(English)
Today I run through National Park by bicyle. I heard lion live in this National Park. So I hope to meet lion when I run by bicycle... But I couldn't.
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今日は、タンザニアで一番楽しみにしていた道を走る。その道とは・・・<ミクミ国立公園>という国立公園内を突っ切る幹線道路。普通、国立公園内にある道路は、自転車では走らせてくれないものなのだが、ココ、<ミクミ国立公園>の道路は、自転車で入ってもなんのお咎めもない。ま、国立公園内にいるのが、草食動物ばかりだからでしょ・・・と、これまでのオイラの国立公園走りトライ記を読んできてくれた皆さんは、そう考えるところだと思いますが・・・このミクミ国立公園は、そんなことはない。なんと、ここには、ライオンが生息しているのだ。バッファローだっている。では、そんなデンジャラスアニマルゾーンに、なぜ、自転車で入れるのだ・・・とお思いでしょう。ええ、オイラも、疑問です。
まぁ、理由はなんであれ、チャリサファリやウォーキングサファリに目覚めてしまったオイラとしては、ライオンが出没する可能性がある場所を、チャリで行かせてくれるなんて、そりゃ、願ったりかなったりなワケで。今まで「ここは危ないよ」と言われた道でも、一度も危険な目に遭わなかったため、怖いもの知らずなオイラ。怖いよりも楽しみの方が気持ち的には大きい。
昨晩泊まったミクミの町からちょっと走ると、もう、公園入り口の看板が見えてきた。ここから50kmは、デンジャラスアニマルゾーン。胸が高鳴ります。
普段よりもゆっくりのスピードで、しきりにキョロキョロしながら進む。しかし、動物らしきものは見えてこない。5kmほど走り、なんだぁ、やっぱり幹線道路脇には、動物はこないんじゃん・・・って思い始めたその時、目の前、右方面の道路わきのブッシュから、2頭のキリンがこちらをジッと見つめているのを発見!
おおお、キリンだ!
テンションが一気に上がる。しかも、ここにいたのは2頭だけではなく、あと4頭ほどのキリンがブッシュに隠れていた。オイラが近づくと、反対方向へと一斉に走り始めたキリンたち。ちょうど道路沿いに逃げていってくれている。よぉし、ここはキリンと競争だ、と、ペダルを漕ぐ力を強めたのであったが・・・やはり野生動物の足には勝てず。まったく追いつけないまま、6頭のキリンは、ブッシュの中へと消えていってしまったのであった。
その後も、目に入るのはキリン、キリン。ミクミではとにかく、めっちゃキリンと出会えまして。もちろん、キリンのほかにも、いろんな動物たちに遭遇。インパラ、ヌー、イボイノシシ、バッファロー、ゼブラ、バブーンなどが、次々と姿を現す。
しかし、出会うのは、危険度が低い動物たちばかり。やっぱり危険なことなんてないじゃん、と、緊張感が緩んだ頃、ハッとさせられた出来事が起こった。それは、途中、3頭のキリンを見つけ、立ち止まって写真を撮っていた時のこと。オイラを追い抜いていったトラックが、なぜかちょっと先で立ち止まった。そして、一旦降りてきた運転手が、すぐに後ろの荷台に乗り込み、こちらに向かって、なにやら合図をしている。なにかくれるのかな、なんて思って、トラックに近づこうとした瞬間、オイラの真横の草むらが、ガサガサと揺れ、デカイ図体のバッファローが二頭、飛び出してきた!!!その距離1m。うほほい、ビックリしたぞ。トラックの運ちゃんは、走っている時に、草むらに隠れていたバッファローを見つけ、オイラに「気をつけて!」と合図を送ってくれていたのだ。それに気づかず、オイラはのほほんと、走りはじめてしまい・・・幸い、バッファローは、オイラの逆方向に飛び出したため、被害を受けずにすんだ。もし、アレが、威嚇するために、こちらに突っ込んできていたら・・・突然のあの状況での、バッファロー突進は、絶対かわせない。まともにくらって、死んでいたかもしんない・・・ああ、あの時は、ドキドキしただけだったケド、もしって、考えると、怖い怖い。さらに、あの草むらに潜んでいたのが、バッファローではなく、ライオンだったら・・・って考えると、もっと怖い。
危険を感じたのはその一度だけ。その後は何事もなく、ミクミ国立公園の50kmは、あっと言う間に通過してしまった。う~ん、結局ライオンには会えずじまいだったかぁ・・・まぁ、でも実際にライオンに遭っちゃったら・・・ひょっとしたら、襲われてたかもしんないから・・・ライオンに遭いたかったという気持ちと遭えなくてよかったという気持ちが交差して、複雑な想いで、公園出口の看板前にたたずむオイラだったのでした。
【今日のイラストメモ】
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