(English)
I entered in Zimbabwe.
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お世話になったマイクさんにお礼を言ってお別れ。ちなみに、マイクさん、目がめっちゃきれいなんです。見るからに、この人はいい人だなぁって分かる、澄んだ目。そう、いい人かそうじゃないかは、結構目を見れば分かります。オイラ、<この人に頼って大丈夫か?>という判断は、大抵目を見て判断してるんですよ。怪しい人は目がくすんでいるもんなんです。
さて、いよいよモザンビークともお別れ。いやぁ、ホント、いろいろあって思い出深い場所になったなぁ、モザンビーク・・・ATMでお金がおろせなくて困った状況に陥った時、諦めないでよかったよぉ。厳しさと同時に、アフリカ旅の喜びも教えてくれたモザンビーク、レソト以上に大好きになっちゃいました。そんな大好きなモザンビーク、いつまでも、この素朴さと心の暖かさを持った国でいてほしいな、って思うのです。
マニカの町を出て20kmほど走ったら、国境に到着。ここで、両替商のお兄さんたちに囲まれる。とりあえず、もうちょっと残っていたモザンビーク通貨メティカルを両替することに。両替は、紙幣一枚が紙くず同然という超インフレのジンバブエドルになるのかなぁと思っていたら、交換してくれたのはなんと米ドル。ああ、とりあえず袋一杯お金を持ち運ばなくてよくなったのにホッとした。
で、まずはモザンビークの出国手続き。国境では、毎回ドキドキはするものの、特にトラブルが発生したことがないオイラ、今回もドキドキしつつも、何もないだろうと思っていたところ、イミグレのおじさんが、
「ビザが切れている」
と、言って、出国スタンプは押せないと言い出し始めるじゃないですか。実は、モザンビークのビザ、取得した日付と、いつまでに入国しなければならないという日付の二つの日付が書かれているのだが、おじさんは、いつまでに入国しなければならない日付が、ビザの有効日付だと思っているらしく、ビザが切れていると言い張るのだ。いや、そんなはずはない、これは、入国しなければならない日であって、現に、入国スタンプには、2011年7月29日という国内滞在許諾終了日のサインが書いてあるじゃないですか、と反論するオイラ。
しかし、強情なおじさんは、いや、ダメだ、出国スタンプは押せない、と言い張る。なんだよぉ、ちょっと隣にいるおばちゃんに確認してくださいよ、とお願いして、隣で出国手続きをしているオバさんに聞いてもらう。すると、オバさんはちゃんと分かっているらしく、堅物のおじさんに、これは、入国すべき日であって・・・と説明しているのが聞こえる。ホッ、これでわかってもらえたか、と思っていたら、戻ってきたおじさん、なぜかパスポートを見つめたまま、スタンプを押そうとしない。そして、そのままパスポートを持って、奥の事務所へと行ってしまった。なんだよぉ、オバさんから説明してもらったんだろぉ・・・どうやら納得がいかないおじさんは、他の職員さんにも聞きにいった模様。しばらくして戻ってきたおじさん、ようやくスタンプを押してくれた。が、まだオイラにパスポートを渡そうとしない。しばし考えて、また他の職員さんのところに聞きにいっている。そして、戻ってきて、ようやくパスポートを手渡してくれた。なんだったんだよぉ、そんな基本的なことも分かっていない人が手続きをするなんて・・・普通だったら30秒もあれば終了する作業なのに、かかった時間は15分。そりゃ、長蛇の列もできるちゅうもんですわ、ここのイミグレ。
んで、引き続き、ジンバブエの入国イミグレへ。入国カードに必要事項を記入して、パスポートとともに提出。「ビザがないね。ここで作るから30ドルね」とビザ代を要求され、手続き。先ほどの出国トラブルで、テンションがあがってしまっていたオイラ、ホントは、ここで、マルチビザを申請すべきであったのだが・・・言うのを忘れ、出来上がったビザはシングルビザ。うぬぬ、ブラワヨから一旦ジンバブエを抜け、ボツワナに行ってオカバンゴデルタを見てから、もう一度ジンバブエに戻って、ビクトリアフォールズを見る計画だったのだが・・・失敗した・・・
まぁ、もらってしまったものはしょうがない。とりあえず、無事ジンバブエに入国し、走り始めた。と、後ろから一人の男性が声をかけてきた。「ここからしばらくくねくね道の上り坂が続くよ」、と。一応、ワイネさんからその辺の情報をもらっていたオイラ「ええ、知ってます」と答える。「知っているんなら問題ないかな」と含みをもった言い回しの男性。「なんです?」「いや、この辺、強盗がでるから気をつけてな、って言おうと思っていたんだけど、知っているんならいいや」・・・いや、そんな情報は知らないんですけど・・・なんでもその男性によると、くねくね道の上り坂は周囲に民家もなく、襲うには絶好の場所になっているらしい。危険を避けるために、一気に坂を駆け上れってアドバイスをくれたその男性。アドバイスにしたがって、上り始めたのですが・・・いや、これはシンドイ。ちょっと無理ッス、と途中でへこたれて、自転車を押し始めるオイラ。
確かにあたりは人っ気がなく、怪しいといえば怪しい雰囲気がする。でもまぁ、昼間っから襲ったりはしないだろうと、思いながら自転車を押していたら・・・道脇の木が<ガサガサ>と音を立てて揺れ始めた。<来たか!?>と思って、身構えて、音がした方を見たところ、そこに居たのは、なんとサル。なんだよぉ、驚かせるなよぉ。それから以降も、なんども周囲で物音がしたのですが、全部サルの仕業。結局、強盗なんて出てこなかったのでした。
で、辿り着いたムタレの町。ジンバブエで3番目にデカイという町なのですが、なんとなく閑散としている、これで、ジンバブエ3番目にデカイのかぁ・・・と町特有の喧騒感がまったくない、拍子抜けするほど穏やかな雰囲気の町。まぁ、今日が土曜日だからなのかな。さて、今日は30kmほどしか走っていないんですが、ワイネさんお勧めの安宿があるということで、ここで一泊していくことに。訪れたAnn Bruce Backpackers、居心地よさげな宿でして。一泊10$と言われたのですが、半額でテント泊できませんか?と交渉して、庭にテント泊させてもらうことに。
一息ついた後、町へ出てスーパーへ買出し。う~む、インフレといわれているだけあって、物価、高いっちゃぁ高い。そんなにビックリするほどではないけど、お菓子類とかは、買うの躊躇しちゃう感じ。節約意識が芽生えて、いいんですけど・・・あぁ、お腹一杯モノが食べられる国じゃないのが残念だ・・・
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