(English)
Today I went to see Masai Market.
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昨日の日記では、食べ物目的で延泊かも、と書きましたが、食べ物じゃない事態で、ここアルーシャに延泊することになりまして。というのも、この旅のアイテムとして手放せなくなってしまったiPod Touchが、只今、故障中。いっつもポケットにいれているんですが、砂道に車輪をとられ、倒れそうになった自転車を腰で支えようとした際、オイラと自転車に挟まれてしまったTouch、「パキッ」という音とともに、表面の液晶が割れてしまいまして。一応機械部は問題ないので、そのまま使えるんですが、割れた部分が液晶漏れを起こしていて、画面が見にくい。描き続けていたイラストメモが中断しているのも、この液晶漏れが邪魔して、画が書きづらくなっちゃっているのが原因でして・・・
で、昨日、街をぶらぶらしていたら、携帯電話修理を請け負っているお店を発見。ひょっとしたらiPod Touchも直してもらえるかも、と、お店のおじさんに聞いてみたら、「一日でやってあげるよ。明日の16時に取りにきな」と言ってくれたのです。(が、結局、iPod Touchは直らず。本日16時に取りに行ったら、「これ用の液晶が手に入らなくて、無理だった」と。ん~、ナイロビに行ったら、修理できるかなぁ・・・)
そんな、修理待ちの本日、ネットをした後、食べ歩きでもするかぁ、と思って宿を出たんですが・・・
ネットカフェに向かうまで、昨日訪れたツーリストインフォメーションでもらった、マサイ族村散策ツアーの案内パンフレットを見返しながら歩くオイラ。<少年ケニア>少年だったオイラにとってマサイ族は、やっぱり特別な存在でして。アルーシャからナイロビに向かう道沿いがマサイのホームグラウンドだというから、アルーシャを出発した後、機会があれば、マサイ族の村を訪れてみようと思ってるんです。
で、マサイの村ではどんな体験ができるのかなぁ、と、パンフレットに書かれている、マサイ村を説明する文章を呼んでいたら・・・その中に<マサイマーケット:木曜日&日曜日>の文字を発見。マサイの人たちが、牛や羊を持ち寄り売り買いするというマサイマーケット、生の牛が取引されるというので、興味があったんですよ、実際にこの目で見てみたいなぁ、と。で、開催される曜日が、ん・・・木曜日・・・今日じゃん。
今日を逃すと次は3日後・・・今日行かねば!ネットなんてやっている場合じゃないじゃないっ!!!(実は、マサイマーケットはいろんな場所でいろんな日に開催されているため、別の場所に行けば、金・土にも見ることはできたらしい)。
ということで、急遽、マサイマーケットに行くことに。旅の予定はいつだって、思いつき。
マサイマーケットは、アルーシャの近郊のオープンスペースでやっているため、自力で行って見ることも可能らしいのですが、詳しい場所が分からない。とりあえず、もう一度詳しく話を聞いてみるか、と、再びツーリストインフォメーションに行ってみる。で、対応してくれたお姉さんに聞いてみると・・・「単独で行くこともできるけど、ガイドと一緒にいくことをお勧めするわ。言葉が通じないし、単独で行くと、写真をとるタイミングとかも難しいわよ」と。うむむ、言葉が通じないのはなんとかなるとして、写真が撮りづらいのは困る。勝手に写真を撮っていて、絡まれるもの厄介だしな・・・で、値段を聞いてみると、3~4時間の半日拘束だと、15ドルでガイドがついてくれるとのこと。値段はまぁ、妥当な感じだったし、オイラとしてはなんといっても、公共バスを一緒に乗って連れて行ってくれる、ということが決め手になって、ガイドを雇うことに。いやぁ、バスに乗るのは苦手なもんで・・・
11時にツーリストインフォで話をしたのだが、12時にガイドが来て出発する手はずに。うむむ、こんなにもスムーズにコトが運ぶとは。さすがツーリストの街。
さて、オイラのガイドについてくれたのは、ジョン。優しい目をした信頼できそうなおにいちゃんです。ジョンに連れられて、ダラダラ(公共バス)乗り場へ向かう。そこで、ギュウギュウ詰めのバスに乗り込み、マサイマーケットが開催されているという近郊の村へと向かう。15分くらいダラダラに乗った後、訪れた村から歩くことさらに15分、広場みたいな場所に、たくさんの人たちが集まっているのが見えてきた。
「おお、あれか!」
羊や牛たちが、つながれていたりつながれていなかったり、そこらじゅうを闊歩している。そして、いるいる、マサイの人たち。ウンウン、こういう風景が見たかったんですよぉ・・・ただ、ちょっと残念なのは、実際のマーケットは、洋服スタイルのマサイの人たちもたくさん混じっていたってこと。マーケットは、ザッツ・マサイスタイルな人たちばかりであふれていることを想像していたんですけどねぇ。
一応、売り買い用の囲いみたいなのがあり、ジョンは「ここに牛が入れられて値がつけられるんだけどね」と説明してくれたのだが、囲いに入れられている牛はたったの一頭。どうやら、取引は、ほとんど直接交渉で行われているみたい。オイラも歩いていたら「お土産に一頭どうだ?」って英語がしゃべれる牛売りのマサイのおじちゃんに声をかけられた。あはは、お土産に牛一頭って・・・持って帰れませんがな、と思って、流しちゃったんだけど、値段交渉とかしてみても、面白かったかも、と、今なら思う。
そうそう、このマーケットに来ても、オイラには何も買うものなんてない。ま、マーケットといっても、買い物目的できたわけじゃなく、見学目的できたんで、いいんです。この雰囲気が味わいたかった。
活気があるか、というと、なんか思ったより淡々としてるなぁ、って印象。でも、来てよかった。とにかく、人と牛と羊(とたまにロバ)で溢れているこの空間は、ちょっとした異世界。
ひとしきり堪能したところ、ジョンがマーケットに併設されている食堂に連れて行ってくれた。ここで、マサイ族のローカルフードを食べることに。ミルクにとうもろこしを入れて飲むドリンクがお勧めってことで頼んだんですが・・・これ、若干発酵してます。ミルクっていうより、もはやヨーグルト。中に入っているとうもろこしが、大粒でモチモチしたタイプのもので、結構いけてるお味。
さて、牛マーケット広場を後にして、次にジョンが案内してくれたのは、いわゆる普通のマーケット。野菜売り場や、タバコの粉(マサイの人は粉状のタバコを下唇に乗せて吸うらしい。やけどしないのか?)、生活雑貨などが並べてある。で、ここで、ひとつびっくりさせられたことが。サンダルがたくさん並べられているところへ案内され「これが、マサイシューズだ」とジョンが説明してくれたサンダル・・・なんと、使い古された車のタイヤを使って作られているのですよ。タイヤを切って、伸ばして・・・これで、サンダルを作っちゃうとは・・・よくよくマサイの人たちの足元をみてみると、結構な人たちが、このタイヤ・サンダルを履いている。しかし・・・明らかに、足にフィットしていないようなんですけど・・・歩くたびに、足からズレていて・・・返って、歩きにくくないですか?
さてさて、先ほどの牛マーケットは、無骨な男の人たちばかりだったのだが、こちらのマーケットには女性やお年寄りもみかけるようになった。で、女性やお年寄り、皆さん、耳がおしゃれなんですよ。ここでは、オイラ、ずっと、マサイの人たちの耳に目が釘付けになってしまいまして。そうそう、マサイの人の耳に目がいってしまうのは、実は、ここが初めてではない。タンザニアに入って、初めて出会ったマサイの人ウリシャウリさんも、イヤリングこそ身に着けていなかったのだが、その耳たぶには、耳飾ようの大きな穴が空いてまして。ああ、マサイの人の耳って特徴的、って、その頃から思っていたのです。
ああ、カメラのレンズが耳元ばかりにいってしまう・・・
それにしても、マサイの人って、何かに似ているとずっと思っていたんですけど・・・丸刈り頭に、痩せすぎと思えるほどのスリムな体、袈裟に見えないこともない羽織っているマント・・・そうか、お坊さんのイメージなのか、と、今日、なんか腑に落ちたオイラだったのでした。
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