To the city
久々に都会へ

2011.10.22 / Tanzania(Chalinze~Dar es Salaam) 本日 自転車109km走行 : Total 34302km走行
天気:晴時々曇
朝飯→パン 昼飯→ライス&ビーフ 夕飯→屋台飯 / 宿→Holiday Hotel(シングル16000シリング)

(English)
 Today I arrived at Dar es Salaam. Here is big city.



 昨日の午後、降り続いた雨も止み、今日はいい天気。一気に、タンザニアの首都、ダルエスサラームまで行ってしまおうと、走り始めたのだが・・・チャリンゼから、路肩道がガタガタ道となってしまった。イリンガからは、きちんと路肩まで舗装された道が続き、非常に走りやすかったのだが・・・というか、なぜ、交通量が多くなる、首都近くになって道が悪くなるのだ?

 ガタガタ道である路肩を走るのはシンドイので、舗装されている車用道路に侵入して走ることにする。もちろん、車が来たら思いっきり邪魔な存在になってしまうのだが、幸いこの辺りは、まだ交通量が少ないので、基本的には、車の邪魔にならず走れるのだが・・・たまにやってくる車にとってはやっかいな存在に違いない。一応、クラクションは遠くから鳴らしてくれるので、車が来たことが分かってよけるのだが、このよけるタイミングが遅かったりすると、死ぬ可能性がある。というのも、タンザニア、やってくるトラックやバスは一切よけるつもりはないのだ。こちらがよけなければ、轢いていくぞ、くらいの勢いでつっこんでくる。

 30kmくらいそんな状態の道が続いたのだが、その後は、再び、路肩まで舗装された道となった。で、次第に、人や車が多くなってくる。そして、到着したダルエスサラームは、久々の大都会だった。何気に、アフリカ各国、首都に寄っているオイラ。首都に行かなかったのは、南アとボツワナくらい。が、アフリカの首都って、そんなに都会じゃなかったりする。ザンビアのルサカ、マラウイのリロングウェイは、ちょっとした町って感じの場所だった。ということで、おそらく、ジンバブエのハラレ以来となる都会。とりあえず、中心に向かって走り続ける。

 で、宿探し。ロンプラに載っているYMCAやYWCAが安いようなので、行ってみたのだが、高い部屋しか残っていないのか、一泊25000シリングとのこと。う~ん、それはちと、高すぎると、他の宿も周ってみたのだが、相場は一泊20000シリングってとこ。さすがは首都だ、タンザニアにしては宿代が高い。どうしようかなぁ、とキョロキョロしていたら、「どうした?宿探しか?」と一人のおじさんが声をかけてきた。「ハイ」とは答えたものの、案内チップとか要求されるとメンドウだなぁなんて思うオイラ。そんなオイラの思いをみこしてか、おじさん「安い宿に案内してあげるよ。お金なんていらないよ」と言ってくるではないですか。だったら甘えちゃえ、と、おじさんに連れられて、16000シリングの宿へ。

 で、案内してくれる宿へ向かう途中、「ザンジバルに行くのか?」と聞いてくるおじさん。「もちろん」と答えるオイラ。「じゃぁ、今日中にチケットを買ったほうがいい。安い船の出航は明日で、その次の便は、4,5日またされることになる」と言ってきた。ふ~ん、そんなもんか、と宿にチェックインして、荷物を置いた後、おじさんに連れられて、ザンジバル行きの船のチケット売り場へ。

 で、明日の12時半に出発する安い船は、40000シリングとのこと。で、自転車も持っていくとなると、30000シリング上乗せで70000シリングだ、とチケット売り場のおじさんが言う。ザンジバルに行きたいとは思っていたものの、なにも情報を仕入れていなかったオイラ、これまた、ま、そんなもんかと、財布を取り出し、お金を払うことに。が、いざ、お金を手渡す時に、フト思った。「ん?これはひょっとしたら、詐欺なのではないか・・・?」

 だいたい、なんの見返りもなしで、宿に案内して、フェリーのチケット売り場まで連れてきてくれるおじさん、ってちょっと変じゃないかい?さらに、なにがなんでも、今日、チケットを買わせようとするチケット売りの態度もちょっと変。オイラの、詐欺注意レーダーは警報を鳴らし始めたのですが・・・ここは、雰囲気に押し流されるように、お金を支払ってしまったオイラ。そして、お金を支払った代わりに受け取ったのは、フェリーのチケットではなく、一応ハンコは押されているものの、怪しげな手書きの領収書一枚。

 「この領収書と引き換えに、明日フェリーのチケットを渡すから」というチケット売り場のおじさん。

 場所はフェリー乗り場の前だし、おそらく正規のチケット売り場だとは思うのだが・・・なんか変。オイラの詐欺注意レーダーは、頭の中でなりっぱなし。そんなオイラの疑心暗鬼を払拭するがごとく、オイラは何も言ってないにも関わらず、チケット売り場の前にたむろっていた人たちが「大丈夫」って言ってくるのが、逆に怪しい。

 え~、この領収書がニセモノだったどうしよ。70000シリングも払ったのに。

※追記
 ダル・エス・サラームはタンザニアの首都ではなく、主都とのこと。タンザニアの首都はドドマという街。


【今日のイラストメモ】