(English)
Today I entered lesotho.
(Español)
Hoy escribí el lesotho.
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Wepenerが国境の町(イミグレがある町)かと思っていたのだが、そうではなかった。やはりイミグレは国境脇にあるらしい。だったら、昨日のうちにもうちょっと走っておけばよかった。Wepenerを過ぎても、いいテン場ポイントはあったのに。
南アのイミグレに到着。どこから来たんだ?と聞かれたので、「ケープタウンから」というと「この自転車でか?」とビックリされた。南アを走っていると、ドコ行っても、自転車で旅をしていることに対して驚きの反応が返ってくるんだよなぁ。折りたたみ自転車ってこと以前に、自転車でってことでビックリされる。う~む、南アを横断するチャリダーってあんまりいないのかな?そして、すっかりオイラに興味をもってくれたイミグレのおじさんは「いつ戻ってくるんだ、また会えるのか?」と言ってくれたのたが、この国境には戻らない。残念です、おじさん。
国境をまたぎ、レソトのイミグレへ。思わず通り過ぎちゃいそうな、掘っ立て小屋のようなイミグレだった。何しにいくのか結構しつこく聞かれた。もっとすんなり入れるかと思ったのに。
レソトに入国するやいなや、雰囲気がガラリと変わった。こんなにあからさまに雰囲気が変わる陸路国境越えは久々だ。人々の服装が違う。レソトの人々は、これが伝統衣装なのか、カラフルなタオル地のブランケットを巻いている。男の人は、白い長靴を履いているのがこれまた印象的。
そして、すれ違う人、皆が挨拶してくれる。南アでは、人とすれ違っても、目線は交わすものの、声に出して挨拶ということはあまりなかったのだが、レソトに入ったら、とにかく、すれ違う人すれ違う人、皆が声をかけてくる。ひたすらフレンドリー。挨拶して、手をふって・・・南アで手をふった回数を今日一日のレソト走りで、軽く越えたと思う。
そんなフレンドリーなレソトの人たち、話しかけてくるんですよ。オイラが自転車で、走っているというのを分かっていながら、<会話>をしたがる。遠くからオイラが走っているのを見かけると、大声で「どこへ行く~」とか「どこから来た~」とか「なんで自転車なんだ~」とか答えることを要求する質問をぶつけてくるんですよ。いやぁ、他の国では、どこでも、走っている最中に、答えを要求される質問をぶつけられることはなかったなぁ・・・ふつうは、励ましの言葉をかけるくらいなんです。
さらに、遠くの方で牛を放牧している人が手を振っているのが見えまして。なにやらこちらに向かって叫んでいる。ああ、また質問なのかな、とよく聞いてみると、どうやらこっちへ来いと手招きしてくれている模様。・・・いや、そこ、畑のど真ん中で道がないんですけど・・・来いって、いくらなんでも、ムチャでしょ。
そして、学校帰りなのか、ちっちゃなガキンチョたちとすれ違う。はにかみながら手をふってくれる姿がメッチャかわいい。
そんなレソト走り、楽してテンションがあがってきた。なんかねぇ、北米からメヒコに入った時の走り気分の変わり様を思い出す感じだ。
と、また前方に、レソトスタイルのおじちゃん発見。これまた笑顔で挨拶して、すれ違おうと思ったら、おじちゃん、右手に持った棒切れを振りかざし、オイラめがけて襲ってきた・・・のは、おじちゃんの冗談で、すぐさま棒切れを下ろして笑顔で手をふってくれたのですが・・・ふ~、冗談でもそんなそぶりはちょっと・・・まだ、アフリカ道、ビビリながら走っているんですから、もう!
いや、でも、だんだんアフリカの人に対する警戒心が薄くなってきているのを感じる。これまで、ちょっと黒人に対して、警戒心を抱いていた。ま、勝手にビビッてただけなのだが。なんだろうな、見えない壁っていうか、そういうのを勝手に作ってて。作りたくて作ってたわけじゃないのに、勝手に心の中にできていて。きっと、それは偏見ってやつの仕業なのだろう。やっかいなんだ、この偏見ってやつは。で、この偏見を打ち砕くには、中へ飛び込むしかない。思い込みと真実が全然違うんだと気づかされるのは、真実の中に飛び込まないといけないのだ。
そう、多分、僕は、凝り固まった偏見を打ち砕くだめに旅をしているような気がする。自分の中の常識が覆されるたびに、不安を感じるとともに、心の中が喜んでいる。
で、レソトの人たち、男の人だけじゃなくて、女の人もフレンドリーなのがうれしい。家の前に座ってなにやら作り物作業をしているオバちゃんが、オイラが走っているのに気づくと、でっかい声で話しかけてくれたりする。また、学校帰りの少年少女集団に遭遇した時、女の子が一緒に走ってくれたりした。
なんかこういうのいい。ちょっと絡まれすぎ気味のような気もして、若干気持ちが疲れたりもするのだが、でも、いい。
そんな、人々とのふれあいは、楽しいレソト道なのだが、走りは結構キツイ。道は舗装されているものの、アップダウンが多すぎる。
今日の目標にしていたマレアレアという村。途中から未舗装道になるし、一山登らなければならないしで、ひょっとしたら辿り着かないかも、と心配していたのだが、なんとか、日暮れ前に村はずれのゲートに到着。ここのゲートの入り口には<楽園の入り口>と書かれている。村を一望できる峠の頂上のゲートからの眺めは、抜群・・・と言いたいところですが、本日、曇っていたため、イマイチ。ここのゲート、戻る時にもう一度通るので、帰りに期待しよう。
さて、村に到着し、向かったのはマレアレア・ロッジ。評判のよいこの宿があるから、わざわざ山を越えここまで足を運んだというのもありまして。で辿り着いたマレアレア・ロッジは、想像していた以上に、素敵な宿泊施設でちょっとビックリ。広い敷地内に、バーやゲーム部屋があり、いくつものコテージが並んでいる。レセプションでとりあえずお値段を聞いたところ、一部屋一泊155ランドとのこと。うぬぬ、一泊それは高い・・・ちなみに、テント泊だと75ランドとのこと。「無理です、テントを持っているので、テント泊にします」とオイラ。そうか、と言ってしばらく考えこんだ宿の管理人のミック。「夜は寒くなるし、天気がこんなんだから、テント泊はちと厳しいだろう。××ランドにしてあげるから、コテージに泊まっていけ」とありがたい提案を。値段は、他の人に言っちゃダメと言われたから伏せておきますが、ホットシャワーつきの個室にこの値段で泊まれるなんて、そりゃもう。
いい滞在になりそうです、マレアレア。
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