(English)
I heard many children said "Give me money" in Malawi. Certainly some children said that. But not many. Many children said "Hi" with smile like other African country.
|
|
「ギブ・ミー・マネー」
走る自転車に近づいてくる子供たちが言ってきたのが、この言葉だった。これが、噂のマラウイの子供たちによる<ギブ・ミー・マネー攻撃>か・・・
オイラの前にマラウイを自転車で走っていた、ようこ&ひろさんや、ヒロミさんのブログを読んでたら、マラウイでは、子供たちの<ギブ・ミー・マネー攻撃>がとにかく激しいということが書かれていた。これを言われ続けると、心が滅入ってくるらしい、精神的攻撃とのこと。マラウイを走るにあたり、この子供たちによる攻撃に対して、心の準備をしてきたオイラであったのだが・・・
<ギブ・ミー・マネー>と言ってくる子もいるのだが、みんながみんなそうってワケじゃなかった。大半の子供たちは、他のアフリカの国と同様に、遠くから叫んでくれたり、走り寄ってきて、ニコニコと笑顔で手を振ってくれたりするのだ。確かに、マラウイには、他の国と比べて、ギブ・ミー・マネーと口にする子供は多い。が、<ギブ・ミー・マネー>と言い寄ってくるのは一部の子供たちなのだ。正直、ほぼ全ての子供たちが<ギブ・ミー・マネー>攻撃をしてくるのかと思っていたオイラ。少々肩透かし。
そして、さらなる肩透かし感があったのは、このギブ・ミー・マネーという言葉の軽さ。<ギブ・ミー・マネー>と言われ続けると、精神的にくるかなと思っていたのに、これを言われても、オイラの心には、まったく刺さらない。心が滅入ってくることがない。というのも・・・こういってくる子供たちも、きっと、実際にお金がもらえるなんて、思わずに言っている感じでして。なんか、「ハロー」や「ハウアーユー」と同じレベルの挨拶言葉として、「ギブ・ミー・マネー」という言葉を発しているような気がするのだ。ひょっとしたら、彼らの中には、<ギブ・ミー・マネー>っていうのは、外国人に会った時に交わす挨拶言葉だ、と思い込んでいる子もいるのかもしれない、ってほど、その発せられた言葉の中に、本来の意味を感じさせない。ま、中には、本気で、お金を欲しがっているという強い念波を言葉に感じさせる子供もいるっちゃぁいるのだが。
ということで、オイラには、あまり、このギブ・ミー・マネー攻撃は、効かず、こう言われても、平常心を保って走り続けられたのだが・・・本日、一度だけ、学校帰りと思われる、女の子たちに「ギブ・ミー・ペン」と言い寄られた時、心がぐらついた。「勉強するために、ペンが欲しいのよ。でも私たちは、そのペンすら買うお金がないの」と言われている気がしたのだ。お金を渡すのは、なんか違う気がしているオイラなのだが、<ペン>なら、ありかも、って、この時思った。ま、これはかわいい女の子に言われたからだったのかもしんないケド・・・
さて、そんな例外もありつつ、基本的には、ギブ・ミー攻撃には、心が折れないオイラであったが、実は、別の攻撃で少々心が折られ気味のオイラ。その攻撃とは・・・もう一つのマラウイでの子供たちの攻撃<アスングー>砲だ。
オイラが走っている姿を見ると、おそらく7歳以下の子供たちは必ずと言っていいほど、「アスングー」と声をかけてくる。地元の人の声かけは、オイラにパワーをくれるんだもん、ということで、こういう声をかけられると、必ず返事をするようにしているオイラ・・・この<アスングー>砲には、その必ず返事をするという行為が裏目に出た。というのも、道脇には必ず民家があるマラウイ、その民家には必ず、小さな子供たちがいる。そして、その小さな子供たちは、必ず、アスングー砲を放ってくる。ということは、オイラとしては、ほぼ、四六時中、挨拶しまくりながら、走るハメになるのだ。しかもたちが悪い(?)ことに、一人の子供が一回の「アスングー」では終わらない。オイラが見えなくなるまで「アスングー」と叫び続けるのだ。最初は、「アスングー」と言われる度に「ハロー」と手を振って返していたオイラであったが、次第に、一人の子に一回返しとなり、最後には、とりあえず、手だけ振り返すという状態に・・・
いやぁ、挨拶し続けるというのも、疲れるもんだ。適度な挨拶はパワーをもらえるが、過度の挨拶は、パワーを吸い取られる。恐るべし、アスングー攻撃。
ちなみに、「アスングー」とはどういう意味なんだろ?スワヒリ語だと思うんだけど、。手持ちのスワヒリ語の<指差し>にはこんな言葉、載っていない・・・
ということで、挨拶疲れで、疲労困憊した本日、とにかく、グッスリ眠りたい。が、今日もおそらく昨日と同じく、夕刻も暑いので、Aktoでは、テント内は蒸し風呂となるのは目に見えている。いいテントなんだけどなぁ、Akto・・・暑さが中にこもるのが少々弱点だ。メッシュ状の窓が一箇所しかないからな。これがもう一箇所、逆側にもあったら、風通しがよくなってもうちょっと涼しくなると思うのだが。
本日、そんな蒸し風呂Aktoの中で寝るのは諦めることに。で、ここで登場した新兵器が、蚊帳テント。ブラジルで出会った、kuroさんが「使わなかったからあげる」と言ってプレゼントしてくれたコレ、南アやモザンビークで、何度か蚊帳代わりに宿内で使ったのだが、野宿時に使うのは初めて。スケスケで、しかも、白なんで、目立っちゃうから、野宿では使いづらかったんですよ。が、幸い今日も、人目が無いところを発見してテン場としたんで。ということで、初となる屋外蚊帳テントで寝てみたところ・・・これが、予想以上に心地よい。暑さが気にならないのはもちろんなのだが、なんと言っても、夜空を見ながら寝られるというのが、めちゃめちゃいいじゃないですか。
状況が変化して、今までのやり方が通用しなくなる、というコトは嫌がるものじゃぁない。暑くなったことを嘆くのではなく、暑さを受け入れ、別のやり方で寝てみよう。状況の変化とは、新たな世界が開けるかもしれないという、可能性の種なのだ。ということで、蚊帳テントでの野宿に目覚めてしまったオイラ。キッチンが使えないと嘆くのではなく、ガソリンストーブを多用しはじめたら、ストーブ料理が楽しくなってきたのと同じように、ここんところ、状況の変化は、新しい旅の楽しみ方の発見を導いてくれてマス。
【今日のイラストメモ】
|
|
|