This is Okavango! Here is unique place.
ヤッパリ期待以上のモノスゴイ野生・・・世界でたった一つの場所、これぞオカバンゴ

2011.9.14 / Botswana(Maun) 本日 自転車0km走行 : Total 32470km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1
朝飯→パン 昼飯→サンドイッチ 夕飯→アサード流バラーイ / 宿→オカバンゴの真ん中でキャンプ泊

(English)
 Today we enter Okavango Delta by Mokoro which is like boat by self hands. Inner delta is so fantastic place. I expected here. I love here!!! We stayed by camping in Inner delta. How exciting night tonight was!



 うはは、喜びの笑いが止まらない。オカバンゴ・デルタ最高!!!ヤッパリ、期待以上の場所だった。

 ただいま、モコロに乗って、デルタに広がる川をたゆたゆと遊覧中。そして、目の前には、数頭のゾウのファミリーがノッシノッシと歩いている・・・

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 今日参加するモコロツアーで、こんな思いをするなんて、予想出来るはずもなく、昨日のフライトで低くなってしまったテンションを引きずり、気分が乗らないまま迎えた本日の朝6時。明るくなりはじめたので、とりあえずって感じで、テントをたたみ荷物をまとめる。今日から一泊二日でモコロツアーなるものに参加することにしまして。デルタ内で、テント泊をするため、キャンプ用具と食料と、パンデイロとムビラをカバンに詰め、残りの荷物は、宿に預け荷物として置かせてもらう。

 軽く作った朝食を食べていたら、みんなが起きて来た。「おはよう」「カムサハムニダ」「ブエノスディアス」・・・今回のモコロツアー、オイラは、シュンさん、シム先生、キャロルと一緒に行動する。あ、一泊だけのオイラたちに対して、キャロルだけは、二泊すると意気込んでいるので、この四人での行動は、今日一日だけなんですケドね。で、昨日のフライトで一緒だった、ジュリアとマネンゴのカップルも同様に今日から一泊のモコロツアーにいくんですけど、お二人は、おふたりだけで、オカバンゴの夜を過ごしたいというので、途中まで一緒だけど、オイラたちとは別行動の模様。

 ボート乗り場まで連れていってくれる車に荷物を詰め込む。ズッシリと重いのが、買い込んだ食糧。キャンプといえば、バーベキューでしょ、と、肉と野菜を買い込んだのですよ。しかも、アルゼンチン人のキャロルがいますから。「肉は一人500gがマストね」という彼女のアドバイスにしたがって、購入したのは、あわせて4kgのビーフ肉とチキン肉。いやぁ、オイラの経験上、日本人、韓国人は、肉500gも食えないんですけど・・・

 ちなみに、ボツワナ、ビーフが安い。

 車で近くのボート乗り場まで来て、そこからモーターボートに乗り換え。川の中をモーターボートで進んでいく。ここまでは、ま、旅途中、何度か経験したコト。オカバンゴだからっていう特別な感情は特に湧いてこない。っていうか、昨日のフライトで落ちたテンションは、相変わらず心をワクワクさせてくれない。

 さて、デルタの奥に入ったところで、小さな村に辿り着いた。モーターボートで入れるのはここまで。ここからは、モコロと呼ばれる、長い棒を使って手漕ぎで進むカヌーに乗って、デルタ内を散策することになるのだ。

 二人乗り(漕ぎ手とあわせたら3人)のモコロに乗って、水草が覆い茂るデルタ内に入っていくオイラたち。周囲には、変った姿の水鳥がたくさん飛んでいる。カヌーの前方に投げ出した足にトンボが止まる。そして、水草につかまっているキュートなカエルを発見。ああ、なんかいい、この雰囲気。ユックリと、水の上を進む感じ、周囲のいろんなものを自分の中に咀嚼しながら、楽しめる。やっぱ人力ですよ。動力を使ったスピードは、便利だけど・・・<周囲の出来事を感知して、それを気持ち的に楽しむ>にはおっつかない速度なんです。楽しむことを目的とした旅は、やっぱり人力のスピードがベストなワケですよ、うんうん。

 なんて思っていたら「バランスをとりながら立ってみて」と漕ぎ手のアダムが言う。ええ~、この不安定な、モコロの上に?ひっくり返って、水の中に落ちちゃうなんてことはない?オイラ、カメラを持っているんだけど、と思いながらも、立ってみたら・・・

 なんと、目の前にゾウが!!!

 座っていると、背の高い水草に隠れてあまり見えない周囲の風景。立って漕いでいる漕ぎ手には、見えているこの風景。

 一気にテンションが上がってきたオイラ。ウハハ、ヤッパリ、いいじゃん、オカバンゴ!!!

 目の前に野生動物。彼らと隔てるものはなにもない大自然の空間。やっぱりね、コレですよ、コレ。

 その後、何度かゾウに遭遇しながら、デルタ内にできた小島のキャンプ地へ。「この辺にテントを張って」と言われた場所の周辺は、ゾウのフンだらけ。しかも、まだ捻り出しホヤホヤな感じのフンが転がっているじゃないですか。そうそう、キャンプ地といっても、別に、なにか区切られた場所なワケではなく、普通にゾウが通って出来たケモノ道の平らになった場所を使わせてもらうって感じなんですよ。

 コレコレ、コレを期待していたんですよぉ!!!

 やっぱ、キテヨカッタ、オカバンゴ。この<野生動物が入り込んでくるかもしれない空間で過ごす夜>ってヤツをやりたかったんです。

 さて、憧れの場所にテントをはったはいいんですけど・・・日中はとにかく暑い。周囲を散策しても、この時間、動物はどうせ、ブッシュに隠れて見えないから、と、デルタ・ウォーキングは夕刻、涼しくなってから行くことにして、この暑い日中は、プールと言われる、デルタ内のめっちゃ透明度の高いラグーンへと行くことにしたのでした。

 外は暑いが、水は冷たい。めっちゃ気持ちいい水浴びができ満足。

 その後、キャンプ地に戻ってきて、しばし休息タイム。まったりとムビラでも弾きながら過ごしてきたら、別行動といいながら、結局隣のキャンプサイトでテント泊していたジュリアたちがやってきた。

 「ゾウがきてるわ」

 慌てて、ジュリアの案内でゾウ出現場所に向かうオイラたち。で、ホント、キャンプサイトのすぐ隣に、ゾウが来ている。うはは、ホントに、下手すれば、テントを踏みつぶされるかもしれないな、ゾウに。

 コレコレ、コレを期待してたんですよぉ!!!

 <野生動物が入り込んでくるかもしれない空間で過ごしたい>という希望であれば、このオカバンゴ・デルタ入り口周辺のモコロツアーで、充分期待以上の満足感が得られるじゃないですか。ああ、高い金を払ってモレミまで行かなくてよかった。だって、テント場所の周囲5mくらいをゾウがウロウロしているんですよ。もちろん、彼らと隔てるものはなにもない状態でね。

 で、こんな状況に遭遇しちゃったら、思わず近づいてしまう癖のあるオイラ、今回もまた、無防備に近づこうとしたら、ガイドが慌てて止めにはいった。「それ以上近づくのは勘弁してくれ」

 ここはおとなしく、少し離れた場所から、観察。キャンプサイトに集まったゾウたちが、周囲の草を食べ飽きて、どこかへ行ってしまうまで、ずっと見てた。あ~、幸せなひと時だ。

 そんなこんなで、あっという間に夕刻になったので、デルタ・ウォーキングへ出発することに。またモコロに乗り込み、近くのアイランドへ。そういえば、デルタに入ってから、動物らしい動物は、ゾウしか見ていない、オイラたち。そろそろ別の動物に出会いたいところだ、と思っていたら、ゼブラを発見。そして、バブーンが。いるいる、いるじゃないですか、動物たち。

 夕日が沈むまで歩き続け、キャンプサイトに戻る。お腹が空いたオイラたちは、早速夕食準備。肉はキャロルが調理してくれるかと思いきや、「アサードは男の人の仕事だから」と、キャロルは野菜作り。うむむ、そういえばそうだった。では、と、肉の下味付けはシュンさんにお任せして、オイラは焼き担当。ここで、アルゼンチンで免許皆伝していただいたアサード流肉焼きで、バラーイに挑戦することに・・・って、炭火になった状態で、網に肉を乗せて焼くだけなんですけどね。ま、このただ、焼くだけっていうのが、意外と奥深いもんなんですよ。

 ボツワナの牛肉のサーロイン、ミディアムレアの焼き具合が抜群に美味い。いや、ホント美味しかったんですけど・・・やはり、肉2kgを4人では多すぎました。食べ切れなかった肉は、明日のサンドイッチ用に。

 食後、シム先生が「アフリカで一番いい夜をむかえているなぁ」とポツリ。いやぁ、オイラもそう思いますよ、ウンウン。期待以上の憧れの場所で、素敵な仲間と、美味しい飯を食べる。最高デス。

 なんて、食後の幸福感に浸っていたら、置いてあるモコロの水場で、何かが跳ねる水音が!!!何、何?と言っていると、ガイドが捕まえてきたのは、なんと、キャットフィッシュ。いや、水音に驚かされたケド、それを簡単に捕まえちゃうガイドにもビックリなんですケド・・・

 捕まえたキャットフィッシュを囲んで見てたら、すぐ近くから、「グガガガ、グガガガ・・・」という凶暴そうな吼え声が、聞こえた。「なんすか?あの吼え声は・・・」「あれは、レオパルドだ」と、ガイドが言う。

 うほほ・・・ヒョウっすか・・・めっちゃ近くにいるみたいなんですけど・・・

 いやぁ、これほどまでにデンジャラス・ワイルド・アニマルの存在感を近くに感じれるとは・・・

 ホント、期待以上なオカバンゴ。

 そうそう、実は、デルタ・ウォーキングから戻ってきた時に、オイラたちがはっていたテントのすぐ脇にゾウがきていたんですよ・・・そんな彼らが夜またやってくるかもしれない・・・

 デンジャラスな夜だぜぇ~

 テントに入ったものの、動物が近くに寄ってこないかと、不安というより、期待で気持ちが高ぶってしまい、眠れないオイラ。昼間の疲れから、ウトウトはするものの、途中何度も目が覚めて、その度に、テントの外に出て、キョロキョロと周囲を確認してしまう。

 ほぼ満月な月明かりがちょうどいい明るさで、周囲を照らしてくれているのだが・・・残念ながら、動物の姿を見ることは出来なかった。でも、でもね、動物たちが近くにいるっていう存在感は確実に感じ取ることができたんですよ。そう、それで満足。動物の姿が見れなかったのが、残念なんて書いたけど、出没したら出没したで、襲われて死んでたかもしれないからね。いやぁ、このギリギリの感じが味わえる夜を過ごしたかったんです、オカバンゴで。

 アフリカに来て、いろいろ動物と出会える場所に行ってきたけど・・・こんなモノスゴイ野生を感じれるのは、ココだけ。世界でたった一つの場所デス、オカバンゴ。


【今日のイラストメモ】