Snow Mountain & Dinosaur Footprint
雪化粧した楽園を後にして恐竜の足跡を見に行く

2011.5.26 / Lesotho(Malealea~Morija) 本日 自転車45km走行 : Total 27518km走行
天気:晴ときどき曇
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→チキン&チップス / 宿→Morija Guest House(テント泊70マロティ)

(English)
 Today I left from Malealea.



(Español)
 Hoy salía de Malealea.
 昨日、夕刻から雨が降りはじめ、一晩中ポツポツという雨音が聞こえていた。このまま雨が止まないようであれば、マレアレアにもう一泊しなきゃいけないかぁ・・・ま、それも悪くないかもね、なんて思いながら就寝。

 で、朝起きてみたら・・・山々がすっかり雪化粧しちゃっているじゃないですか。そうそう、昨日、昼飯を食べてた時に、おじいちゃんが、「今日は寒いな。天気が崩れそうだし、明日は山が白くなるぞ」って言ってて。その時は、青空が見えていたし、天気が崩れる?なんて思っていたんですが・・・まさに、おじいちゃんの言った通りになりまして。いやぁ、さすが山の民レソト人。

 さて、雪山好きなオイラとしては、そりゃもう、絶景な風景になっちゃっているワケですよ。ただでさえ、まさに楽園といえるほど素晴らしい場所なのに、山が雪化粧された景色は、もう、息をのむ美しさ。

 マレアレア、いいです、ここ。一度は訪れるべき場所として猛烈にお勧めします。ココのよさは、素朴さ。モノはあんまりないし、電気も夜切れちゃうし、もちろんインターネットなんてないんですけど・・・全然貧しい感じがしない。素朴であるが豊かな感じがするんです。道ですれ違うマレアレアの人たちの素晴らしい笑顔が、豊かさを示している。

 まだまだずう~とマレアレアに居たい気持ちがあったんですが、2週間しか滞在ビザをもらえないレソト、あんまりノンビリしていると、間に合わなくなっちゃうかもしんないんで・・・今日出発することにしました。雪山を眺めながら、もと来た道を戻ることに。

 いやぁ、ホント絶景でした。何度も何度も立ち止まり、写真をパチリ。来る時に通ったパラダイスゲートに再び辿り着いたのですが・・・見える景色がまったく違ってました。曇天だった前回とは比べ物にならないくらい、素敵な風景。まさに、パラダイス・ゲート。

 さて、しばらくは、一度通ってきた道。来る時は必死になって登ってきた緩やかな坂を下る。風は追い風だし、楽チン楽チン。で、もと来た道と、レソトの首都マセル方面へ分岐するT字路に到着した。向かうはマセル方面。ここから50kmほどでマセルに着くのですが・・・今日は、マセルまでは行かない。途中にあるモリジャという町に寄るつもりなのです。というのも・・・モリジャの近郊に、恐竜の足跡が残されているらしいのですよ。恐竜の足跡・・・南米で何度かそういうものがある近くには行っていたんですが、結局一度も見ることはなくて。ちょっとレソト熱が高まってきちゃったオイラ、見れるものはなんでも見ちゃるでぇ、と恐竜の足跡を見ることにしたんです。

 で、モリジャに到着し、山の上にあるゲストハウスにチェックイン。庭にテントをはらせてもらい、早速、恐竜の足跡のある場所へ・・・と、どこにあるのか、と聞いてみたところ、宿に、ちょうど昨日、行ってきたという欧米人パッカーのカップルがいまして。あそこの岩だよと指差して教えてくれたのは、ここのゲストハウスの裏にそびえる山の中腹にポツンと見える岩。えぇ~、あんな切り立った山のあんな場所にあるんですか!?迷いやすいから気をつけてね、とアドバイスをくれたんですが・・・いや、絶対迷うでしょ。

 足を踏み入れた裏山、最初はトレッキングロードらしき道があったのですが、すぐに草に隠れてしまい、どちらに進めばいいのか分からない。いつものように、早速入り口で迷いました。いつものパターンです。道が分からず、岩に刻まれたモノを目指す・・・クエバデ・ラス・マノスの時の悔しさが頭をよぎる。ああ、あの時と同じ状況だ。これは、多分、見つけられないパターンだな、と一応前に進みながらも、もはや諦めムード。

 とりあえず、岩がある方向だけはわかっているので、そちらに進むのだが・・・道らしきものがまったくない。セロカスティージョで迷いに迷った時と同様、藪の中を掻き分けて進む。途中、なんどかそれっぽい道に突き当たったりもするのだが、それを進んでみると、行き止まり。この辺、牛がウロウロしていて、これは多分、彼らが作った獣道なんだろう。

 どんどん斜面が急になってきて、もう無理、やっぱり、岩モノには一人では辿り着けないんだ・・・と思った時、岩に描かれた赤い矢印が目に入った。こ、これは・・・そう、どうやら、恐竜の足跡への道順を示した矢印らしい。おぉ、これは・・・今回は、辿り着けるかも!と矢印に沿って歩き始めるオイラ。

 そして・・・辿り着きました!恐竜の足跡が残されている岩。巨大な岩が横倒しになっており、横面にクッキリと、プテラノドン系の鳥恐竜と思われる足跡が残されているではないですか。

 いやぁ、結構感動しましたねぇ。小学校の頃、恐竜にあこがれていた自分を思い出したからなのか、辿り着けないと一旦諦めたのに、辿り着けちゃったからなのか・・・とにかく、この恐竜の足跡を目の前にして、しばし、心が震えっぱなしのオイラだったのでした。

 いやぁ、今日は、ダブルで素敵なモノが見れちゃったなぁ。充実しているぞ、レソト旅。