No pude mirar un pingüino
ペンギンコロニー・スト事件

2011.1.11 / Chile (Punta Arenas) 本日 自転車0km走行 : Total 25311km走行
天気:雨のち曇のち晴 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→チャーハン 夕飯→チャーハン / 宿→Barefoot Backpackers(5000ペソ)

(English)
 I wanted to see penguin. So I attended tour. But the park was closed. So we couldn't see penguin...



(Español)
 Quise ver el pingüino. Así que asistí a la gira. Pero el parque estaba cerrado. Así que no podríamos ver el pingüino...
 さてさて、ここ、プンタ・アレーナスの近くには、ペンギンが見れる場所があるのですよ。マゼランペンギンがウジャウジャいるというマグダレナ島(Isla Magdalena)、そして、マグダレナ島ほどじゃないらしいが、わりと手ごろな値段でマゼランペンギンを見ることができる、セノ・オトウェイ(Seno Otway)の二箇所。せっかくなので、ペンギンを見たいとは思いつつ、そこまでペンギンに思い入れのない、オイラは、手ごろな値段で行けるという、セノ・オトウェイに行くことにした。宿のお兄さんにお願いして、ツアーの申し込み。このツアー、どうやら夕刻16時から出発とのこと。それまで時間が空いたので、まずは、ファニーバニーの後輪スポークスを修理すべく、自転車屋へ。

 宿から歩いてすぐのところにある自転車屋。実は昨日の晩、一度行ってみたんです。ただ、忙しかったし、閉店間際だったというのもあり、昨日の晩は、ムリって言われちゃいまして。明日は?と聞いたところ、わかんないって言われて。わかんないってどういうこと?と思いつつ、とりあえず、朝一で、自転車屋に押しかけてみたのでした。

 昨日の晩は、人で溢れていた店内も、朝一だからか誰もいない。「あの、スポークスを直して欲しいんですが」と後輪と一緒に、手持ちの替えのスポークスを差し出しながらお願いする(替えのスポークスは、前回のブエノスで日本からの救援物資調達時に、大量に送ってもらったため、手元にいっぱいあるのだ。折れまくってもしばらくは大丈夫)。しばし、オイラの差し出す後輪を見ていた、自転車屋のオジさん「この張り方じゃだめだ」とダメだし。スポークスを、交差するように張らないから、折れるんだ、とオジさん。どうやら修理はしてくれるようですが、なんなら、全部スポークスを張り替えてやるぞ的な勢い。

 「いや、それは分かっているんですけど、このサイズの車輪は特別で、交差させると、逆に強度が落ちちゃうんです。スポークスが折れたのは、張り方の問題じゃなくて、荷物をいっぱい乗せているからで・・・」と慌ててつたないスペイン語で説明。いや、ブラジルの時のように、直してくれたはいいが、その後、スポークス折れが多発なんて悪夢はもう、コリゴリ。

 分かったと言って、車輪と替えのスポークスを持って奥へ入っていったオジさん。しばらくしたら、バッチリ直してくれた車輪を持って出てきた。「5000ペソね」う~ん、ちと高い・・・後輪ギア側のスポークス取替えも自分でできるように、スプロケットリムーバーを買っておいた方がいいかな・・・

 とりあえず、修理完了。さて、次に向かったのは、ゾナ・フランカ(Zona Franca)という免税店ゾーン。いや、ハードディスクが欲しくてですね・・・ラス・ガビオタス編以降、パタリと更新が途絶えちゃっているYouTube映像ですが、プエルト・モン以降も、ガッツリ撮影はしているんです。ただ、編集する暇を惜しんでパタゴニアを楽しんじゃっているんで・・・毎日どんどん増え続ける、パタゴニアの素敵な映像素材は、ハードディスクで眠っているワケなのですよ。で、気付いたら、ハードディスクが一杯一杯。こりゃ、増設せねば、ということで、新たにHDD購入を検討していたんですが、まぁ、500GBクラスのHDDは高い。ただでさえ、パタゴニア、物価が高いのに・・・で、ちょうど、プンタ・アレーナスに免税特区があるというのを聞きまして。そこなら、HDDを安く買えるだろうと、思って向かったのです。で、ここで、めでたく500GBのHDDをゲット。ついでに、パイネで壊れてしまった三脚も、新しいのを購入。

 そろそろペンギンツアーの時間だ、ということで、宿に戻る。宿でスタンバイしていると、16時半に迎えがきた。8人くらいすでにお客を乗せたバンに乗り込み、いざ、セノ・オトウェイへ。と思ったら、車は、町外れで、長い行列の後ろに並び始めた。アレ?メイン通りは空いているのに、なぜ、この行列に?と思ったら、この行列、ガソリンスタンドに続いている。ガスがなくなりそうなので、給油してから向かうとのこと。いや、それにしても、長い行列。スタンドに入るまでに30分も並ばせられるって・・・というか、事前に給油くらいしておいてくださいよ、と思ったのはオイラだけじゃないようで、あまりに長く待たされたことでイライラした一組のカップルが、「もう、ツアーはいい、帰る」と言って、ここで、バンを降りて街へと戻っていってしまった。いやはや・・・しかし、このガソリンスタンドの混み具合は異常だった。

 さて、なんとかガソリンスタンド渋滞を脱出し、動き始めたバン。道は、オイラが走ってきた道を逆走する。なんだ、ひょっとして通り道にあったのか?だったら、寄ってくればよかったな、なんて思っていたら、バンは横道に入る。横道は超ガタガタの未舗装道。どうやら、この未舗装道を40kmほど走るらしい。あぁ、こりゃ、自転車じゃ大変だ。おとなしくツアーにしてよかった。

 そんなガタガタ道をひた走るバン。前方に入り口らしき建物が見えてきた。入り口脇でバンが停まる。職員の人たちと、運転手のオジちゃんがなにやら話している。「セラド」という声が聞こえてくる。そして、運転手のオジちゃんが、オイラ達が座っている後部座席を振り返り見て、なにやら、話している。「えぇぇ~」という大きなため息声が皆さんの口からもれる。状況がよく分からないオイラは、キョロキョロ。そして、バンは、入り口に入らず、そのままUターンして引き返すじゃないですか!何々・・・何が起こったの・・・挙動不審のオイラに、後ろに座っていたカワイイ女の子が話しかけてきてくれた。「Do you Understand?」「No...」「We can't enter the park. The park is closed」「Why?」「...kind of Strike?」どうやら、ストがあって、公園が閉まってしまったらしい。「Unfortunatelyね」と、言う女の子は、まぁ、こんなこともあるわよ、と言わんばかりに、悟った顔して座っている。周りの人たちも、落胆はしているものの、まぁ、しょうがないわね、といった雰囲気。それにつられて、オイラも、まぁしょうがないかと、割り切りムード。

 街に戻って、オフィスに着いた途端、皆さんすごい勢いで、ツアー会社のオーナーに返金の要求をし始めたのは言うまでもありませぬ。そりゃ、ペンギンツアーに行ってペンギンが見れないんじゃ、お金返せって話ですわな。ちなみに、お金は全額戻ってきました。ま、ペンギンは、南極で皇帝ペンギンが待っているから、それまでお預けね、という思し召しなんでしょう。今日のところは、素直に諦めます、ハイ。