Imagination is important to enjoy Okavango
感じて妄想・・・コレがオカバンゴを楽しむコツ

2011.9.15 / Botswana(Maun) 本日 自転車0km走行 : Total 32470km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→スナック 昼飯→サンドイッチ 夕飯→作ってもらったパスタ / 宿→Old Bridge Backpakers(テント泊50プラ)

(English)
 Today we left from Inner delta. I missed to leave... But one night is enough to enjoy Okavango, I think.



 寝不足なんだけど、朝6時前に目が覚めた。動物が活動している朝の時間のウォーキング・デルタが待っている。

 デルタ内に二泊するキャロルは、別のテントサイトに移動してしまうというので、ここでお別れ。ま、キャロルがマウンに戻ってくる時に、オイラたちは、まだマウンを出発せず、ロッジでマッタリ過ごしているだろうから、しばしのお別れってことで、「See you later」。

 さて、朝のウォーキングに出かけたオイラたち。この辺で一番デカイらしい島へ上陸。いきなり遭遇したのが、また、ゾウ。う~ん、出会えるのが、ゾウばっかりなんですけど・・・他の動物も見たいぃ~とは、思うものの、ま、いいんです。だって、ここは、オカバンゴですから。

 手付かずの野生の王国であるオカバンゴ、ココは、他のナショナルパークみたいに<簡単に動物に出会える仕掛け>や<動物を間近で見れるスポット>なんてものは用意されてないんですよ。なので、動物が見れるのは稀だし、見れたとしても、ある程度離れた場所でってことになる。それが、残念かっていうと、いや、全然そんなことはなくて。ここの地に立つと、見れないにもかかわらず、動物たちの気配はめっちゃ漂っている。そして、そんな中での、動物に会えない感は、むしろ、<モノスゴイ野生>を感じさせてくれるファクターになっちゃうのだ。

 オカバンゴに動物を見たい、と思って来ると、肩透かしを食らうかもしれない。オカバンゴは、動物を見る場所ではなく、<動物を感じる>場所なのだ。オカバンゴには、動物を感じるためのファクターはあちらこちらにある。近くから聞こえる吼え声だったり、動物が作ったケモノ道だったり、落としたばかりと思われるフンだったり、砂道にくっきりと残っている足跡だったり・・・そんな手がかりから、動物の存在を感じ取り、後は、頭の中で、妄想して楽しむのが、オカバンゴでお勧めな楽しみ方。これが出来る人なら、オカバンゴは間違いなく、楽しい。

 水の中に手を入れたら、クロコダイルに腕をかまれるかも・・・このモコロ、いきなりカバにひっくり返されるかも・・・この茂みを歩いていたら、ゾウに吹っ飛ばされちゃうかも・・・実際に起こったら大変な野生動物との絡みを妄想しましょう。オカバンゴが素晴らしいのは、その妄想が現実化する確率がゼロじゃないってところ。ひょっとしたら、ありえる、という雰囲気がオカバンゴの魅力。オカバンゴでは、妄想はただの妄想ではない。ドキドキの妄想へと変貌する。

 オイラが一番期待していた<動物に囲まれながら過ごす夜>。実際にゾウが出現してテントを踏み潰されたら大変なワケで。そうではなく、ゾウに踏み潰されるかも、っていう妄想が、オカバンゴの夜を楽しいものにしてくれる。これが、ドキドキの妄想。ただ、オカバンゴに来てテントを張ったから、ってだけで、ドキドキの妄想ができるワケじゃないんですよ。ドキドキの妄想をするためには、ちゃんと事実の積み重ねが必要。テントの脇に転がるフレッシュなゾウのフン、そして、昼間にテントのすぐ脇で、ゾウを見た、という事実、リアルに基づいた妄想が、ドキドキさせてくれるのだ。

 オカバンゴ最高、めっちゃお勧めって聞いても、オカバンゴって他のナショナルパークとなにが違うの?どう楽しめばいいのオカバンゴ?って思って行くのを躊躇しているそこのアナタ。こういうことなんですよ、オカバンゴの魅力って。動物は大して見れないかもしれないけど、<モノスゴイ野生>を感じさせてくれるファクターが、そこかしこに埋め込まれている稀有な場所。

 ということで、オカバンゴ・デルタ滞在中、フル活用した妄想力。妄想力って、使い続けると、結構疲れちゃう。スゴク楽しい場所だったケド、一泊で疲労困憊させてもらいまして。、インナーデルタに入った当初は、テンション上がって、なんで一泊だけにしちゃったんだろ、もっと泊まることにしておけばよかったと後悔したのですが、いやぁ、結局一泊で充分でしたよ、オカバンゴキャンプ体験。

 動物好きで、ちょっとした妄想癖がある人に、猛烈にお勧めします、オカバンゴ・デルタ。ちょっとオトナな動物体験になるんで、他の動物公園で動物を見尽くす、という経験を経た後に、訪れると、より楽しめると思います。あ、決して、動物を見たいという期待感は抱かないように。ココは<圧倒的な野生>を感じて、脳内補完して楽しむ場所ですから。

 ちなみに、オカバンゴ・デルタって、7~9月のベストシーズンを外すと水がなくなって砂漠になるって思っていたんだけど、そんなことはないらしい。デルタの先の方は水が少なくなると干上がることがあるらしいのだが、オカバンゴ・デルタ全体が干上がるってことはないとのこと。なんでも、今が一番水が少ない時期らしい。これから雨季に入るらしく、また水の量が増えるって・・・ん?雨季?このカラハリ砂漠地帯周辺も、雨季ってあるんすか?というか、雨季に入っちゃうと、自転車走りが大変になちゃうじゃないですか・・・いかん、このノンビリペースをなんとかせねば。雨季に追いつかれちゃうとは。


【今日のイラストメモ】