From hot to cold
暑さからの脱出

2011.11.8 / Tanzania(Moshi~Arusha) 本日 自転車81km走行 : Total 34720km走行
天気:曇時々晴 パンク:2 自転車折りたたみ:1
朝飯→宿の朝食 昼飯→ポテトオムレツ 夕飯→ケバブのベジタリアンメニュー / 宿→Arusha Backpackers(朝食つき14400シリング)

(English)
 Today I left from Moshi. Because here was too hot... So I climbed up and arrived at Arusha. Here was little bit cold...



 朝、相変わらず、キリマンジャロには雲がかかっていたのだが、ラッキーなことに、朝食中、ちょうど雲が晴れ、頂上が覗き見えた。慌てて、飲みかけのモーニングコーヒーを手前に、キリマンジャロ山をパチリ。うん、これはなかなかいいショットだ。キリマンジャロを眺めながらキリマンジャロコーヒーを・・・宿代に含まれている朝食に出てくるコーヒー、薄いですけど、キリマンジャロコーヒーだと思います・・・たぶん。

 さて、ここ、モシ、外に出ると客引きがウザイものの、のんびりしていて、結構居心地がよい。なんといっても、宿の高い階からの眺めが非常にいい感じなのだ。やっぱり高いところからの視点っていい。ということで、もう一泊してってもいいかな、なんて考えが頭をよぎる。そういえば、またお腹の調子が悪くなっているし・・・そうそう、タンザニア、なんかずっとお腹の調子が変なんですよ。ハエが飛び回っているローカル食堂で飯を食べているせいなのかなぁ・・・なんか、すぐお腹がくだる。と、そんな状況ではあるんですけど、とある理由から、もう、ココには居られないって思いまして・・・

 それは・・・暑さ。

 標高800mの場所に来たというのに、蒸し暑いんですよ。これだけ上ればもっと涼しくなると思っていたのに・・・やはり1000mを超えないと涼しくはならないのか。一応標高が高いってことで、ファンはなくても大丈夫でしょ、と思われているのか、海岸近くの宿ならどこにでも取り付けてあったファンが、もう取り付けられていない。これなら、まだ、ファンがある海岸近くの方が、過ごしやすかった・・・昨日の夜なんて、寝汗ダラダラ。蚊が侵入するのを覚悟して窓を全開にして寝たのだが、それでも寝汗ダラダラ。ちなみに、蚊帳は一応取り付けられてあるのだが、穴だらけで蚊がどんどん侵入してくる。しょうがないので、夜中に、自前の蚊帳テントを取り出して、ベッドの上に広げなきゃならなくて・・・蚊に刺されて目が覚めるは、夜中に作業をしなくちゃならないわで、本日ちょいと寝不足。

 で、次の目標地であるアルーシャは標高1200m。1000mを超えるから、今度こそ涼しくなるに違いない、と、暑さから逃れ、快眠を得るために、本日、アルーシャに向けて出発。

 朝、ちらりとその姿を見せてくれたキリマンジャロの頂も、走り出す頃には、再び雲の中へ。あぁ、キリマンジャロを見ながら、気持ちよく道を走ろうと思っていたのになぁ・・・南米最高峰アコンカグアといい、このキリマンジャロといい、最高峰山を見ながら走るっていうのは、意外と難しいもんだ。

 それにしても、基本的に上りとなるモシ-アルーシャ間の道。のぼりってことでただでさえキツイのに、うだるような蒸し暑さが追い討ちをかけてくる。ダラダラと汗が流れ、水をいくら飲んでもすぐに、体から出て行く。これだけ飲んだら、立ちションが増えるはずなのに、まったく尿意が沸いてこない。

 さてさて、そんな大変な道ですが、走っていると、やたらとマサイの人たちを見かけるようになった。もちろん、これまでも、マサイの人たちには会ってきたのだが、頻度がまったく違う。この辺がマサイの人たちのホームグラウンドなんだろうな。そして、見かけるマサイの人たちの多くは、牛追いをしている。そうかぁ、本来、彼らは、こうやって生活をしているんだよなぁ。これまで見かけたマサイの人たちは、ブラブラして、ずっとプールバーでビリヤードをやっていたり、「こんなの誰が買うねん?」と疑問符が頭の中をめぐっちゃうようなモノを道端に並べて売っている人たちばかりを見てきてて。彼らは一体、どうやって生活をしているんだろうって思っていたところだったんです。牛追いをするマサイの人々・・・うんうん、この姿はオイラのイメージにピッタリだ、なんて思っていながら、眺めていたら、自転車に乗るマサイの人がオイラの横をすれ違っていった。うむむ、自転車にのるマサイの人は、オイラの抱くイメージとは・・・ちと違う。

 そんなマサイの人たちを見ながら、ひた走り。高度は次第に上がっていくのだが、暑さは相変わらず。1200mを超えたというのに、まるで熱帯地方のような暑さ。なぜだ・・・なぜこんな標高の高い場所に、熱帯植物が生えているのだ・・・

 そしていつのまにか標高は1400m超え。このあたりからようやく涼しくなってきた。そして、道も緩やかなくだり道になり、標高にして200mほど下ったところで、アルーシャに到着。

 到着したアルーシャは、めっちゃ都会。なんでもナイロビからの物資が流れてくるおかげで、ダルエス以上に近代化されている街らしい。タンザニアの他の町ではまったく見なかった大型スーパー<Shoprite>まである(店内に並べられている品物は微妙だったけど)。近代化・・・とは言っても、そこはタンザニア。人と車の混沌っぷりは、やっぱりって感じ。

 さて、宿はまず、地球の歩き方に載っているMeru House Innってところに行ってみた。が、一泊20,000シリングとお高い。15,000シリングになるよ、と言われたのだが、それは、併設のツアー会社でサファリツアーを申し込んだ場合のみ適用されるとのこと。セレンゲティ国立公園やンゴロンゴロなど、アルーシャの周辺には、サファリができる場所がたくさんあり、アルーシャを拠点に、サファリツアーに行く旅行者が多い。オイラも、一応興味はあるのだが・・・正直、ドライブサファリには、もはや、あんまり興味がなくなってきてしまったオイラ、サファリに行くか行かないかは、五分五分な気持ち(いや、むしろ、行かない気持ちのほうが強い)。ということで、別の宿を探すことに。近くに、アルーシャバックパッカーズという宿があったので、そちらへ行ってみると、ここは一泊8ドル。おお、安いと思ったのだが、なぜかシリング払いでというとレートが1ドル=18000シリング。これまでの宿なら、1ドル=15000~16000シリングってところだったのに。シリング払いだと高くつくのだが、まぁ、しょうがない。とりあえず、ここにチェックイン。

 宿の部屋は小さかったものの、シャワーは快適なホットシャワーで、汗を気持ちよく洗い流せてサッパリスッキリ。いやぁ、ここは、涼しいどころかちょっと寒い。長袖のシャツを羽織らないと耐えられないじゃないですか・・・でも、まぁ、ようやく、暑さから脱出できた。ああ、高原ってなんて過ごしやすいんだ・・・