(English)
Today I run on Botswana road. These area is near Karahari Desert. So it is very thirsty.
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水も食料も戻る分しか残っていない・・・南極点を目の前にして引き返さざるをえなかった冒険家たち、エベレストのトップの頂を見ながらも、涙をのんで引き返さざるを得なかった冒険家たち、みんな、こういう気持ちだったのか、と目的地に辿り着けずに引き返さざるをえない無念さをかみしめながら、テントをたたむオイラ。
そんな無念さを少し和らげてくれたのは、水平線から真っ赤な太陽が顔をだす、朝のサバンナの風景。
苦労して進んできた砂の道を、また戻らねばならないというのも、心理的にシンドイ。砂に足をとられ、壊れかけていた靴は、オイラの心を代弁してくれているように、完全崩壊。
幹線道路に近づくにつれ、ちょっとづつ地面は固くなり、なんとかファニーバニーにまたがって、こげるようになってきた。が、しばらく進むと、また砂地ゾーンに突入したりして・・・ああ、もう、砂地は大嫌い。
3時間ほどかけて、ようやく、幹線道路を走る車の音が聞こえてきた。ああ、やっとアスファルト道を走れる・・・
さて、地獄のような砂道から比べれば、そりゃもう天国のようなアスファルト道を気持ちよく走っていたら・・・前輪に違和感が。パンクです。タイヤを外してみると・・・見事に、とんがり植物が突き刺さっていた。中まで貫通したとんがり植物が、チューブに穴を開け、パンク。ああ、なんてわかりやすいパンクだ、と思わず、写真をパチリ。
チューブを取替え、タイヤをはめ、走り始めるオイラ。巨大なアリ塚が道脇に点々とそびえたつ中、走り続けていると、遠くの方に、アリ塚の上になんか、変なものが乗っているのが見えてきた。近寄ってみると、アリ塚の上に置かれているのは、惑星を模したオブジェ。そして、<プラネット・バオバブ>と書かれている。おお、ここか。そう、オイラが今日、泊まろうと思っていたのが、プラネット・バオバブという宿。発見したのは、この宿の入り口案内オブジェだったのデス。いやぁ、アリ塚を利用するなんて、オシャレだなぁ、こういうセンスを案内オブジェで見せてくれる宿は、いい宿に決まってる。案の定、入ってみると、気持ちのいい管理人のオニイチャンが、キャンプサイトに案内してくれた。キャンプサイトに電源までついているし、細かいファシリティに気が行き届いている。そして、なにより、宿の敷地は、まさに、プラネット・バオバブという名の通り、バオバブの木があちらこちらにそびえ、バオバブ好きにはたまらない雰囲気となっている。
いやぁ、ここは砂漠の中のオアシス。そうそう、水がギリギリだったなぁ、と後100mlだけ残った水を飲もうとしたら、隣のキャンプサイトにキャンプカーで泊まっているカップル二人が、声をかけてきた。「自転車で?」南アに住んでいるというアンドリフとエスナのお二人、オイラが、アフリカ旅は南アからスタートしたと聞くと、「ちょっと待ってろ」と、なんと、冷たいビールを持ってきてくれた。もちろん、南アのキャッスルビール。このカラカラの喉の渇きにビールはたまりません。ありがたくいただいたビールを一気飲みのオイラ。
オイラの旅に興味をもってくれた、お二人にしばし旅話。「オレも、そんな旅をやりたい」と言うアンドリフには、「これ食え」と差し出してくれたビーフジャーキーもおごっていただきまして。そうそう、ビーフジャーキーって、ナイフで少しづつ切りながら食べるといいんすね。今までかぶりついて歯で噛み切って食ってました。実はメチャ固いビーフジャーキー、そのままかぶりつくと食べづらくて。保存食にいいと思いながらも、敬遠してたんですが、そうか、ナイフで少しづつ切って食べればいいのか・・・人との出会いは、モノをいただくだけでなく、こういう知恵も与えてくれる。
そして、夜。ライトアップされたバオバブ。ああ、なんか、ここに自転車で来れてよかった。昨日から、大変なことがいろいろあって、ちょっと凹みがちだったケド、なんか、この宿で、救われた気がします、ハイ。
【今日のイラストメモ】
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