(English)
Today I run on Garden Route.
(Español)
Hoy corro en Ruta del Jardín.
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ロッキーロード・バックパッカーズで迎える素敵な朝。起き上がって、う~ん、と伸びをしても、周囲にぶつからない。あれっ、そうだ、今朝は、テント泊なのだが、いつものテントとは違っていたのだ。実は、ここ、ロッキーロードでは、常設の巨大テントに泊まらせてもらっていまして。自分のテントをはっても、常設テントを使っても、テント泊は、一泊50ランドだよ、と言われたんで、じゃぁ、ま、常設テントを使わせてもらいますわ、ということになったのです。いやぁ、いつもの寝返りすら打ちづらい一人用テントとは違った開放感・・・目覚めたら、寝ていた場所とはまったく違うところに転がっていたほど。テントもこれくらいでかいと、別モノだなぁ。普通に、小屋感覚で住める。
さて、今日もまた、延泊しようか悩む。なんだかんだいって、居心地はいいガーデンルート。早く抜けたい気持ちと、ウダウダしていたい気持ちが入り混じって複雑な気分にさせられる。
空は快晴。見事な青空が広がっている。せっかく晴れているんだから、走りますか、と移動することにしまして。お世話になったロッキーおじさんに別れを告げ、出発。さてさて、この出発なのですが・・・後から考えると、やっぱりもう一日ロッキーロードでゆっくりしてもよかったのかも、とちょっと後悔。というのも、アトラクションに誘惑されないように、とロッキーロードでは周囲に何があるかとかまったく聞かなかったんですが、後から調べたら、チーターが放し飼いされているチーターランドらしき動物公園とか、サルがいっぱいいるモンキーランドといった施設が、この周辺にはあったようで・・・檻の中にいるチーターには興味ないけど、放し飼いされているチーターには会っておきたかった。放し飼いチーターと間近で遭遇できるのなら、少々高くても、お金出したのに・・・いや、この時はそんな素敵な施設が近くにあるなんて、つゆ知らず、サクッと、次の町、ストームス・リバーに向けて走り出しちゃったのですよぉ・・・
さてさて、ロッキーロードからの道は、幹線道路であるN2から、Nature's Valleyという峠に続く道が分岐されていまして。Nature's Valley、響きがいいじゃないですか。絶対風光明媚な景色が広がる道に違いない・・・とは思ったのですが、途中で出会った道路工事のおじちゃんから、「Nature's Valleyへの道は、自転車では厳しいアップダウンが続くぞ。おとなしく、N2を走ることを勧めるがな」というアドバイスをもらっていたのですよ。確かに地図を見ると、Nature's Valleyに続く道は、メッチャぐねぐねしていて、いかにも大変そう・・・ここは、おじさんのアドバイスに素直に従うことにしました。決め手は特になく、なんとなく、勘です、この判断。
で、ほぼ平坦なN2をひた走る。途中、橋がいくつも架かっていて、その橋の真ん中から、下をのぞき見ると、見事な渓谷が・・・この辺はチチカンマと呼ばれる場所。渓谷と川が見所のアドベンチャーゾーンなのだ・・・ん?アドベンチャー?そう、ここには、そんな渓谷に架かる橋から、谷底へとダイビングする、バンジージャンプなるものが、用意されているのですよ、ここには。この辺の道を走っていると、すれ違う人が皆「バンジーに行くのか?」と言うほど有名なスポットらしい、ここのバンジー・・・実は、高さ216mの落差があるバンジーで、これは世界一らしいのですよ。
バンジー・・・ねぇ・・・
興味がないといったら嘘になるんですが、そもそも、絶叫系や高いところが得意ではないオイラ。バンジージャンプは、あえてやろうとは思えないアトラクションの一つでして。とは言うものの、<世界一のバンジー>と聞き、始めはトライする気満々だったんですよ、ケープタウンでその存在を知った時は。ガーデンルートは、バンジーやるために走ろうって思ってたくらいにね。でも、やりたいけど諦めるという、諦めアトラクションに次第に慣れてきちゃったオイラ、バンジーも思ってたより値段が高いということが発覚し、近づくにつれ、「そもそも好きじゃない(であろう)ものを、高い金払ってまで、あえてやらなくてもいいんじゃないか」という気持ちが強くなってきちゃったんです。
うん、そうそう、バンジーは、お金くれるというのなら、挑戦してもいいけど、身銭を切ってまでやるもんじゃない。
オイラの中ではそんな結論が生まれまして。到着したバンジーアトラクションでは、ビューポイントから見てるだけ。そうそう、生バンジー、見るのも初めてだったんで、見てるだけで満足でした、ハイ。
そんな感じでバンジースポットを通過。その頃から、空に雲が広がり始めた。朝は快晴だったんですが、だんだん山の方から雲がわいてきていて・・・バンジー前までは、左手の山ゾーンはドンより曇って、右手の海岸ゾーンは、青空という奇妙な空模様だったんですが、次第に右手の海岸ゾーンも雲で覆われてきちゃいまして。
空が雲で覆われるのと連動して、オイラの気持ちが落ち込んでくる・・・いや、雨が心配とかそういうのもあるんですけど、やっぱり太陽&青空がないと、走っててテンションあがんないんですよ。旅の気分って、自分が思っている以上に、天気依存するもんです。
天気がどんどん悪くなる中到着したストームス・リバー。緑に囲まれた素敵な場所だったんですけど・・・なんか気分が乗らない。チェックインした宿も・・・馬やかわいい犬たちがいて、きっとテンション高かったら楽しめるところなんだろうなぁと思うんだけど、なんか、ビミョウに落ち着けない。テント泊にして、庭にテントをはらせてもらったのだが、しばらくしたら、雨が降り出しちゃうし・・・こんな日は、早めに寝るに限る。夜8時頃には、テントの中でスヤスヤと、眠りにつくオイラだったのでした・・・
※追記)
このバンジー、世界一の高さのバンジーではなく、橋から飛び降りるバンジーとしては世界一の高さ、とのことです。
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