I love Masai Land
ケニアに入っても続くハッピーマサイロード

2011.11.13 / Tanzania→Kenya(Namanga~Kajiado) 本日 自転車88km走行 : Total 34918km走行
天気:曇時々晴
朝飯→チャイ&チャパティ 昼飯→ライス&ビーフ 夕飯→ピラウ / 宿→A.C.K Resource Center and Guesthouse(1000ケニアシリング)

(English)
 Today I entered to Kenya. I run on the road which is along masai villege too.



 タンザニアとケニアの国境の町ナマンガ。昨日のうちにケニアに入国する時間的余裕はあったのだが、結局タンザニア側で宿泊。というのも、ここんところ、国境での両替でトラブル続きなんで・・・夕刻疲れきった状態で、国境超えに臨むより、朝、パワーがある時に、国境超えをしたほうが、詐欺両替師に対抗できるのではないか、と思いまして。

 で、本日朝、宿から出てすぐのところにある国境へ向かう。まずは、タンザニア国境で出国手続き・・・と思ったら、イミグレの脇に、両替ができる銀行が併設されているじゃないですか。むむむ、ここは、路上の両替おじさんたちと戦わなくてもよかったのか、と拍子抜け。だったら、昨日のうちに国境超えしちゃってもよかったのにぃ・・・なんて思いながら、とりあえず、銀行に入り、タンザニアシリングをケニアシリングに納得のレートで両替。

 さて、無事タンザニア出国を終え、次にケニア入国。まずはビザ申請。そうそう、ケニアでは、ナイロビを拠点にして、マダガスカルやエチオピア行き(飛行機で)を考えていまして。なので、マルチビザ(何度でも出入りできるビザ)を取得しようと、申請書の<マルチ>の箇所に丸をつけて、提出したのだが・・・「この国境ではマルチビザは発行できない」とイミグレのおじさんに言われ、発行されたのは、シングルビザ。うぬぬ・・・これだと、マダガスカルやエチオピアに行った場合、ケニアに戻ってきて再入国する時に、またビザ代50USドル支払わなければならないじゃないですか。うむむ・・・

 まぁ、とりあえずは、ケニア入国手続き完了。あ~、ようやくケニアだ。前々から日記に書いているように、ケニアって、オイラにとって、ちょっとばかり思い入れのある国でして。というか、少年の頃は、アフリカ=ケニアくらいに思っていたオイラ。<ケニアを訪れる>っていうこと自体が、ひとつの大きなイベントだったんです、オイラの中では。

 そんなケニアについにやってこれたことに、まずは満足。と、ここでお腹がキュ~となった。そういえば、朝ごはんがまだだった、と気づく。ということで、朝飯を食べることに。が、食堂と書かれた場所がない。これはタンザニア側で食べてくるべきだったか・・・と思ったところ、「食べ物なら、あそこのホテルで食べれるぞ」と、道行くおじさんが英語で話しかけてきてくれた。おお、そういえば、ケニアは、英語が普通に通じるのか。タンザニアでは、スワヒリ語がメインで、英語をしゃべれる人がたまにしかおらず、少々、言葉の面で苦労したのだが、再びだいたいの人が英語をしゃべれるというケニアに入り、言葉の面でなんとかなるようになったのが、うれしい。

 で、入ってみたホテルの一階に併設されている食堂で、チャイとチャパティー3枚頼んだのだが・・・なんと、代金が100ケニアシリング。だいたい1ケニアシリング=1円で考えることにしていたオイラ(ネットのレートでは今現在、1ケニアシリング=0.81円)、これだけ食って100円?とビックリ。タンザニアより安いんじゃね?っていうか、レート計算間違えちゃっているのか、と不安になったりして。ちなみに、ケニアの食堂、町ではホテルに併設されているところが多いようで。ホテルとかかれた建物の一階に入ると、食べ物が食べられる仕組みになっているらしい。

 腹を満たして走り始めたケニア道。ケニア側に入り、国が変わったのだが、風景は相変わらず、素敵な高原のサバンナが広がっていた。そして、そこには相変わらずのマサイの人たちの姿も。アフリカでは、たいていの国境では、国境を越えると、ガラリと様子が変わる。続いている空間を区切るライン、国境。この形而上学的なイマジナリーラインが、そこに住む人たちを<区別>してしまうという事実に、不思議さと可笑しさを覚えてきた。が、ココは、今までのような不思議さや可笑しさはなかった。国境前でも国境後でも、同じような景色が広がり、同じような人たちが同じような生活している。ここのように、国境が特に住む人を<区別>していない場所もあることに、なんだかホッとしたのだが・・・このホッとする感情は一体なにを思って想起されたものなんだろう?国が変わっても同じ様式が通じることへの安堵感なのか、それとも、国という垣根が薄く、隣国同士の関係がよく、平和な感じがすることへの安堵感なのか・・・

 さて、今日も、フレンドリーなマサイの人たちと、すれ違いざまに、挨拶をしながら、走り続ける。そうそう、道を走っている時に、すれ違うマサイの人たちは、だいたい、男性。女性のマサイの人たちは、たまに、道端に座って井戸端会議をしている姿を見かけることもあるのだが・・・それは稀で、たいていの女性は、町でしか見かけない。しばらく走っていると、小さな町に着き、そこで、ようやく、マサイの女性たちに出会えるのだ。

 このマサイの女性の衣装が・・・昨日訪れたロンギドという町あたりから、変わってきた。それまでは、女性の衣装も、男性の衣装と同じような色合いのものが多かったのだが、ロンギドあたりから、女性の衣装は、より色鮮やかな布を重ね着し、艶やかなものになってきたのだ。で、このあたりのマサイの女性の衣装が、とても素敵で。すれ違うたびに、思わず見とれてしまう。う~ん、素敵すぎる・・・今までいろんな民族衣装を見てきたケド、マサイの人の衣装が一番、心にグッときた。

 それにしても、これだけの派手な色合いでありながら、浮くことなく、色負けしていないのが、なんといってもすごいんだよなぁ・・・多彩なアクセサリー、艶やかな色の布地、これからが自己主張をしつつも、サポート役に徹し、マサイの女性の美しさを際立たせている。

 ちなみに、女性の衣装だけでなく、よくよく見ると、男性の衣装も、ちょっとづつ違う。同じ布地を使っても、着こなし方が違っていたり。うむむ・・・マサイの人の衣装、意外と奥深い。

 そんな感じで、今日も、昨日に引き続き、アフリカベストロードと呼んでも過言ではない道を気持ちよく走る。

 途中、もし、チャンスがあったら、マサイの人たちの村を訪ねてみたい、と思っていたりしたのだが・・・そんなチャンスは訪れず。今日の終着地であるカジアドの町は、すでにマサイランドではなく、ケニア人の地って感じで、マサイの人たちは、稀にしかみれなくなっていた。ああ、最高にテンションがあがった、マサイランド走りはもう終わりか・・・と考えると、ちょっぴり切ない。

 さて、たどり着いたカジアドの町では、町に入るところで見かけた<Guest House>の看板の案内に導かれ、たどり着いたゲストハウスに泊まることに。一泊1000ケニアシリングと言われたのだが・・・1000ケニアシリング=1000円と換算して考えてみると、安すぎね?と思えるほど、サービスの行き届いた宿だった。部屋は広いし、トイレバスつきで、お湯シャワーだし、石鹸タオルつきだし、蚊帳もあるし、朝食もつくっていうし。う~む、ひょっとしてオイラ、レート換算間違えてないですか?実は1ケニアシリング=2円ってことはないですよね?