(English)
Today I return back to Maputo.
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朝起きて、とりあえず後方サスペンション部の折れてしまったヒンジを、ヒモで代用させる。ここんところ、自転車修理はヒモでのなんとかごまかし修理ばかり。ま、でも、とりあえず、ヒモでなんとかなるもんです、自転車の応急修理。ということで、自転車旅には、丈夫なヒモ・・・これ、必需品です。
さて、そのまま荷造りをすませ、キャンプ場を後にしようと思ったら、昨日寝るときにいなかった一人の男の人が近づいてきた。身のこなしからして、どうやら、ここのキャンプ場の管理人っぽい。「どうだ、グッスリ眠れたか?」と優しい言葉をかけてくれた後に、「出る前に、お金」ときた。いやいや、「ここ、フリーって聞いたんですけど」と言いながら、証言してくれるはずの昨日のおじちゃんたちの方を見ると、そこはすでに誰もいない。「いや、タダじゃないよここ、一晩75ランドだから」とお金を請求してくる管理人さん。よくよく見ると、キャンプ場の入り口の門が閉ざされていて、錠前がかけられている。そしてその錠前の鍵はこの管理人おじさんが持っているようで・・・お金を支払わなければ、外へださせてくれないようだ。昨日、フリーだ、と言っていたおじさんたちがいなくなったため、ここはオイラが何を言っても、勝ち目はない。しょうがないので、支払うオイラ。ああ、使いたくない現金を早速使う羽目に・・・お金かかるんだったら、ここに泊まらずに、どこかその辺で野宿したのにぃ・・・まぁね、水場があって、トイレがあって、電気まで使えるキャンプ場がタダってのはオカシナ話なワケで。疑うべきだったな。ウマイ話には棘がある。
その後は何事もなく、来た道をひたすら走り続ける。基本的に緩やかな下り坂で、かつ追い風の本日、非常に走りは快調。で、あっという間に、再びマプトへ。
あ~戻ってきたぞぉ~・・・ただ単にお金をおろすためだけに二日もかけるなんて、バカらしいっちゃぁバカらしい時間の使い方だったワケですが、やったらやったで、なんだか妙な充実感が心に湧いてきた。なんだこの、やってやった感は・・・まったく前に進んでいないというのに、ねぇ・・・
さて、到着したマプト、相変わらず人が多く、ゴミゴミした街です。オイラ的には嫌いじゃないんだよねぇ、この感じ。というか、むしろ好きな雰囲気。そして、もはや勝手知ったるマプト、自転車でスルスルと混みあう道路を抜け、宿へ。宿は、居心地よかったベースバックパッカーへチェックイン。自転車を庭に置かせてもらって、荷物を部屋に入れていると、「あら、ヨシ、オカエリ」と、カタコトの日本語が・・・おととい戻ったという、クリスと再会。で、「宿では会えなかったけど、私は、あなたが自転車でマプトの街を走り回るのを見てたわよ」なんていうクリス。「・・・?そんなワケないでしょ、僕は、南アの国境に走りに行っていたんだから」「あら、そうだったの・・・ホホホ」なんてとぼけるクリスは、とてもチャーミング。
さて、昼飯を抜いてしまっていて、お腹が空きすぎているオイラ、とりあえず、前行った中華料理店に行って美味い飯を食べようと、出かけようとしたところ・・・クリスが「私も行く」と。ということで、クリスと一緒に飯を食べに。時間的には16時近くというビミョウな時間。クリスも昼食食べるの遅いんだね、と聞いたところ、「あら、ディナーよ、これ」というクリス。ああ、そうか、普通はもう、夕食な時間だよな・・・と、すっかり夕日になっちゃっている太陽を見ながら、店をでる。できれば、今日、早速、ひきおろしてきた南アのお金をモザンビークのお金に両替しちゃおうと思っていたのだが、ま、もう日が暮れるから、いっか。明日にしよっと・・・っていいのか、そんな余裕をかましてて。何が起こるかまだわからないのに・・・だって、ここはモザンビーク。
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