Ñandú
ニャンドゥと出会った日

2011.1.9 / Chile (Puerto Natales~Villa Tehuelches付近) 本日 自転車140km走行 : Total 25201km走行
天気:曇時々雨のち晴 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン 昼飯→おむすび 夕飯→ハムチーズサンド / 宿→テント泊

(English)
 I could see Darwin's Rhea when I run on the chile road.



(Español)
 Podría ver el Ñandú cuando corro en el camino del chile.
 長かったプエルト・ナタレスも今日出発、と感慨深く最後の朝飯パンを食べていたら、ルーベンオジさんが「今日は雨が降るぞ」と。うぬぬ、確かに空を見ると、雲が怪しくたちこめている。ただ、雨はまだ降っていない。せっかく出発準備をしたことだし、気分的にも出発したい気満々なので、予定通り出発することにした。

 タツヤくんに見送ってもらいながら、出発。ミロドンの像の前を通り、プエルト・ナタレスの町を出る。と、目の前に、二人組みのバックパッカーが<プンタ・アレーナス>という札を持って立っている。ヒッチハイクのようだ。「I'll go to Punta Arenas. Can you ride on my bike?」と声をかけると、笑って「Of cource!」と答える二人。こういうやりとりが楽しい。

 さて、町を出ると、道はひたすら、パタゴニアの荒野を延々続く一本道となった。追い風ぎみの北西の風を受け、気分よく走る。空は雲が多かったものの、午前中は雨も降らず、サイクリング日和。昼飯を食べた後、急に重い雨雲が空に広がりはじめ、ポツポツと雨粒が降りかかってきた。どこかで雨宿りでも・・・と思っても、この荒野の中には、雨宿りできそうなところはどこにもない。しょうがないので、そのまま走り続ける。しばらく走っていたら、雨が止んできた。よかった、本降りにはならないようだ。

 そのままひた走り。と、左手に、なにやら動くものが見えた。なんだろうと思って目をこらしてみると、なにやらダチョウに似た動物が、子供を連れて小走りに駆け抜けている。あれが、噂に聞く<ニャンドゥ>か。慌てて、カメラをとりだし、ズームをいっぱいいっぱいにして、シャッターを切る。あぁ、速すぎる・・・

 パタゴニアには、この辺にしか生息しない、独特の生き物たちがいるらしいのです。グアナコという鹿に似た動物は、よく見かけたんですが、このニャンドゥは、ほぼ初見。一度、遠目にニャンドゥらしきものを見た気がしたことがあったんですが、確認できないまま、走り去られてしまいまして。今回は、とりあえず、キッチリと確認。

 ちなみに、パタゴニアには、他にも、スカンクとか、アルマジロも生息しているらしい。ルート40を走ってきたリョウマくんは、アルマジロを見たって言ってた。見てみたいなぁアルマジロ・・・と思ってキョロキョロしていたら、また、ニャンドゥを発見。今度は、食事中なのか、ゆったりしたしぐさで、荒野を歩いている。おぉ、今度こそ、シャッターチャンス、と、また慌ててカメラを取り出し、カシャ。

 野生の動物と道端で出会うとテンションがあがる。それが、珍しい動物であればあるほどね。