのもなんだと思い、初日の出は谷下りの途中から拝むことにして、出発することにした。途中、ほぼ計算どおりに8時過ぎになって、山の合間から太陽が出てきた。うう~ん、これまた気持ちのよい初日の出。
これは幸先いいぞ、と心地よく下り道を歩く。と、ふと足元を見ると、パイネ用に買ったばかりのトレッキング靴の先っぽがペロンとはがれつつあるじゃないですか。えぇ~、もう!足癖が悪いのか、オイラが履く靴、大抵、この靴の頭の部分から壊れていく。あぁ、でもこんなにも早くに壊れたのは初めてだ。結構高い靴だったのに・・・まぁ、毎日こんだけ歩いていればしょうがないのか。
さて、靴のことはさておき、今日の下り道は、当然のごとく、昨日とは逆向きに歩いている。目の先には、フランセス谷の入り口にある湖、Lago Nordenskjoldが見える。この湖が・・・美しかった。昨日も振り返れば見えたはずなのだが、昨日は昨日で目の前にある山ばかりに気をとられちゃって、後ろに見える美しいこの湖の風景なんて気付かなかった。モノゴトは目の前のことばかりに気をとられていてはダメだな。横や後ろにも、素敵なコトが転がっていることに気付かねばもったいない。
一昨日泊まったイタリアーノキャンプ場に辿り着き、ちょいと休憩。そして歩き始めるオイラ。しばらく林道が続いた。林を抜けると、ほぼ真上にクエノス・デル・パイネが見える。仰ぎ見るクエノス・デル・パイネの姿はイマイチ。この山はやっぱり遠めにみなくっちゃ。
道は湖沿いの道になった。途端に、道には、大きめの石がゴロゴロ転がりはじめ、歩きづらい砂利道に。あぁ、ただでさえ靴が壊れ気味なのに、これ以上こんな道を歩き続けたら、確実に靴がパコパコ状態になってしまう・・・なんてことを心配しながら、この歩きづらい道を歩き続ける。しばらく歩いていたら、湖の畔に到着した。次のキャンプ地に到着したら、お昼ご飯にしようと思っていたのだが、ここの湖畔がとても気持ちよかったので、少し時間は早かったが、昼飯にすることにした。パン3つ、いつものように、クリームチーズを塗り、ハムをはさんで食べる。
昼食後、しばらく歩いたら、ラス・クエノスキャンプ場に辿り着いた。正直、結構足が辛いことになっている。まだそんなに距離は歩いていないのだが、連日の歩き疲れと、今日の砂利道歩きの影響で、新たに右足にもマメが出来てしまった感じ。あぁ、今日はもうここで休んでしまおうかとも思ったのだが・・・さっきパンを3つ食べちゃったし、残りの食料はもうあと2日分しかない。2日を存分に楽しむには、今日のうちに、ホテル・ラス・トーレスのキャンプ場まで行っておきたい。ホテル・ラス・トーレスのキャンプ場までは、あと11km。今のオイラにとっては果てしなく感じる距離だ。
意を決して、出発。いきなり上り道。あぁ、辛いと思っていたら、3kmほど歩いたところからの高台からの眺めが素晴らしかった。ああ、そうだ、パイネ道はただ嫌がらせで上らせているんじゃないんだった。上った先には必ずご褒美の素晴らしい景色が用意されているのだ。
そんな感じで、くじけそうになったら、パイネの景色に励まされながら、前に進む。と、途中、川が目の前に広がっていた。結構広い川。周囲を見渡しても、橋はない。一応石伝いに渡れないこともなさそうなのだが、微妙な状況。いつものオイラだったら、靴&靴下を脱いで渡るところなのだが、今の疲れ果てたオイラは、超めんどくさがりモードになっていて、無謀だと、自分でも分かっていながら、靴のまま川渡りを決行。案の定、川の真ん中あたりで、左足をズッポリと川の中へ突っ込むハメになってしまった。川を渡り終えた時には、左足は、ずぶ濡れ。水を含んだ左足は重い・・・
なんだかお疲れモードの本日、いつもの倍くらいのペースで休憩をとる。休憩のたびに口にいれるチョコレートがウマイ。ボンボンチョコは、一箱買ってきて正解だった。
ちなみに、今日は、ほぼ風がなく、おだやかないい気候。が、この風がないというのがクセモノなんですよ。風がないと、小バエがブンブンと周囲を飛びまわって、ウザくてしょうがないんです。風がある日は、飛んでいると飛ばされちゃうためなのか、小バエが周囲によってくることはないんですが・・・風と小バエ、どっちがいいかというと、オイラは風を選びますね。風の音は心を不安にさせるけど、小バエの羽音の高周波は、心をイラッとさせる。イライラした気持ちで歩くくらいなら、少々不安を抱えながら歩いていた方がいい。
そして、午後18時過ぎ、ようやくホテル・ロス・トレスキャンプ場に到着した。すぐに靴を脱ぎ、シャワールームにかけこむ。むあぁぁぁぁ・・・開放感・・・
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