Victoria Falls
瀑布はスゴイ、やっぱり

2011.9.3 / Zimbabwe(Victoria Falls) 本日 自転車0km走行 : Total 31995km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→アボガド+パン 夕飯→ラーメンチャーハン / 宿→Shoestrings(テント泊US5ドル)

(English)
 Today I saw Victoria Falls. This falls was too fantastic!!! I think this falls is more powerful than Iguazu Falls in South America.



 ヒロキくんから、「ビクトリアフォールズは、朝・昼・夕方、全ていいですよ。ぜひ、丸一日、公園内に居ることをお勧めします!」と言われていたので、滝を見に行くからには、日の出とともに・・・と思っていたのに、今朝、起きたら、もう日が昇っていた。うぬぬ、しまった、これでは、朝のビクトリアフォールズを存分に堪能できないじゃないか・・・これは、明日に日を改めるか?どうせ、ココには、2、3日居るつもりだし、と一瞬考えたのだが、気分的には、今日、滝を見たい。日の出直後の滝は見れないけど、今から行けば、まだ朝の感じの滝を見ることができるぞ、と、慌てて支度を始める。そう、ジンバブエ側の滝は、今、滞在しているビクトリアフォールズの町から、すぐ近く。町から、滝を眺めることはできないけど、滝が巻き起こしている水煙は充分に拝むことができるくらい近い。滝を見に行くか、と思い立ってから30分後には、滝がみれちゃうんですよ。

 ということで、まだ朝の雰囲気が漂う中、ビクトリアフォールズに辿り着いたオイラ。30ドルの入場料を支払い、滝が見える遊歩道へ。ちょっと歩いたら・・・周囲が暗くなってきた。まるで、雲の中にいるような感じ。あれ?滝はこの辺にあるはずなんだけど・・・遊歩道は、崖に辿り着き、轟々と音だけは聞こえるのだが、目の前は真っ白。と、突然、雲が薄くなったかのように、目の前の水煙の先に、何かが見えた。

 うぉっ、滝!?

 そう、決して天気が悪くなったわけではなく、周囲は快晴。なのに、ココだけ雲の中体験ができるのは・・・ビクトリアフォールズの大瀑布が、巻き起こした水煙が、あまりにももの凄くて、滝近くを完全に覆ってしまっているのだ。

 イグアスって、こんなにスゴカッタんだっけ・・・?

 え?凄かったでしょ、イグアス。ええ、凄かったんですよ、確かに。なのに、オイラの中のイグアスのイメージを越えた存在が、目の前にある。いやぁ、オイラの中では、イグアスの滝が一番凄い瀑布だって思い込んじゃってたのに・・・ビクトリアフォールズに対しては、「一応、行くけどね、期待はしないよ、だって、イグアスの滝のようには心が動かないだろうからなぁ」と心の中ではタカをくくっていたオイラ。すでに過去の記憶となり、あの時感じたイグアスの凄さが薄れつつあるのか、それとも、期待のハードルが低かった分、凄さがビビッときちゃったのか・・・いや、ビクトリアフォールズがホントに凄いんです、たぶん。第一印象は、完全にイグアスを越えてしまった、ビクトリアフォールズの圧倒感。

 いや、スゲェ・・・

 最初のデビルズ・キャタラクトという滝で先制パンチを食らってしまったオイラは、さらに次に控えていたメイン・フォールズのあまりの爆水っぷりに、完全にノックアウト。水量が落ち着いてくる時期と言われる9月で、このめちゃくちゃ豪快な瀑布状態とは・・・一番水量が多い時のビクトリアフォールズの姿は、一体どんだけの大迫力やねんって話ですよ。

 あ~、この、感動をですね、なんとか言葉で伝えられないかと、この日の日記書きは相当思案したんですけど・・・いや、ダメです。この自然のド迫力を伝えられる言葉なんて思いつきませんでした。これはオイラのボキャブラリーの問題ではなく、そもそも、こんな自然の驚異を言葉になんかできないってことだと思うんですよ、ハイ。

 で、このジンバブエ側のビクトリアフォールズ、滝をさらに凄く感じさせている仕掛けがありまして。それは、柵がないってこと。一応それっぽく、木々を積み重ねて、「これ以上は入らないでくださいね、危険ですから」というアピールは感じられる造りにはなっているんですが、そのアピールは簡単に超えることができる。しかも、そんなアピールすらない箇所もあるし。自然は自然のままで。人を過保護に守るなんてしない。落ちたら落ちたで、自己責任で、という潔さが心地いい・・・って、ここ、ホントに落ちようと思えば、簡単に落ちれるんですけど、落ちる人っているんでしょうか?

 朝の雰囲気のビクトリアフォールズを存分に堪能したので、次は、お昼タイムのビクトリアフォールズ。太陽が真上に昇るまではちょっと時間があるので、一番奥の滝を見ながら、しばし、お絵かきをしながら、時間つぶし。ちょうどね、最近、気分が、お絵かきモードになってきているので、こういう時間が持てるのが、うれしい。と、滝を見ながらiPod Touchに指ドロー。が、普通に、紙に鉛筆&水彩で描くのだって難しい、水モノの被写体。いやはや、指ドローの被写体としては、難易度が高すぎ。何枚も失敗作を重ねるオイラ。で、デジタルだと、簡単に失敗作を消しちゃうんですよ。ここがアナログお絵かきと大きく違うところ。アナログの時には、失敗作をなんとかして見れる形にもっていこうという気迫になるんだけど、デジタルだとなれない。

 そうこうしているうちに、日の光が昼の強い日差しになってきた。朝のどことなく幻想的な雰囲気の滝とは違い、強い光に照らされ、くっきりとさらに力強さが増した滝となっている。うむむ、確かに、昼のビクトリアフォールズも、いい。くっきり見える虹が心を奪う。

 これまた存分に、昼の表情のビクトリアフォールズを堪能した後、今度は夕方の滝を見るべく、待機。ここで、取り出した時間つぶしグッズは、そりゃ、やっぱりムビラでしょ。遊歩道脇のベンチに腰かけ、ムビラを弾いていたら・・・ひたすら、声かけられまくり。やはり、ダイスケくんの言うとおり、アフリカでムビラは、モテモテです。

 さて、そんなこんなで、あっという間に、夕刻に。オレンジ色に包まれた滝は、朝とはまた一味違った幻想感を漂わせてきた。ああ、この滝の表情も素晴らしい・・・

 一日居て大正解でしたよ。ただ、一日中居るには、ちょっと暇をもてあますビクトリアフォールズ公園内。暇つぶしグッズを持って、入ることをお勧めします。


【今日のイラストメモ】