A Tierra del Fuego
そして、ようやく最南端の島フエゴ島へ

2011.1.20 / Chile (Punta Arenas~Porvenir付近) 本日 自転車33km走行 : Total 25384km走行
天気:曇 自転車折りたたみ:2 ネット:1
朝飯→カレーライス 昼飯→ラーメンチャーハン 夕飯→ごはん / 宿→テント泊

(English)
 Today I came ashore in Tierra del Fuego. These Islands are the southernmost point of South America.



(Español)
 Hoy entré en tierra en del de Tierra Fuego. Estas Islas son que los southernmost apuntan de América del Sur.
 ストも終わったし、ビデオ編集もとりあえず3編アップできたし、いよいよ今日、フエゴ島に出発することに。おととい、船が9時に出ることを確認しておいたので、7時に起きて、飯を食べて出発。フェリー乗り場に到着したのだが、チケット売り場がまだ開いていない。ん~、ちょっと早く来すぎたか、と売り場の前で待つことに。しばらく待っていたら、夫婦旅行者のおじさん、おばさんが、港に停めてあるフェリーの方からやってきた。

 「今日の出航は3時半みたいよ」

 えぇ~、おとといチケット売り場のおばちゃんが「あさっても9時に船は出るわよ」って言ってたのに・・・状況は日々刻々と変化しているんですな。ノンビリ構えていたら気を逸する。ストで足止め食らった時に学んだはずなのにねぇ。

 ま、とりあえず、今日の3時半には出るようなので、一旦宿に戻ることに。午後の船の出発まで、宿でまったりさせてもらうようお願いする。「もちろん、いいぞ。好きなだけ居ろ」というオーナーの暖かい心遣いに甘えて、ビデオ編集の続きを始めるオイラ。

 さて、2時半になったので、再び宿を出発。いやぁ、今度こそ脱出できるよな・・・部屋から荷物と自転車を運び出し、宿の入り口で装着して、こぎ始めるって、もう何度やったことか・・・この作業が延々繰り返される無限ループから、ついに抜け出せる・・・か?

 フェリー乗り場に到着すると、切符売り場に長蛇の列。慌てて自転車をとめ、列に並ぶ。フェリーは出るけど、チケットが買えずに乗れませんでしたっていうんじゃ、シャレにならん。

 そうそう、そういえば、ここプンタ・アレーナスって、あのドロンズのアメリカ縦断ヒッチハイクの旅のスタート地点。チケット売り場に並びながら、今更ながら、そんなことを思い出したのでした。

 無事チケットを購入し、いざフェリーへ。フェリーの内部はまず、車置き場が広がっている。自転車はその脇に停めさせてもらった。車は固定ロープなどでしっかり止められているのだが、自転車はほったらかし。オイラが、横の壁に立てかけたまんま。あれ?ロープで固定とかしないんですか?ん~、マゼラン海峡、結構揺れが激しいって聞いているんですけど・・・大丈夫ですか?これで。

 と、若干心配を胸に抱きながら、席のある客室へ。連日のビデオ編集疲れもあって、席に座ったら、猛烈な眠気が襲ってきて、寝てしまった。ハッと起きたら、もう船は出航。おぉ、せっかくのマゼラン海峡横断なのに、寝て過ごすのはもったいない、と、甲板に出て、風景を眺めていたのだが・・・今日は曇り。普段なら、この天気では、ウキウキするような気分にはなれないのだが、このどんよりした感じが、最南端の島へ向かっているという雰囲気をかもし出してくれていて、なんだか、ワクワクしてくる。そんな気持ちで、ボーっと沖合いを眺めていたら、なんだか、気分が悪くなってきた。え?ワクワクしているんじゃなかったの・・・いや、この気分の悪さは、船の揺れが原因。乗り物に弱いオイラ、こういうのに敏感なんです。気付いたら、次第に激しさが増してきた船の揺れ。自転車は大丈夫か?と、さすがに心配になって、自転車を止めておいた場所まで行ってみた。とりあえず、オイラの自転車は大丈夫だったけど、ファニーバニーの後ろに山積みにされていた、タイヤが、崩れてバラバラに転がっていた。これは、ほおっておくと自転車も倒れてしまうのではないか・・・ということで、その後、ずっとオイラは自転車の横で待機状態。

 出航してから2時間半後、ついに、南アメリカの南端に位置する島、フエゴ島へ到着。このフエゴ島の南にある街、ウシュアイアが、オイラのアメリカ大陸縦断自転車旅編のゴールでして。いよいよラストステージ。ラストラン。クライマックスの始まりです。

 上陸したフエゴ島は、これまでのパタゴニアの風景とはまた違った感じ。到着した港の物寂しさが、よりいっそう、場末感をかもし出している。嫌いな感じではない、いや、むしろ好きな雰囲気。ラストランの気分を盛り上げてくれる。

 この港から少しいったところに、ポルベニールという村があった。もう18時過ぎなので、いつもだったらここで休んでしまうところなのだが、しばらくの間、走りたくても走れずフラトレーションが溜まってしまったのと、フエゴ島の風景を早く堪能したいという想いがあり、日が暮れるまで走ることにした。この時期のパタゴニアは日が長い。日没は22時過ぎなのだ。これからでも、まだ、3時間くらいは走れるぞ、と。

 ポルベニールの村を出ると、道は未舗装になり、いつものパタゴニアの風景が広がり始めた。海岸には、海鳥が戯れ、道脇には、グアナコがたたずんでいる。相変わらず、素敵な風景だ。曇っているのが残念。

 風もなく、走りやすい・・・って、いや、ここは実は通常ならば、強烈な追い風ゾーン。風はあったほうが、もっと走りやすいはずなのだが、拍子抜けするほど、風がない。結構アップダウンの激しい未舗装道を25kmほど走ったら、いい時間になってしまったので、道脇でブッシュキャンプすることにした。

 明日は晴れますように。