(English)
Today I met masai. They are the person who I want to meet most in Africa.
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朝、バオバブの木の下で目覚め。う~ん、心地いい。テントから出て、伸びをしていたら・・・周囲に、バオバブの実が落ちているのを発見。モザンビークでも、ジンバブエでも、バオバブの実を食べるチャンスがあったのに、食べなかったオイラ。実は、ちょっと後悔してまして。次回、バオバブの実を食べるチャンスがあったら、絶対食うぞと思っていたのです。
というこで、落ちていたバオバブの実を拾う。ちょっと固い皮の部分を石でかち割る。すると、中は、カサカサに乾いた白いモノが詰まっていた。これが、バオバブの実かぁ、と、ひとかけら取って口に入れてみたら・・・
「すっぱ!」
パサパサなラムネ状の食感は、予想できたんですが、このすっぱさは予想外だった。う~ん、酸味だけでなく、甘みがもうちょっとあったら、いい感じなんだろうけど・・・そんなにオイシイってもんでもない。ひとつ丸ごと、食える味ではない。数かけらかじったら、もう満足。
さて、テントに戻って、出発準備をしようと思ったら・・・なんか足の裏がチクチクする。で、靴の裏をみてみたら、マキビシみたいな植物がビッシリ刺さっていた。おお、この辺、マキビシ地帯なのか・・・これは、このまま自転車を押していったら、パンクする、ということで、道路わきまで、自転車と荷物を抱えて持っていくことにしたんですが、よくよく見たら、昨日、押してきた時に刺さったのか、いくつかマキビシ植物がタイヤに刺さっていた。とりあえず、抜いておいたのだが・・・チューブまで達していませんように。
さて、走り出してすぐ町に辿りついたので、ここで朝飯を食べることに。で、いつものように、チャパティを食べていたら・・・背の高い、タンザニア人が一緒のテーブルに座り、カタコトの英語で、話しかけてきた。背が高く、細身で、眼光が鋭く、頭は坊主・・・Tシャツ姿ではあることに違和感があるものの、オイラの頭の中の、ある一つのイメージと重なる、彼、ウリシャウリさんの姿。
「ひょっとして、マサイの人ですか?」
と聞いたところ、「そうだ」、とウリシャウリさん。
おおお、憧れのマサイ族!!!
実は、アフリカと言えばマサイ族、というイメージでいっぱいだった、小さい頃のオイラの頭の中。というのも、漫画禁止だったチャリヨシ家、ギリギリ許されたのが、山川惣治さんの<少年ケニア>でして(少年ケニアは、毎ページに挿絵がついていて、画中心の本なのだが、台詞や説明が噴出しではなく、文章で綴られているため、漫画とはちと違う)。
アフリカのサバンナで親とはぐれ、迷子になってしまった日本人のワタル少年が、たまたま出会ったマサイ族の元大酋長ゼガに育てられることになり、アフリカを舞台に大冒険を繰り広げるってお話の少年ケニア。そりゃ、子供心にワクワクしたってもんです。で、このマサイ族の元大酋長ゼガって老人キャラがめっちゃかっこよくて。細身の長身で、年老いているにも関わらず、長槍で、ライオンを一突きで倒してしまう。子供心に、そんなシーンを見せつけられたら、そりゃ、憧れ抱いちゃうでしょ。で、ゼガのような人がいるマサイ族に会ってみたい・・・消え去ることなく、ずっと心の中に残っていた少年の日の幻影を追って、ケニアに向かっていたオイラだったのですよ。
そんな憧れのマサイの人と、ココで遭遇できちゃうとは。マサイの人たちは、ケニアに入ってから遭遇するものだと思っていたのに・・・タンザニアで、しかも、この南部で会えるとは。
実際に会ってみたマサイの人は、最高にかっこいいオーラを放つ、素敵な人だった。あぁ、初めて接触したマサイ族が、ウリシャウリさんでよかったよぉ。少年の日の幻影が、そのイメージを崩すことなく、実在として目の前に現れてくれたことに、とにかく感激なオイラだったのでした。
【今日のイラストメモ】
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