(English)
Today I walked around St Lucia. Here was fantastic place!
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昨日、存分にカバが見れたし、今日セントルシアを出発しようか、と思ってまして。ただ、朝、近くにあるトレッキングルートを歩くと、動物に会えるよという話を聞いていたので、朝一で、トレッキングルートを歩いてから、出発しようと思っていたんです。
トレッキングルート・・・自由に歩かせてくれるくらいだから、安全な、草食動物系しか見れないんでしょ、とそんなに期待もせず。で、昨日もらった地図を眺め、セントルシアにいくつもあるトレッキングルートの中で、どのルートが一番楽しめそうか、と一応考えてみる。
どうせなら、カバにもう一度会いたいじゃないですか。しかも、今度はツアーじゃなく、自力で歩いている時に。まぁ、歩いていてカバに会うなんて、奇跡に近いんだろうけど、一応可能性がありそうなルートを歩きたいなって思って。で、一番可能性がありそうなのが、唯一昨日ボートで河下りをした湿地帯へと続くトレッキングルートであるIMvubu Trail。ここを歩くことに。
ただ、ちょっと町から外れたところにあるので、自転車で、入り口のあるクロコダイルセンターまで走る。と、途中、道端に、牛っぽい動物を発見。あぁ、牛かぁ、と思って近づくと、なんと、でっかい、シカ類の動物じゃないですか。いやいや、朝だと、こんな動物が、道脇をウロウロしちゃっているんですか・・・?恐るべし、セントルシア。
そして、辿り着いたIMvubu Trailの入り口。デンジャーの看板があるのですが・・・ワニとカバ注意は分かるのですが、なにやらネコ科の猛獣のシルエットも書いてあるんですけど・・・え、ここ出るんですか?ヒョウとかチーターが・・・
安全な草食動物だけじゃないじゃんと、不安を抱きながら、トレッキングロードを歩き始める。とりあえずは、インパラさんみたいな動物しかおらず。基本的には、こちらのゾーンと、湿地帯ゾーンは、金網で区切られており、凶暴な動物はこちらにはいないみたいだ。
と、しばらく歩くと、その金網を越える木の階段があった。コレを越えると、おそらく凶暴な動物も生息する真のデンジャー地帯に突入するに違いない・・・って、ここにもあった<デンジャー>と書かれた看板に描かれているデンジャーマークがさらに増えてるし。さっきのデンジャー案内板には書かれていなかったゾウやバッファローが描かれているじゃないですか。え、ここ、ゾウやバッファローもいるんですか・・・
まぁ、ここまで来たら行くしかない。ここでやめられないのがオイラの性格のやっかいなところ。退くことより、好奇心を優先させちゃうんだよねぇ・・・ムチャと分かっていつつ、そのムチャを実行してしまう・・・
さて、木の階段を下りて、あちらのゾーンに突入すると、いきなり道がよく分からなくなった。広大なサバンナ、あちらこちらにケモノミチができていて、トレッキングロードがどれなのか、まったく分からない。
しかも、いつ、猛獣が襲ってくるかもしれない。めっちゃビクビクしながら、もう、引き返そう、引き返そうとばかり考えていた。
が、結局前に進んでしまうオイラ。
とりあえず、昨日、ボートで下った河がこちらにあるはずだ、と勘を頼りに進む。と目の前にマングローブの森が見えてきた。しかも、その森の向こうから、グォーという昨日聞いた鳴き声が聞こえてくるじゃないですか。
こ、これは、ひょっとして、マジで、カバに遭遇できるかも・・・
はやる気持ちで、マングローブの森を抜けると・・・河が見え、その河岸には、カバの群れが!!!!!
うひょ~、ウォーキングサファリでカバに会えた!!!
めっちゃ感動ですよ。昨日ボートに乗りながら見たのとは、迫力が全然違う。というか、ある距離以上は怖くて近寄れない。ボートだと、どんなに近づいても、どうせオイラには危害が加えられないと思っているから、どんどん近づいてくれって思うんだけど、自分の足で遭遇すると、近づきたくても近づけない。近づきすぎると、こちらに向かって猛然と襲ってくるんじゃないかというプレッシャーがカバから感じるのだ。
とにかく、怖いながら、ビビリながらも、うれしさのあまり、写真を撮りまくるオイラ。
と、数十枚撮ったところで、<ファイル名が書き込めません>というエラーメッセージを表示して、カメラが撮影できなくなった。え?なぜ?どうやら、画像が連番でファイリングしているらしいのだが、これが、9999になったため、一旦リセットしないと次の画像を書き込めないらしいのだ。しかも、このリセット、SDカードを取り替えるか、一旦フォーマットをしないとダメらしい。・・・ってことは、今撮った写真を一旦パソコンに取り込まないといけないじゃん、ここでできないじゃん、リセット。キャノンさん、これ、欠陥仕様ですよ、酷いです。9999までいったら、勝手に0001にリセットしてくれてもいいじゃないですか。Pentaxのデジカメとかそういう仕様でしたよ。ま、キャノンさん的には勝手にリセット、というのがユーザーフレンドリーじゃないという判断なのかもしれないですけど、それだったら、カメラのメニューで、リセットできるような項目をつけておいてくれてもいいじゃないですか・・・出先で、写真が撮れなくなって、どうしようもなくなるって、どういうこと・・・メモリフルでも、電池切れでもないのに・・・
ということで、キヤノンさんのせいで、せっかくのカバさんたちの群れを目の前にしておきながら、写真を撮ることができなくなってしまったオイラ。しばし肉眼で楽しんでいたのだが・・・どうしても写真を撮りたい欲求が起こってしまい、一旦宿に戻って、カメラを使えるようにしてから、再びココに来ようと決め、一旦立ち去ることに。
さて、戻ることにしたのですが・・・今度は帰り道が分からない。来る時は、とにかく、河の方向にという漠然とした目標で歩けばよかったから、なんとかなったのだが、今回は、一箇所しかない木の橋という一つの目標に向かって進まねばならない。これがどこにあるのか分からないのが厄介なのだ。なんの目印もないサバンナの大草原・・・完全に迷子です。ああ、オイラはここで、バッファローの角に刺されて朽ち果ててしまうのかも・・・という思いも頭をよぎる。
なんとか、橋に辿り着き、無事宿へ。撮影した写真をパソコンに取り込んだ後、SDカードをフォーマットして、画像の連番をリセット。ふー、次回はフルになる前に、フォーマットしてリセットすることにしよう。というか、誰か、キャノンのデジカメのこの連番機能のリセット、フォーマットせずにやる方法を知っていたら、ぜひ教えてくださ~い。
と、せっかく町にもどったのだから、ついでにネットでもしておくか、と町のネットショップに。インフォメーションにあったネットは、持込PCは無理みたいで、近くにあるカフェを紹介してくれた。と、カフェに行ってみたら、一日フリーで使えるWiFiが7ドルとのこと。7ランドじゃなく、7ドルって・・・高すぎでしょ。いやしかも、ブログの更新とメールチェックがしたいだけなんで、15分ほどでいいんですけど・・・というと、これまた、別の店を紹介してもらい、そこへいってみると・・・15分なら5ランドでいいやと、店のパソコンにつないであったケーブルを引っこ抜き、有線接続で使わせてくれた。さて、書き込むか、とキーボードをつなげて、文字を打とうとしたら・・・文字が打てないじゃないですか。そう、実は最近、接触が悪くなってきていたキーボード、ボードの根元の配線を見てみたら、ついに、一本断線しちゃっている。こりゃ、文字が打てないワケだ・・・どうしよう。と、困っていると、店のお兄ちゃんが、コレ使いな、と店のパソコンのキーボードを貸してくれた。お兄ちゃんのおかげで、無事、メール&ブログ更新完了。で、5ランド支払って、店を出ようとしたら、「これから先、キーボードが使えないと不便だろ。さっき使ってたやつ、プレゼントするから、もっていけ」とありがたい言葉をかけてくれるじゃないですか。いいんですか・・・いや、ホント、キーボード、どうしようと思っていたところだったんですよ、助かりました。ありがたく頂戴いたしやす。
さて、午後、海を見ながらサイクリングをし、ふたたびクロコダイルセンターへ。海はまぁ、いいんです。きれいでしたけど、海はどこでも見れますから。ココではここでしかできない<カバを堪能すること>に専念しないと、もったいない。
さて、先ほどと同じように、木の橋を渡って、あちらのゾーンに足を踏み入れ、しばらく歩いていたら・・・左手になにやら、黒い大きな影が見えるじゃないですか。あれ?こんなところにカバが・・・と思っていたら、なんと・・・
バッファローじゃん!!!!!!!!
実は気づかずに歩き続けていたオイラ、この時すでに、バッファローとの距離は10mあるかないか。いや、これ、バッファロー的には十分射程距離内でしょ。オイラを襲って、その角にグサリってやろうと思えばいとも簡単にやれちゃう距離でしょ。懐かしのバッファローマンのロングホーントレインで一撃ってやつですよ。
正直、相当ビビリました。ヤバイって思いました。ここで死ぬかもって思いました。この旅でいろいろありましたけど、死ぬかもって思ったのは初めてです、ハイ。
いや、逃げなきゃいけないんだけど、でも、バッファローを間近で見てみたいといういけない好奇心も沸き起こる。あぁ、この矛盾してかつ切迫した状況・・・
いや、でもちょっとでも近づこうとすると、あきらかにバッファローが威嚇してくるんですよ。すっげぇ、こっちを見てて。無理でした。気づかずに近づいちゃった距離以上は近づけません。恐る恐る距離をとっていって、いつの間にやらいなくなった作戦で逃亡です。
ふ~、いやぁ、ほんとにバッファローがいるんだな、ここ。つ~か、そんな場所をツーリストに一人でブラブラさせちゃっていいのですか?この開けっぴろげな感じのセント・ルシアが大好きだ。
そして、湿地帯へ。今回は前回とは別の場所に出ちゃったみたいで、カバさんたちがいない。しばらくマングローブの森の中を彷徨い歩き、午前中に訪れた場所にいってみたのだが、やっぱりいない。ああ、朝見れたのはラッキーだっただけなのかな、と思っていたら、奥の方に、巨大な物体が逆光で見える。あれ、カバさんじゃない・・・近づいてみるオイラ。逆光だと写真に撮りづらいんで、わざわざ、向こう側に回り込もうと、ちょうどカバさんたちの背を歩いていた時、グォ~という聞きなれたカバさんの鳴き声が聞こえ始めた。どうやらオイラの存在に気づいてしまったらしい。慌てて、向こう側に回りこむと、カバさんたちは、水の中へ飛び込もうとしているところ。そう、凶暴なのに、臆病者のカバさんは、人の気配を感じると、すぐに水の中にもぐってしまうのだ。あぁぁ・・・まってぇ・・・慌ててシャッターを切りまくるオイラ。そして・・・カバさんたちは水への入っていってしまったのでした。
これからは、もう、ひたすら、カバさんたちがプカプカしているのを眺めてました。ホントは活動的なカバさんたちをみたいのだけれども、ノンビリムードのカバさんたちを見ているのも、これはこれで心が癒される。
いやぁ、なんか野生の動物をこの目で見たいだけ見るって、すっごい贅沢であるのと同時に、なにか、今までになかった気持ちを心に浮かび上がらせてくれる。これがなんなのか、まだうまく言葉にできないのだけれども。
さて、すっかり満足させてもらった、カバさんに別れを告げ、湿地帯を後にする。木の橋を渡り、セーフティなゾーンに辿り着き、ホッとしていたところで、遠くになにやら、シカらしき、動物の影が。シカは見飽き気味なオイラ、ま、いいかとそのまま歩きつづける。と、目の前にイボイノシシの親子が見えた。これは、と思って、カメラを向けると、イボイノシシの親子は逃げてしまう。追いかけるオイラ、逃げるイボイノシシの親子。いつのまにやら、先ほどオイラがみたシカらしき動物の影の近くまでやってきていたのであった。
で、ふと、顔を上げてみると・・・なんと、シカだと思っていた動物は実は・・・
愛しのゼブラじゃん!!!!!
今日は、なんて日なんでしょう。カバには会えるし、バッファローには遭遇しちゃうし、挙句の果てに、ゼブラが目の前に現れるなんて。
いや、この遮るものが何もない空間で、ゼブラと対面できることの幸せなことといったら、もう。しかも、全部で8匹の群れ。めっちゃ、テンション上がりまくり。
インパラさんとか、シカ系の動物は、警戒範囲が広くて、相当遠くに離れていても、オイラが近づこうとすると、あっという間に逃げていってしまうのだが、ゼブラは、結構警戒範囲が狭い。結構近づいても、あまり逃げようとしない。で、相当近づいたら、警戒を始めるんだけど、逃げるのも、ゆっくり。オイラがコッソリ近づこうとした分だけ、離れて、こちらを再び伺うって感じ。ある一定の距離以上には近づかせてくれないのだが、かといって、どこかへ逃げていなくなってしまうこともない。観察しやすいっちゃぁ、観察しやすいです、ゼブラさんたち。ある距離さえ離れていれば、目の前で、ノンビリと戯れてくれますんで。カバやバッファローのように、オイラを襲ってくる恐れもないから、こちらの気分的にも、ノンビリできるし。
いやぁ、今日は、最高の一日だった。アフリカ旅、こういうのを望んでました。バッファローやカバがいるゾーンに、勝手に入らせてくれるなんてね。そして、ちゃんと、彼らと遭遇できちゃうなんてね。もちろん一歩間違えば、襲われて死んじゃう可能性もあったワケなんだけど、そういう<死と隣り合わせ>的なドキドキ感を味あわせてくれる、ウォーキングサファリは、ドライブサファリなんかと比べて、100倍くらい、気分が盛り上がる。グレーター・セント・ルシア湿地公園、最高です。いつまでも、このユルイ感じで、野生動物たちが見れる公園でありますように。
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