Bicycle repair under the sky
青空自転車屋にて

2011.7.25 / Zimbabwe(Mutare) 本日 自転車0km走行 : Total 30534km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→パン 夕飯→ビーフシチュー / 宿→Ann Bruce Backpacker(テント泊US5ドル)

(English)
 Today my bicycle was repaired.



 一日中寝たら、なんとかお腹の具合は治ってきた。それにしても、昨日は、昼間もテント内で横になって半分寝ていたのに、夜もガッツリ眠れまして。自分でも寝すぎだろってつっこみたくなるくらいに・・・多分昨日の睡眠時間は20時間。

 さて、馴染んできたら、ちゃんとかみ合うようになるだろうと思っていたマニカで交換したチェーン、相変わらずギアとの噛みあわせが悪く、いくら調整しても、ギア変換がスムーズにならない。

 ということで、ここ、ムタレで自転車屋を探して、ギア周りを調整してもらうことにしたのです。ツーリストインフォで聞いた、自転車屋に行ったところ・・・ココもまた、自転車専門店ではなく、いろんな雑貨を扱っている中に、自転車パーツがあるというお店。しかも、修理場は、店の脇の青空が見える空き地ゾーン。

 ギアの不具合、自分で見てももはや原因がよくわからないので、今回、ここで見てもらうことにしたのですが・・・いやぁ、モザンビークで青空自転車屋を見たとき、ああいう場所で、ファニーバニーをいじってもらうことはないだろうって思っていたのに、早速お世話になることになるとは・・・

 さて、まずは、ディレイラーのネジや、ギアワイヤーのテンションを調節してくれたのだが・・・ここまでは、オイラも試みたこと。相変わらず、チェーンがビミョウにズレる。しばらくいじってくれていたおじさん、「これは、フロントギアがおかしいんだ」と言いはじめた。いや、フロントギアは、パタゴニアで交換したばかりだから、まだまだ大丈夫なはずなんですケド・・・まだそんなに磨り減っていないギアの歯を指差し、「これはもう、あんまりよくない」と。いやぁ、他に原因があると思うんですけど・・・と主張するオイラだが、オイラとしては、どこが原因なのか分からないから、主張が弱い。「フロントギアを交換したらどうだ?このままだと旅が続けられなくなっちゃうぞ」というおじさんの強い主張に乗ることに。ただ、オイラはそこが原因ではないと思っているんで、もし、フロントギアが原因じゃなかった場合、元のギアに戻して、新しいギアの代金は支払わなくてもいいって条件をつけてね。

 で、青空の見える空き地で、フロントギアの交換作業が始まった。ネジを外した後、ギアの取り外しにかかる・・・が、ギアってガッツリはめ込まれているらしく、簡単に手では外れない。トンカチで、クランク部分をガンガン金槌で叩き始めるおじさん。いや・・・そんなに叩かないといけないもんなんですか?クランクがへしゃげてきているんですけど・・・もし、元に戻す時に使いもんにならなくなったらどうするんですか、と心配するオイラを横目に、さらに、ギア部分に金属の棒を当て、金槌で容赦なく叩きはじめる、おじさん。いやはや・・・作業がラフすぎますよぉ~。

 そうしてようやく取れたギア。で、取り出された交換する新しいギアは、3段ギア。いや、1段はおろか、2段ギアさえないっていうもんだから、しょうがなしに、今回、3段ギアをつけることになってしまいまして。これで、前後とあわせて24段化かぁ、なんて思っていたのだが、新しいギアを取り付けても、結局、症状は変わらず。約束どおり、元のギアに戻すことになり、24段化は、ひと時の夢として消えたのです・・・で、おじさん、せっかく取り付けたギアの取り外しにかかったのですが、新しいギアは再び売り物として扱うつもりなのか、オイラのギアを取り外す時には、金槌で直接ガンガン叩いていたのに、今回外すときには、厚手の布をかぶせて、その上から丁寧に叩いて取り外している・・・って、最初にギアを外す時も、それくらい気を使ってくれって話ですよ。

 やはり、原因は前ギアではなかったと。ディレイラーは交換したばかりだし、後ギアも歯はしっかりしている・・・なら、やっぱりチェーンがおかしいということになりまして。マニカで変えたばかりでしたが、チェーンを取り替えることに。で、おじさんが店から持ってきてくれたチェーン、やはり、シマノ製なんかではなく、どこのメーカーのかよくわからんもの。これだったら、変えてもまた同じかもなぁ・・・と思い、これ、また、取り替えても同じだったら、元に戻してくださいね、とこれまた勝手な約束を取り付け、交換してもらうことに。

 で、チェーンの交換作業なんですが・・・ここではチェーンカッターなんてものは使わず、釘と金槌とスペーサーで、チェーンのビスを抜いたりはめたりするんです。いやぁ、なるほど、これでもできるかぁって感じではあったのですが、なんせやり方がラフ。金槌を叩く時に、ビスだけでなく、チェーンの稼動部にもガンガンあてるもんだから・・・そこにそんなに衝撃を加えちゃったら、ちゃんと動くものも動かなくなっちゃいますよぉ、と、これまた心配顔のオイラを横目に、タンタンと仕事をすすめるおじさん。

 で、チェーン交換し終わった自転車に乗ってみたら・・・ちょっと不安定ではあるものの、今までのギア周りより全然いい感じ。これならベターだ。多分シマノのチェーンが手に入り次第、またチェーン交換することになるんだろうけど、それまでのつなぎとしては充分な状態。いやぁ、やっぱり原因はチェーンだったのかぁ。1/2 x 3/32のナローチェーンだからといって、全てのチェーンが使えるってワケじゃないんですな。

 さて、本日の修理代は、チェーン代と作業費込みでUS6ドル。あ、結局、変えてもらったチェーンは、まだ新しいってことで、おじさん、再び売り物に使うらしく、大事に袋に詰めて、箱に入れなおしていたんだから、あのチェーン、下取りってことでもっと安くしてもらえばよかった・・・ま、いいか、おじさんにいろいろ試してもらって、勉強にもなったことだし。