(English)
Today I left from Zanzibar. I started to run by bicycle.
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朝7時発のフェリーに乗り込むために、夜明けとともに、フェリー乗り場へ。ザンジバル上陸時には、入国スタンプを押してくれたのに、出国時にはスタンプなし。出国カードに記入しただけで、手続き終了。ファニーバニーとともに、フェリーに乗り込もうとしたところ・・・フェリーへのはしごが、人がようやく一人通り抜けられるくらいの間隔しかない。荷物を搭載したファニーバニーだと、横がぶつかって入らない。ということで、面倒だが、一旦、荷物を全部ばらして、積み込むハメに。
たぶん、降りるときも同じような感じになるだろうと思い、ばらした荷物はそのまま荷物置き場に入れさせてもらい、ファニーバニーは、甲板に立てかけて鍵でロックして置かせてもらう。さて、デッキに入ると、朝一の便だからか、客はそんなにいない。前の席に陣取り、海を見ながら航海を楽しもうと思っていたのだが・・・朝早かったせいで、眠気に襲われ、出発と同時に、睡眠状態に。あっという間の2時間。気づいたらダル・エス・サラームに到着してました。
さて、ダル・エスは、特に見るものはないし、宿代も高い。ということで、ここはスルーして、次の町に行っちゃおうと。70kmほど走った場所に、バガモヨという町があるので、今日は、そこを目指して走ろうか、と。幸い時刻はまだ9時。70kmくらいなら余裕で日没前にはたどり着けるはず。
ということで走り始めたタンザニア道。ダル・エス周辺は、ホント、人と車が多すぎて、自転車で走るのはしんどい。路肩なんてない道を走っていると、バスがガンガンに幅寄せしてきて、ぶつかりそうになったり。また、周囲は、いろんなものを売っているマーケット通りになっているため、人が溢れてて、そんな買い物客が、いきなり道を横断し始めるんで、ぶつかりそうになっちゃったり。
そんなマーケット通りで、小径タイヤの自転車がズラリと並べて売られている自転車屋を発見。そうそう、タンザニアも自転車人口が多い国なんですけど、タンザニアに入ってから、結構小径タイヤの自転車に乗っている人をよく見かけるようになったんですよ。子供チャリじゃなくて、大人が乗っている小径チャリ。これだけ町にミニベロ自転車が溢れているのなら、自転車屋も小径タイヤに対応しているはず。タンザニアでなら、18インチ用のリムやタイヤが手に入るのかも。ただねぇ・・・あったとしても、タイヤは、安かろう、悪かろうなんだろうなぁ・・・シュバルベの18インチタイヤがタンザニアの自転車屋に並んでいるとは思えない。
なんとか、ダル・エス周辺のメンドクサイ地域を抜け、人も車も少なくなってきた道を走っていたら、荷物をどっさり積んだ二台のバイクが、オイラの前で停まった。降りてきて握手を求めてきたのは、ドイツ人のマーチンとエスタのカップルライダー。南アのケープタウンからスタートしたというお二人、聞けば、オイラとほぼ同じルートを走ってきている。そんな彼らは6月にケープタウンをスタートしたって言ってまして・・・バイク旅にしてはスローすぎません?チャリ旅のオイラがケープタウンをスタートしたの4月末なんですけど・・・
そして、これからのルートもオイラの考えているルートに似ている。ケニアの後、ウガンダに行き、コンゴ、中央アフリカを抜けて西アフリカに突入するらしい。アフリカはもう、そんなにがんばって走らなくてもいいかな、と思い始めているオイラは、コンゴ、中央アフリカは通らず、飛行機でワープするつもりだったんで、ウガンダから飛行機に乗るかもって、マーチンに言ったら「なんでだ?コンゴも、中央アフリカも、危険じゃないぞ。この間会ったイギリス人のチャリダーは走ってきたって言ってたぞ。走れるのに走らないのか?」なんて返されちゃって。ひょっとしてそのイギリス人のチャリダーって、ワイネさん・・・?
いやぁ、どうしようかな、アフリカの中央部。走ってみたい気もあるんですが、走りたくない気もある。うむむ、まぁ、ウガンダに着いた時の気持ち次第ってことで。走りたかったら走るし、ワープしたかったら、飛行機乗っちゃうし。
そうそう、マーチンとエスタさん、それぞれ一台ずつのバイクに乗っているんですけど、走行中もコミュニケーションが取れるようにと、ヘルメットにワイヤレスマイクを仕込んでいた。これ、いいっすね、と興味津々のオイラ。
さて、同じ方向ではあるものの、スピードが全然違うマーチンとエスタはあっという間に、道の先に消えていってしまい、見送ったオイラはゆっくり走り始める。しばらく走ったら、バガモヨの町に辿りついた。静かな港町って感じのバガモヨ。ここはもともと、奴隷の積出港だった場所らしい。なかなか興味深い町なので、二泊くらいしていくか、と思い、落ち着ける宿を探したのだが、安い宿は、まぁ、それなりのクオリティ。5000シリングで、適当な宿があったので、そこにチェックインしたのだが、部屋に入って、電源がないことに気づいた。「電源がある部屋がいいんですけど」と宿のオーナーに言うと、この宿、電源がある部屋はあるにはあるのだが、どれも壊れちゃっているとのこと。う~ん、二日電源ナシはちとツライなぁ、どうしようかなぁと思っていたら、オーナーが、「隣の宿ならきっと電源があるぞ」と言ってきた。え?隣の宿?オーナーの案内で連れて行ってもらった隣の宿は、先ほどの宿より明るくて清潔でいい感じの宿だった。もちろん、各部屋に電源完備。「おお・・・この宿のほうがいいんですけど・・・チェックインしちゃった後で言うのもなんですが、移っていいですか?」と、オーナーに言ったら、あっさり「いいよ」と言われ、払った5000シリングもそのまま返してくれた。あれれ、お客をそんなに簡単に逃しちゃっていいんですか・・・?
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