My tent's peg was stolen?
ちっちゃな盗難事件簿

2011.10.1 / Malawi(Lilongwe) 本日 自転車0km走行 : Total 33141km走行
天気:晴時々曇 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→カレーシチューwithシマ 夕飯→ラーメンチャーハン / 宿→Mabuya Camp(テント泊800マラウイクワチャ)

(English)
 Today happening was occuered. My tent's peg was stolen.



 リロングウェで泊まることにしたこの宿には、自由に使っていいキッチンがない。そして、WiFiは飛んでいるものの、めっちゃ遅くてメールチェックすらままならない。そんな宿ですが、延泊することに。心はガンガン前に進みたい気分なのですが、ここんところ、いろんな出来事があるにもかかわらず、書き残してしまっている日記を書き上げねばと思いまして。ここを出ちゃうと、またしばらく走り続ける日が続く予定だし。

 いやぁ、それにしても、なんで、こんなにも書くべきことが次から次へと起こるんだろう・・・書き始めた日記が全然書き終わらない。たった4日分くらいなのに。ああ、一日くらい、今日は何も無い平穏な日でした、ああ、何を書こう・・・なんてふうに一行で日記を終わらせてしまいたい。

 と、今日こそ、そんな一行日記にするはずだったのに、やっぱり事件が起こった。昨日、テントを張った時、ペグを8箇所打ち込んでテントを固定していたはずだったのに・・・朝起きたら、6箇所しか固定されていないじゃないですか。ペグが2本なくなっているのだ。キャンプサイトでは、たまに、誰かが足をひっかけて、ペグが抜けちゃうなんてことが起こったりするものではあるのだが、そんな場合、近くに抜けたペグが転がっているはず。今日は周囲を探しても、ペグがないのだ。

 うむむ・・・隣のテントが怪しいんですケド・・・

 実は、隣のテント、コテージに泊まっている白人のおじさんの連れ子である黒人の少年が、オイラのテントを見て、「僕もテントで寝る!」と言って、テントを張っていたのだ。で、この少年、やたらとオイラのテントをチラチラ観察して、なにか怪しかったんですよ。で、隣のテントに使われているペグが、明らかに、オイラのだったペグとそっくり・・・でもね、でもね、人を疑うって嫌でしょ。「このペグ、こっちのテントから盗っただろ!」なんて言い寄っても、「いや、これ僕のですよ」って言い返されたら・・・ペグに名前を書いていたワケじゃないから、それがオイラのだという証拠を示せない。

 ここは、第三者の力を借りるか、と、宿の受付のオネエサンに「テントのペグがなくなっているんですけど・・・」と言ったら、「犬がくわえて持っていったんじゃない?」というつれない返事。う~ん、どうしようかと思っていたら、お掃除のオバちゃんが「ひょっとして、コレ、探してる?」と、少年のテントから、怪しいと思っていたペグを二本抜き取り、オイラに渡してくるじゃないですか。「・・・え、ええ・・・」とまごつきながら答えると、「昨日、この少年があなたのテントから抜いているのを見たのよ」とオバちゃん。

 だったら、その時に少年に注意してやってくれ~

 たかがペグだが、されどペグ。犯人と確定した時点で、少年には謝ってもらいましたよ。こういうことはね、キッチリさせとかないと。甘やかしたらロクな大人になんないからね。それにしても、気になったのが、少年の保護者にあたる白人のおじさんの態度。まぁまぁ、と少年を叱りもしない。甘やかしているのは養子だからなのか・・・?

 ちなみに、白人のオトナが、明らかに血はつながっていないでしょ、と思われる黒人の子を連れている人たちって結構見かけるんです(ルサカの宿の白人オーナーも、黒人の子を養っていた)。養子した子ってやつなんでしょう。日本人的には、人種の違う子を養子にするのは違和感があるのかもしれないが、海外、特にキリスト教圏では、普通のことらしい。養子を多く抱えているほうが、そして人種の違う子供を育てているほうが、ステイタスが高く見られるというか・・・ハリウッド俳優などアメリカのセレブ有名人が養子を多く抱えているのは、おそらくこの<ステイタス>ということが関係しているのだと思われる。うむむ、この複雑な問題は語ると長くなりそうなんで、思うことはあるのだが、また別の機会に書くことにしよう。

 とにかく、アフリカの子供は、めんどくさく近寄ってくるケド、こういう悪いことはしないと思い始めていたところだっただけに、ちょっとショックなオイラであった。


【今日のイラストメモ】