Best road of Africa
写真記録は少ないけど記憶に残したこの道は・・・アフリカでのベストロードの最有力候補

2011.11.12 / Tanzania(Arusha~Namanga) 本日 自転車110km走行 : Total 34830km走行
天気:晴のち曇のち晴 パンク:1
朝飯→宿の朝食 昼飯→ライス&ビーフ 夕飯→ライス&フィッシュ / 宿→Kibo Guest House(5000シリング)

(English)
 Today I run on the road which is along masai villege. This road was very exciting to run by bicycle.



 人は胃袋をつかまれちゃうと、そこから去れなくなってしまうものでして。SAZANで飯を食べたいがために、まだまだアルーシャに居たいという思いが、猛烈にオイラをこの街に引き止めるのだが・・・この誘惑に乗ってしまうと、永遠に出発できなくなっちゃうんで・・・未練を断ち切って、アルーシャを出発することに。

 SAZANで、あれも食べたいこれも食べたいと、目移りしちゃって、一回二品頼んでいたのが、結果的に食いだめしたことになったのか、今日は、朝からお腹が満足でやる気がみなぎっている。・・・ふむむ、やっぱり、チャリ旅は、お腹いっぱい食べるのが大事だ。

 アフリカ飯、一食分の食事の量は割りと少なめでして。走るときには、朝昼晩と基本三食ちゃんととっているのですが、量が少ないので、食べても、その時消費するカロリー分しかカラダに入ってきていない。これ、普通の生活で考えたら、超健康的な食事のとり方ってことになるんですけど・・・チャリダーとしては、これでは不足だったんですよ。前向きなやる気は、お腹いっぱい飯を食べるところから始まる・・・オイラの場合、特にそうだったということに改めて気づきまして。

 これからアフリカ飯、一回に二食分くらい食べていくことにするかぁ・・・といっても、一回に二品ペロリと食べれちゃったのは、味のバリエーションがある日本食だからなんだよなぁ。味のバリエーションがないアフリカ飯だと、二皿も食べると、飽きちゃうのが困る。お腹がめっちゃ減っている時に口にする一皿目は、美味いんですけどね。ある程度腹が満たされた後で、同じ味が続くと・・・いくら食いしん坊のオイラとはいえ、ちとつらい。

 でもなぁ・・・ここんところのやる気減少現象は・・・たぶん、お腹いっぱい食べていなかったことが原因だったのではないかと。もちろん、暑さのため、気持ちがだらけていたっていうのもあるんですが、それ以上に、食べ物を十分食べていないことによるものだったのではないかと。なんで、やる気に満ちた旅にするためにも、飯は腹いっぱい食うように心がけよう。幸い、東アフリカは、飯が安いんで、二皿頼もうが、三皿頼もうが、お金の心配はそんなにしなくてもいい。

 さて、やる気満々の本日、気分が乗っているためか、走り始めた道を、非常に心地よく走れる。っていうか、ここ、普通に、素敵な道。高原のサバンナって風景がずっと続いていている。

 そんなサバンナ道、このあたりは、マサイの人たちのホームグラウンドってことで、とにかく、道脇には、マサイの人たちが溢れている・・・そうそう、タンザニアに入る前までは、マサイの人って、ツアーやガイドを雇ったりして、奥地の村まで行かないと、会えない、と思っていたんですケド・・・実際、走っていると、簡単に遭遇できることに驚いた。そして、そんなマサイの人たち、Tシャツにズボンという洋服スタイルの人もいるっちゃぁいるのだが、大半のマサイの人たちは、まだまだ赤いマント(?)が印象的なマサイスタイルで生活している。そんな姿の彼らと<普通に>出会えるのが、嬉しい。

 普通に道を歩いているマサイの人、普通に牛飼い中のマサイの人、普通に木の下の木陰で涼んでいるマサイの人、普通に食堂で飯を食べているマサイの人・・・観光用に気取った彼らではなく、普段の生活の彼らを垣間見れるのが、マサイファンのオイラの心をくすぐる。

 風景はいいし、憧れのマサイ族があふれている・・・今日はもう、心が躍って踊ってしょうがなかった。しかも、今までは、独特のオーラを放ち、距離を置かれていた感があった、マサイの人たちだったんですが、この辺のマサイの人たちは、非常にフレンドリー。オイラが走っていると、道脇から、ニコヤカニ手を振ってくれて・・・超キュートなマサイの女の子が、はにかみながら、オイラに手を振ってくれた時には、思わず、クラクラしちゃったりして・・・

 なんだかよくわからない言葉(おそらくマサイ語)を投げかけてくれるのだが、多分応援してくれていると思われる、道端で井戸端会議中だったマサイのおばさんたちに絡まれたり、パンク修理をしていた時、ずっと反対車線から声をかけ続けていたマサイのおじいさんや、パンク修理を手伝おうとしてくれるのだが、結局、邪魔にしかならなかったマサイのお兄さんなどなど、マサイの人たちとふれあいながら走れた今日の道は、最高に楽しかった。オイラ的には、アフリカ道のベストルート最有力候補だな、この道。

 ただ、マサイの人たち、写真を撮られるのはあんまり好きじゃないようで。触れ合っている様子を写真に収めようとカメラを取り出そうとすると、「ノー!」って怒られてしまい・・・カメラを出してしまうことで、マサイの人たちとの素敵な関係が、なんか違うものになっちゃうのなら、カメラは出さないほうがいいや、と途中から割り切ることにしまして。ということで、今日の思い出は、記録には残してないんだけど・・・記憶にはしっかり残しておきました、ハイ。