(English)
Today I visited to African Art College.
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ダルエスから北上するなら、再びチャリンゼに戻ってそこから分岐している幹線道路を北に向かって走るのが通常のルート・・・にもかかわらず、おそらくチャリダーなら寄らないであろうバガモヨを経由する道を走ってきたのは、単に同じ道を走りたくない(チャリンゼまで、来た道を引き返すことになる)という理由だけではなく、どうしても、バガモヨに寄ってみたいという思いがあったからでして。
マライカに置いてあった情報ノートや地球の歩き方によると、バガモヨには、国立アート大学なる芸術大学があるらしい。しかも、そこは、東アフリカ全域から学生が集まる、というなかなかクオリティの高そうな学校のよう。そして、そこでは、音楽、ダンス、ファインアートなど、オイラが好きそうな科目が学ばれているとのこと。
これは見に行くしかないでしょ。
ということで訪れたバガモヨ。奴隷貿易の名残を残す町の風情もいいのですが、今日は朝から、アート大学訪問。
地図を見ながら、大学の方に近づくと、聞こえてきました太鼓の音。朝から、練習が繰り広げられているようだ。太鼓の音を頼りに、足を進め、大学の入り口へ到着。入り口には、一応、守衛さんらしき人もいたのだが、守衛さんに手を振ったら、にこやかに振り返してくれた。どうやら、構内へは誰でも入れるみたい。そのまま構内に入り込むオイラ。
とりあえず、太鼓の音のする方へ向かう。構内入ってすぐの野外ステージ脇で、一心不乱に太鼓を叩いている人を発見。と、ここで、雨が降り始めた。ん・・・これはちょうどいい・・・雨宿りをするフリして、太鼓練習をさりげなく見学させてもらうことに。
太鼓を叩いている若者の脇に、もう一人、背の高い男の人がいまして・・・どうやら、先生と生徒の関係のようだ。マンツーマンで教えてもらっている模様。で、この学生らしき若者・・・まだ入学して間もないのだろうか・・・正直あまりうまくない。アフリカの人って、基本的に、誰もが優れたリズム感を持っていると思っていたのだが・・・彼が叩くリズムは、揺れまくっている。ああ、やっぱり誰もが、最初から惚れ惚れするようなリズム感を持ち合わせているワケじゃないんだ、となんか、ホッとするオイラ。だって、アフリカ人のリズム感覚が先天性のものだっていうんだったら、絶対追いつけないってことでしょ。そうじゃなくて、彼らもがんばって体得しているのなら、オイラもがんばれば、肩を並べられる可能性があるんだって、思ったんでね。
しかし、先生は上手い。お手本として叩く先生のリズムは、その場の空気を変えてしまう。う~ん、さすがだ。太鼓に合わせてダンスの練習をしようと思っているらしいオネエサンがいるのだが、生徒の叩くリズムの時と、先生の叩くリズムの時では、彼女の動きのノリがまったく違う。
さて、雨がやんできたので、構内の別な場所をブラブラしてみることに。構内中心にある建物に入ってみたら、中がステージになっていて、舞台の上では、バトンを使ったダンスの練習が行われていた。完成されつつあるこのパフォーマンスは、練習風景を見ているだけで、心躍ってくる。
そして、構内は、音楽やダンスであふれているだけではない。あちこちに、生徒が作ったであろうと思われる、オブジェなどが飾られている。造形の学生さんが粘土をこねくり回している姿もちらほら見られる。
こういう、アート方面に人のエネルギーが渦巻いている場所は、非常に刺激的。やる気が沸いてくるというか、前向きなエネルギーをもらえる。太鼓心がウズウズしてくるし、画を描きたくなってくる・・・ああ、いい傾向だ。ここに来て正解だったな。自然や人々とのふれあいだけでなく、たまにはこういう場を訪れるのも、オイラにとって重要なことなのかも。ここんところ、なんとなくな旅になっちゃっていたのは、この手の旅のエネルギーが充電できてなかったからかもしれない。ふむむ、そうか、ここに短期で体験入学させてもらって、太鼓修行するのも悪くないかも・・・と思ったのですが、いや、やっぱり太鼓は西アフリカ!早く西アフリカに飛んで、太鼓を習いたい、という想いが沸々と湧き上がり始めたオイラなのであった。
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