(English)
Today Punta Arenas came out on strike too. So I couldn't ride the ferry...
(Español)
Hoy Punta Arenas salió en huelga tan maro. Así que no podría montar la barca...
|
|
今日も、一応フェリー乗り場へと向かう。いつもタクシーバリケードがある場所に、今日はタクシーが並んでいない。「おっ、ひょっとして今日ついにスト解除か?」と期待して先に進むと、二段目のタクシーバリケードには、いつもどおりタクシーがズラリと並んでいるのが見えた。「・・・」
もはや日課となりつつある、朝の誰もいないフェリー乗り場への乗り込み。今日も誰もいません。誰もいないフェリー乗り場の地面に寝転んで、記念写真を撮ってみました・・・が、撮れば撮るほどむなしくなるのはナゼ?
さて、帰り道、昨日と同じく、ストの人たちに囲まれた。「な、だから行っただろ、今日も船はでないって」「まぁ、気を落とすなって。コーヒーでも飲むか?」陽気なスト現場、勧められるままに、コーヒーをいただくことに。オバちゃんが、テント小屋に行って一杯のコーヒーと、スクランブルエッグがはさんであるパンを持ってきてくれた。「ありがたくちょうだいします」と受け取ったオイラに、オバちゃんが、自分の頬を指差して、キスの要求。え・・・お礼にキスですか?戸惑うオイラに、別のオバちゃんが「これがこのあたりのしきたりよ」と。そんなことないでしょ、と思いつつ、まぁ、一飯のご恩は、篤くお返ししなきゃいけないしな、と思い、お礼のキス。オイラのキスくらいで、そんなに喜ばなくても・・・ってくらいメチャメチャ喜んでもらえたのは、なんだか、嬉しいのやら、こっぱずかしいのやら。
そして「町に戻らなくても、ここにモーテルがあるぞ、泊まっていけ」と指差したのは、バリケード隣に設置されたテント。ご丁寧に、手書きの紙が張ってあり<モーテル 5000ペソ>と書かれている。ん~、これはどこまでが冗談なのだろう・・・
そんな和気藹々のムードの中、一台の車がタクシーバリケードの間をくぐって、封鎖している道路の中へ入ろうとしてきた。すると、スト隊の人たちの表情が一変。険しい顔になったと思ったら、ある人は角材を片手に、ある人はビデオを片手に、車へと突進。そして、なんと、角材隊の人は、その車に対して、問答無用で、角材を振り下ろしているじゃないですか!!!ひぇ~、自転車のオイラにはこんなに優しいのに、車に対しては、なんて非情な・・・そして、降りてきた運転手に詰め寄るオジさん達・・・
いや、これがストなんですな。戦うってこういうこと。ただ集まってニコニコしているだけなワケはない。今回のストライキの原因は、ガソリンの値上げ。高くなったガソリンを使うことを許容し、走り回っている車は敵と見なす、と。そして、敵に対しては容赦なく攻撃を加える、と。
昨日までは、旅行者として、ただ迷惑なだけだと思っていた、道路封鎖。今日、スト隊の人たちの、真剣な戦う姿を垣間見て、このストライキに対する見方が変わってきました。うむ、長期戦になるというのなら、オイラもその覚悟を決めようじゃないか。ウシュアイアに行ってからゆっくりやるつもりだった、ビデオ編集、プンタ・アレーナスでやってしまうことにしよう。スト解除まで、いくらでも待つから、徹底的に戦ってね、オジさんたち。
|
|



|