Lost kindness
ご好意は甘えておくべきもんです

2011.7.10 / Mozambique(Praia de Tofo~Maxixe) 本日 自転車87km走行 : Total 29691km走行
天気:晴のち雨時々曇 パンク:2
朝飯→パン 昼飯→なし 夕飯→チキンプレート / 宿→Maxixe Camping(テント泊130メティカル)

(English)
 Today I left from Tofo beach.



 疲れを休めてリラックスするつもりだったトーフビーチ・・・なのに、初めてディープダイビングをやることになって、久々に英語文と格闘して頭が発熱するとか、未知なるモノへ挑戦する不安が湧いてくるとか、普段以上にプレッシャーと緊張感で体がこわばっていたようで・・・ディープダイビングが無事終了したことによる気の緩みからか、また腹が壊れまして。いやぁ、オイラ、ストレスが胃腸にくるタイプなんですよ。

 ということで、体休めという意味でモウ一泊していこうか、とも思ったのですが、朝になったら、お腹の調子も戻りつつあったし、モウ一泊しちゃったら、せっかく心の中で割り切ったマンタさんに遭えなかったことへの心残りが再燃しちゃいそうなので、ちょいと体を無理させて、予定通り出発することに。

 天気もよく、気持ちいいモザンビーク道を走りはじめ、トーフ・ビーチを抜けてすぐのところで、後ろからクラクションを鳴らしながら近づいてきた一台の車が目の前で止まった。陽気な一家の車で、彼らもトーフビーチを満喫して本日戻るところらしい。行き先がオイラと同じ方面なので、乗せて行ってあげるよ、と言ってくれたのですが、モザンビーク、自転車で走るのが心地よいので、ここは丁重にお断りをしてしまったのですが・・・実は、このご好意に甘えておけばよかったんですよ。まぁ、そのことに気づくのは、陽気なご家族と別れて走り始め、しばらくたってからのこと。

 青空の下、ココナツの木が茂るモザンビーク道を、引き続き気持ちよく走っていると、お尻に違和感が・・・嫌な予感がして、自転車を止め、後ろ車輪を見てみると、タイヤがへこんでいる。パンクだ。しかし、現状、タイヤのしぼみが少ない。多分、小さな穴が開いて、少しずつ空気が漏れている感じ。空気をパンパンに入れれば、ダマシダマシ走れるかも、と空気を入れて、再びこぎ始めたのですが、やっぱり無理。すぐにタイヤがへこんでしまい、結局、チューブを交換することに。

 道端で、タイヤのチューブ交換し、再び走り出す。しばらく快調に走れたのだが、また、お尻に違和感を感じ、後ろ車輪を見てみると、またタイヤがへこんでいる。二連続でパンクか・・・面倒だが、また道端で、タイヤのチューブ交換を開始した。と、そこへ何人かのお兄さんたちが通りかかり、チューブ交換をしているオイラが珍しいのか、話しかけてきた。「どこへ行くんだ?」「マシシェです」「どこから来たんだ?」「トーフです」「・・・なんで船を使わなかったんだ?」

 トーフビーチは、入り江をグルリを回った先にあるので、幹線道路から相当入り込まないといけない。で、オイラ、再び幹線道路に戻るために、来た道をひたすら走り戻っていたのですが・・・お兄さんたちの話によると、実は、どうやら、途中にあったインハンバネの町から、マシシェまで、入り江をまたいで人やモノを運ぶ船が出ているらしいのですよ。これを使えば、60km近くワープすることができたのに・・・いや、知らなかった。モザンビーク、あまり情報を仕入れないまま、ただ走っているので、こういうことが起こっちゃうんですよ。

 まぁ、モザンビークは、自転車で走っているのが、楽しいからいいんです、無理やり自分を納得させるオイラ。チューブ交換を終え、チューブ交換の間ずっと野次馬をしていてくれたお兄さんたちに別れを告げて、再び走り始めたのですが・・・いつの間にやら、空には暗雲がたちこめてまして。突然スコールの大雨が降り始めた。慌てて、木の下で雨宿り。しばらくして、小降りになったので、走りはじめたら、土砂降りに。また慌てて、店の軒下に退避。今日の雨はなかなかしつこい。降っては止み、止んでは降るの繰り返しが続く。

 あ~、パンクはするし、雨は降るし・・・これだったら、乗っていくか?と誘ってくれたご家族の車に乗せてもらって、晴れているうちに、マシシェに到着してればよかったよぉ、と思うも、後悔先に立たず。やっぱり、ご好意は甘えておくべきですな。