Hipo
野生のカバは意外とすばしっこい

2011.6.15 / SouthAfrica(Mtubatuba付近~St Lucia) 本日 自転車42km走行 : Total 28237km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→カレーチャーハン / 宿→Budget Backpackers(テント泊66ランド)

(English)
 Today I arrived at St Lucia.



 昨日は、寝心地のよい場所にテントを張ることができたのだが、思った以上に人通りが多い道沿いに張ってしまい失敗。夜、そして朝、人の話し声がテントの横で聞こえて来るたびに、目が覚める。テントの脇を車が通り過ぎるのは、平気で寝ていられるようになったのだが、人の話し声とかには敏感だ。ひょっとして、このテントを襲おうかなんて話しているんじゃないかと、ビクビク。

 ということで、朝、夜明け前だが、明るくなり始めたと同時にテントをたたみ、出発。そして、午前中に、目的地であるセントルシアに到着。

 それにしても、セントルシアに到着するまでの道は、動物注意の標識が多かった。しかも、その注意すべき動物が、ゾウとか、カバとか、ワニって・・・いや、出会ったら出会ったで、危険な動物たちですが、出会えるもんなら出会ってみたい・・・

 実は、ここ、セントルシアは、アフリカ最大の入り江であるセント・ルシア湖を中心に広大に広がる湿地帯の入り口となる町でして。世界遺産にも登録されているというこの湿地帯、カバやワニが多数生息しているというのです。ワニは中米で結構見てきたので、そんなに興味はないのだが、カバをなんとしても見たくて、ここにやってきたオイラ。

 ただ、いつものように、ドライブサファリだと、値段が高くて、躊躇しちゃう。ここ、セントルシアも、たぶん、サファリ代高いだろうなぁって思っていたんで、当初はスルーする予定だったんですよ。が、ネットで調べてみたら、ここはドライブサファリではなく、ボートサファリでカバやワニを見て周れるようになっており、しかも結構安い値段でそのボートに乗れるらしいことを発見。だったら、ここで、カバに会っておこうと思ったってワケでして。

 で、早速、チェックインした宿で、ボートツアーについて聞いてみると、170ランドとのこと。うむむ、聞いてた値段だと130ランドくらいだったのに・・・値上がりしたのか?ま、宿代ちょっとまけてもらったしいいか、と今日の15時のボートツアーに申し込み。(ちなみに、セントルシアの町の入り口となる橋の、町に入らない側にある乗り場から出るボートのツアーは140ランドらしい。あとで判明して、ちょっと悔しい)

 で、15時になって、ボート置き場に行って、ボートに乗り込む。南ア、どこへいってもシーズンオフらしくて、ツアーで人が溢れているってことはほとんどなかったのだが、このボートは、人がいっぱい乗ってきた。結構大人気アトラクションなんですな。

 ボートが出発して、水鳥に気をとられていたら・・・「ワニが見えるぞー」とボートのキャプテンが船内放送で案内。右手の岸を見ると、やる気のないワニが。

 そんなワニに気をとられていたら、「後ろにカバが」の船内放送。なに~と振り返り見ると、草陰から一匹のカバがこちらをジッとにらんでいる。オイラたちが一斉に振り返ったせいか、ビックリしたカバが、Uターンして逃げ出した。お尻をフリフリしながら、ビックリするくらいのスピードで逃げていく。カバってこんなにも早く走るんだ・・・意外と獰猛だと聞いているカバ、もし、どこかで出会って襲われるようなことがあったら、オイラ逃げ切れないな、とそんな心配が頭をかすめる。

 その後は、もう、カバのオンパレード・・・なんですが、岸でたむろっていたカバたちも、船のエンジン音が聞こえてくると、水の中に逃げ込んじゃうんですよ。その後は、ぷかぷかと水に漂い、目と耳と鼻だけを出してこちらの様子を伺っている。水に潜っちゃったら、静かなもんです。もっとアクティブなカバさんたちを期待するんですが・・・特になにも起こりません。

 そんな静的なカバさんたち、もっと見ていたら、なにかしてくれるんじゃないか、とじっくり観察したいんですけど、ボートは、無常にも、動き出してしまうんですよ。ああ、これ、これがちょっとツアーの嫌なところだな。自分のペースで見れない。普段、自分のペースでしかありえない自転車で旅をしている分、自分のペースでモノが見れないってことが、嫌でたまらない。

 でも、思った以上にカバに遭遇できて、まぁ、満足でしたよ、ハイ。

 さて、そんなボート・サファリツアー、ボートに乗船した時、見たことがある女の子が声をかけてきたんですよ・・・なんと、エショウエで一緒だったニーニャと再会。エショウエで会った時から、ニーニャはオイラによく話しかけてくれ、ん、ひょっとしてオイラに惚れているのか?なんて密かに思っていたのだが(ちなみに、ニーニャはめっちゃかわいい)、実はそれはオイラの勘違いだったということが判明。彼女、おばあちゃんが日本人らしく、単に、日本人としてのオイラに興味があっただけのよう。う~ん、ガッカリ(笑)それにしても、全然東洋系を感じさせない顔立ちだったんで、おばあちゃんが日本人って聞いても、ホント?って感じのニーニャ。日本語は、「ダイジョウブ」っていう単語だけ知ってました。