Persona de la ida, Persona venidera
行く人来る人

2011.1.22 / Argentina (San Sebastian~Rio Grande) 本日 自転車80km走行 : Total 25596km走行
天気:晴のち曇時々雨のち晴また雨 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→チャーハン&ステーキ / 宿→Hostel Argentino(70ペソ)

(English)
 Today I arrived at Rio Grande. I met some cyclists.



(Español)
 Hoy llegué a Rio Grande. Me encontré a algunos ciclistas.
 朝起きたらビックリするくらいの快晴。お世話になったアルゼンチンイミグレの休憩所を後にして、出発・・・が、こぎ始めた時には、すでに薄雲が空に張り巡らされ始めていた。えぇ~、今日は雲ひとつない空の下、走れると思っていたのにぃ・・・

 とにかく、アルゼンチンに入って道が舗装道路に変わったのが嬉しい。次第に雲が増えていく空には若干不安心をくすぐられるが、今日こそ、気持ちよく走れるぜぇ、と走り出す・・・のだが・・・途中、ギアがかみ合わなくなるという現象が多発。後輪ギアがおかしいのか、とネジ調節をしてみるも、症状はよくならず。前回取り替えたギアのホイールが、ユルユルになっているため、これが原因なのかと推測。とりあえず、ここは騙し騙し走って、次の町に行ったら、自転車屋に行って取り替えてもらうことにしよう。今日辿り着くであろうリオ・グランデは大きそうな町なので、きっといい自転車屋があるはず。

 比較的平坦な道が続き、今日は北西風で追い風ぎみ。ギアがガリガリいうのが気になるが、昨日に比べたら、全然気持ちがいい。

 ・・・と、思っていたら雨がポツポツ顔にあたりはじめた。昨日の悪夢が頭によぎる。雨はもう嫌だぁ~!!!しかし、雨は容赦なく降り始める。幸い、昨日ほど本降りの様子ではない。小雨程度。荷物が濡れるのは嫌だから、フロントバックとリアのバックには雨よけをかぶせるけど、オイラ自身はカッパを羽織るほどではない。というか、昨日羽織っていたカッパ、強風にあおられて、ビリビリに破れちゃったんで、羽織ってもあんまり意味ない状態になっちゃったから、羽織らなかっただけなんですけどね。

 霧雨のような雨が降る中、走っていたら、前方の標識に自転車を立てかけ、休息しているチャリダーを発見。近寄って話しかけてみる。「南下するキミはいいよな、追い風で。北上するボクは、この風に苦しめられて、全然進めないよ」とボヤく彼、名前を聞いたけど忘れちゃった彼は、ウシュアイアを出発したばかりで、これからエクアドルまで北上するそうだ。ニューヨークに住んでいるって言ってたっけ。アメリカ人チャリダーか。アメリカ人チャリダーは珍しい。で、オイラが、アラスカから南下してきたと言ったら、さっき握手したのに、もう一度握手を求められた。なんか、感激してくれて、嬉しかった。お互いにエールを送って、反対方向へと走り始める二人のチャリダー。

 しばらく走っていたら、前方から走ってくるチャリダーを発見。基本的に、皆が走るシーズンからズレて、しかも皆が走る道からもズレることが多いオイラは、あんまりチャリダーと遭遇することがない。道で一日に二度もチャリダーに遭遇するなんて、めったにないのに・・・いやぁ、さすが、南端の街の近くだ。端好きのチャリダーが集結する地。遭遇率も高くなるってもんで。さてさて、彼も、ウシュアイアを出発したばかりで、これからマイアミまで北上するとのこと。アウストラル街道を走るのを楽しみにしている彼、しきりに、オイラのタイヤで大丈夫だったか?パンクはしなかったか?と聞いてきた。まぁ、数回パンクしたけど、全然大丈夫だったよと、答える。ちなみに、彼の自転車のタイヤは、オイラと同じ、シュバルベのマラソンプラス。

 またもや、お互い反対方向へと走り出す二人のチャリダー。

 リオ・グランデへ向かうオイラ。街が近づくにつれ、空がまた晴れてきた。ホント、コロコロ天気が変わる。ま、これくらいの雨でまた天気が復活してくれるんだったら、まだいい。昨日みたいに、午後はずっと雨みたいなのは、もう勘弁だ。

 リオ・グランデは思った以上にデカイ街だった。オイラが持っていたアルゼンチンのルートマップには、リオ・グランデの街の詳細地図も載っていたため、すんなり宿を探せたケド、ここ、地図なしで突入すると、相当戸惑いそうな街だ。

 さて、宿に入ると・・・またまた、チャリダーに遭遇。今度は、カップルチャリダー。彼等は、ウシュアイアに向かって南米大陸を南下中。ペルーのトルヒーヨでお世話になったルーチョさん話題で盛り上がる。いや、やっぱりみんな、ルーチョさんにはお世話になってるんだなぁ・・・そうそう、実は、彼等の自転車は、プンタ・アレーナスから乗ったフェリーで一度見ていたのだ。オイラの自転車の前方に停めていた荷物をたっぷり搭載した自転車を見て「あ、チャリダーが同乗してるんだ」って思ったんだけど、オイラは先にフェリーを降りちゃったから、降りるときにも会わなかったし、その後、まったくすれ違うこともなかったから、あの自転車のチャリダーはどうしたんだろうって思っていたところだったんです。そんな彼等は、ここの宿に先に到着していました・・・って、いつ追い抜かれたんだろう?

 そして、フェリーで見かけた時、ペダルにタオルが巻かれているのを見て「このタオルはなんのため?」って思っていた謎がここで判明。彼等は、裸足でペダルをこぐらしい。あ、それ、靴が臭くならないから、いいかも・・・