(English)
Today I run on Mozambique road.
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今日も、道端のナッツ売りからカシューナッツを買ってしまった。いくら安いとはいえ、一袋100メティカルなんですから・・・手持ちの現金がないって状況を考えて、少しは節制しなきゃいけないんじゃないの?という気持ちもあるのですが、なにせ、ひたすら走っているだけのモザンビーク道。楽しみというか、贅沢はカシューナッツを食べるコトくらいなんで・・・ま、いいんじゃないの、ということで。
いや、実はモザンビーク、食べ物事情が、ちと、今までと勝手が違いまして。アフリカに入ってからも、今までは大抵それなりの町に到着したら、スーパーマーケットがあるんで、そこで、パンとか野菜とかハムを買って、移動食にしていたんですよ。が、モザンビークではスーパーがなくて。マプトの郊外にはあったのですが、それ以降はどの町にもあるのは、個人商店ばかり。で、そういったところではハムとか売ってないんですよ。もともとモザンビークではハムとかソーセージ類は高いんですけど・・・そして、野菜はあるんですけど、日中は暑いせいか、日持ちがしない。ということで、移動食がパンのみでして。昨日一日でカシューナッツ一袋食べてしまったのは、食事がパンばかりのため引き起こされた走り中の空腹を紛らわすためだったのです。
で、今日も昼過ぎに適当な町に到着したのですが、ここも、パンやスナックしか並べていない小さな店しか並んでいない。そろそろガッツリしたものを食べたいと思っていたオイラ、「この辺にレストランとかないんですか?」と聞いてみたら、「そこの道を入っていくとあるわよ」と売店のオネエサンが側道を指差す。その側道は・・・砂道。どうやら、この道はビーチに続いており、そのビーチ近くに、宿やレストランなどがあるらしいのだ。で、ここからの距離は・・・7km。遠い、遠すぎです。いくら飯を食べに行くためとはいえ、砂道を往復14kmは無理。あぁぁ、今日もパンですますしかないのかぁ・・・と思っていたら、とある家で、スープらしきものを運んでいる女の人の姿が見えた。ん、あそこレストランなのか・・・?建物にはレストランなんて文字はまったく掲げられていないのだが、庭先にテーブルが並べてあって、地元のお客さんらしき人たちが集っている。モノは試し、と入ってみるオイラ。で、「あのおじさんが食べているのと同じものが食べたいのですが」とオーダーしたら、なみなみと器に注がれたスープが出てきた。値段はなんと、これで40メティカル(110円くらい)。安いじゃないですか。ええ~、物価が高いと思っていたモザンビーク、意外と、外食ですませると安くすむんじゃないの、とここで気づく。調子に乗ったオイラは、モウ一皿、チキンのプレート飯を頼む。これで95メティカル(270円くらい)。そして、一緒に頼んだコーラは300mlの瓶がなんと15メティカル(42円)・・・う~む、安い。なんか観光客が寄るようなカフェ的な店は高いんだけど、地元の人が食べにくるようなレストランは安くてたらふく食える。いいことに気づいた。これからは、こういう安食堂を探して入ることにしよう。
飯をガッツリ食べてパワーいっぱいで走り始めた午後、モザンビーク人たちに絡まれながらの走りとなりまして・・・ここ、モザンビークは結構チャリ人口多いんですよ。南ア、ナミビア、レソト、スワジランドでは自転車に乗っている人はあまりいなくて。居たとしても、町なかのみ。町から町に移動するために自転車に乗っているなんていう人はほとんど皆無だったんで、オイラと併走するような人たちはいなかったんですけど・・・ここ、モザンビークの人たちは、結構町から町への移動で自転車を使っている。で、オイラが走っているのを見かけると、追いかけてくるのですよ。後ろにピタっとついて走ってくる。後ろをついてこられるのって、プレッシャーになるんで、あんまり好きじゃないんですけど・・・ま、腹いっぱいに飯を食べた後だったんで、そこは気持ちよく一緒に走らせてもらいましたよ。
で、そうそう、ついてくるといえば・・・子供たちがめっちゃ素足で併走したがるんです。オイラが走っているのを発見して遠くから見つめている子供たち。手を振って挨拶すると、それが、お許しの合図と思うのか、一斉にオイラの近くに寄ってきて隣を素足で走り出すんですよ。これが結構速い。ちょっと上り道だったりすると、追い抜かれて、前で待たれるという屈辱(?)も。そんで、今日は、タイヤ回しの子供と競争しまして。自転車のリムの部分だけを転がして、手持ちのヒモで加速させて遊ぶ遊びって子供の頃やったことがあると思うんですが、モザンビークの子供たちもやってるんですよコレ。で、今日はそんな子供が勝負を挑んできたので、張り合っちゃいまして。普通の走りの子供には追いつかれるけど、リムを転がしながら走る子供には負けねぇだろう、って思っていたんですが・・・この子もかなり速い。いや、転がしているリムがまったく荷物になっていなくて、むしろ、転がるリムの勢いがこの子の走りを加速させている感すら感じられる・・・ま、結局、持久戦に持ち込んで勝ったんですけど。モザンビークの子供たちの素足走り、なかなか強敵です。
さて、今日は、また野宿になりそうだったので、適当な町で夕飯&明日の朝飯用にとバナナを購入。そして、しばらく走った後、日が暮れそうになったので、テン場探し。今日は、面倒をおこさないためにも、きちんと許可をとってからテントをはろうと思いまして・・・道脇の民家のおばちゃんに「テントを持っているので、その辺で寝ていいですか?」と尋ねる。すると、家の敷地内は困るけど、入り口のところだったらいいわよと、お許しがもらえた。道路からは丸見えの位置になるのだが、ま、隣が民家だし、変な人たちが夜中に襲ってくるなんてコトはないだろう、と今日はここにテントをはらせてもらうことに。
いやぁ、なんか勝手が違って戸惑っていたんですけど・・・ようやくモザンビークの走り方が分かってきた感じですわ。
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