Esperar por la reparación
前ギア待ち

2011.1.24 / Argentina (Rio Grande) 本日 自転車0km走行 : Total 25608km走行
天気:晴時々曇 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→ステーキ / 宿→Hostel Argentino(70ペソ)

(English)
 Today my bicycle was repaired. I waited to finish repair all day long.



(Español)
 Hoy mi bicicleta fue reparada. Esperé terminar repare todo el día mucho tiempo.
 さて、月曜日。土曜日に行った自転車屋より近い場所に自転車屋があることを聞き、朝一でそちらに向かう。まだ開店前の自転車屋の前で待っていたら、一人のおじいさんが、近寄ってきて、オイラのファニーバニーを勝手に触り始めた。え?なにすんの?と思っていたら、このおじいさん、自転車屋のオーナーとのこと。「何があった?」と聞いてくるので、「前ギアが磨り減ってもうダメなんです」と答えると、しばし、ファニーバニーの前ギアをシゲシゲと眺めた後にこう言った。「これは、ない。交換はムリだ。しかも、うちの店だけじゃない、アルゼンチンではこのタイプのギアは扱っていないんだ。キミの旅はココで終わりだな。残念だけど、フィニート、フィニート」

 「・・・」

 いやいや、ここまで来て終わりにできますか。このおじいさんは、出来ないの一点張りなので、ここでの修理は諦め、昨日行った自転車屋に行ってみることに。

 「あら?また来たの?」という顔をしたオバサンに事情を話す。ここでまた、ダメだと言われたらどうしよう・・・「う~ん、このパーツはないわね・・・」とオバサン。えぇ~、やっぱりムリなんですか?オイラの旅はここでフィニートなんですか?しょうがない、このダメギアでなんとかウシュアイアまでの200kmを走りきるか・・・なんていろんな想いが頭の中を駆け巡る。

 「でも、あそこに置いてある二段のギアが代わりになるかもね」

 ここで、オバサンが神のひとこと。早速、壁の脇に飾ってあった二段ギアをファニーバニーに合わせてみる。うん、たしかに、大きい方のギアはサイズが同じようだ。前一段ギアを二段ギアに換えるとどうなるか・・・ひょっとしたらうまく走れなくなるかもしれなくなるのでは、という危惧もないことはなかったのだが、ここはもう、チャレンジするしかない。

 「じゃぁ、これに交換お願いします」

 出来上がりが16時になるというので、それまで待ち。結局今日は出発できず。一旦宿に戻って、モンモンとした気分で、ビデオ編集をしながら、ファニーバニーの完全復活を待つ。

 そして、16時。ちょいと時間前に自転車屋に行ってみると、出来上がってました。直してくれたオニイさんからは「バッチリだ」との太鼓判。お金を支払い、早速店の前で試乗。踏み込んでも、ギアがガシガシ言わない。おほほ、この状態が当たり前のことなんだけど、しばらくガシガシ状態でムリに走るというのが日常だったので、なんだか、ちゃんと走れるってことに違和感を感じる。なんだ、この不思議な感じ?

 とにかく、いい感じで直ったファニーバニーで宿に戻り、改めて、直してもらったギアをみてみる。新たにつけた二段ギアのうち、大きい方のギアにカバーをかぶせて、ずれないようにしてくれている。このカバーは、前からあったやつ。一段の前ギアからチェーンが外れてしまわないためのBD-1の純正保護カバー。それをつけてあるから、実質一段ギア状態なんですが・・・これ、カバーを外して、チェーンを小さい方のギアにかけられるようにしたら、ひょっとして、前ギア二段、後ろギア八段の16速ギアとして使えるのでは?と思い、カバーを外してみる。内側のカバーは、ギアにひっかかるため、ギアを一旦はずさないと、完全に取り外すことはできないのだが、とりあえずカバーがかかっていない状態で、手を使ってチェーンを前ギアの大きいほうから小さいほうへと移して、ペダルをまわしてみた。

 「おぉ、メッチャ軽い!」

 うほほ、これは、怪我の功名か?これだけ軽かったら、坂道登りとか楽に漕げそうだ。スピードは出なくなるけど、登り坂だけと割り切ればいいんじゃない?

 いや、ここへ来て、また走りが楽しみになってきちゃった。坂道よドンと来いって感じだ。