(English)
Today I stayed in Nairobi.
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ナイロビでは、修理やら必要備品の調達やらに追われてしまっている。まぁ、こういう作業は長旅にはつきものなので、旅らしい日々を過ごしているといえば、過ごしているのだが・・・なんだかちょっと味気ない。
一応、ケニアでのサファリを楽しみにナイロビには来たんですケド・・・いざ、マサイマラへのサファリツアーを検討してみたら・・・なんかあんまり気分が乗らない自分がいまして。値段はそこそこ(安いところで、二泊三日で270USドル)なんで、お金的には行けないことはないんですが・・・やっぱり、ドライブサファリってことでテンションがあがらない。<連れて行かれる>っていうことはどうも、オイラの性に合わないようです。自分勝手にブラブラしたい。好きなだけ好きな動物と対面していたい。もはや、そんな欲求が叶えられる場所でないと、行く気になれない・・・そうそう、ケニアでは、自転車で突入できるヘルズゲート・ナショナルパークってところがありまして。そこだったら、オイラのわがまま欲求も満たされそうなんで、ま、ケニアのサファリは、ヘルズゲートでいいかな、と。また肉食動物には会えないんだろうケド・・・ライオンは、スワジランドで見ちゃったからね。ああ、あれがなかったら、ライオン見たさに、マサイマラに行ってたのかもしれない。
ということで、ナイロビからのサファリツアー参加はやらないことにしたオイラ、サファリには行かないんですけど・・・ナイロビには、動物系でひとつ気になるところがありまして。それは、<ジラフ・センター>。保護目的で飼われているキリンを、一般人にも公開している、動物園的な施設がありまして。で、ここ、なんと、キリンとキスができるらしいのですよ。アフリカに来て、大好きになってしまったキリンとキスができるなんて・・・そりゃ、行くしかないでしょ、と。
ナイロビのダウンタウンからは、14kmほど郊外に出たところにある<ジラフ・センター>。ま、このくらいの距離なら、自転車で行けるから、と、ファニーバニーにまたがり、出発。Langata Roadという道をひたすら進む。12kmほど行ったあたりで、案内看板が見えてくるので、その看板に従い、わき道へ。1時間半ほどで辿り着いたジラフセンター、700ケニアシリングを支払って、入園。すると、早速、目の前に愛しのキリンが。園内、首の長いキリンと対面できるように、やぐらのような高台設備が設けられており、そこにあがって、キリンに餌やりができるようなしくみになっている。
実はですね、ここには、来たいとは思っていたんですが、男一人で来ても、つまんないんじゃないか、と懸念していたんですよ。同じように、動物に餌をあげたりキスができて、めっちゃテンションがあがったアルゼンチンのルハン動物園は、4人で行ったから、ワイワイ楽しめたワケだし・・・一人で、キスしてもねぇ・・・って思ってて。
が、いざ、キリンを目の前にすると、そんな心配は杞憂に終わった。ベロを出して、餌をねだるキリンの姿が超キュート。俄然、テンションがあがってきた。そして、キリンを上から眺められるという、このアングルが、新鮮で面白い。で、このキリンさん、まぁ、皆さんの人気者でして。今日は土曜日だということもあってか、メッチャ、観光客が多くて。皆さん、次々に餌をあげようと群がるもんだから、なかなか、オイラは近づけず、キスのタイミングがとれない・・・
と、その時、もう一匹キリンが近づいてきて、みなさんの意識がそっちのキリンにいってしまった。これはチャンスと、餌を口にくわえ、取り残されたキリンに近づく。キリンのベロがにょ~んと伸びて、オイラの顎のあたりから鼻先にかけて、舐めてきた。その瞬間、口にまとわりつく、ネチョッとした液体・・・うはっ、キリンの唾液!!!なんで、一個の餌をとるためだけに、こんなにベトベトにするんや、ってほど、唾液を残していったキリン。キリンとのキスの思い出は、強烈なネチョネチョ印象が残されることになったのでした。うむむ、この唾液、あまり臭くなかったのが、幸いだった。これが、臭かったら、ちょっと・・・ねぇ・・・
それにしても、長い睫毛に隠されたキリンの瞳は、実は大きな水晶玉みたい。吸い込まれそうなほど澄んでいる。
さて、キリンとのキスを果たし、満足して、ジラフセンターを後にしたオイラが次に向かったのは・・・<ボーマス・オブ・ケニア>という施設。ジラフセンターのすぐ近くにあるこの施設、中に、ホールがありまして。で、そのホールで、毎日、ケニアの民族ダンスショーが開催されているらしいのですよ。
音楽やダンスが見れるところでは、なるべく見るようにしているオイラ。当然、ここボーマス・オブ・ケニアも、その存在を知ったときから、気になってまして。
今日、この郊外地区へ来たのは、ボーマス・オブ・ケニアが主目的。実は、ジラフセンターは、おまけだったんです、ハイ。
ボーマス・オブ・ケニアの敷地内に入って、奥へ進んだところにあったホール。この入り口で、入場料600ケニアシリングを支払い、中へ。中は、円形の舞台を取り囲むようにすり鉢状に客席が設けられていて、かなり本格的な演舞会場になっていた。最初は、オイラと、数名の欧米人観光客だけだったのだが・・・開演10分前に、地元の小学生団体が二組、ドドッと押し寄せてきて、会場の正面席は、ほぼ満席状態に。
15:30、開演時間と同時に、太鼓を持ったおじちゃんたちが登場してきて・・・始まったアフリカンリズム。うほほ、おっちゃんたち、上手い!さすが!!!で、続いて登場してきた、民族衣装に身をつつんだ、ダンサーたちが、そのリズムに合わせて踊る踊る・・・うむむ・・・?おじちゃんたちの演奏は、さすがプロって感じなのだが・・・このダンサーの人たちは素人ですか?ぜんぜんカラダに切れがないんですけど・・・そして、みなさん動きがバラバラなんですけど・・・
もうちょっと練りこまれた演舞を見せてくれるのかと思っていたのだが、それは期待しすぎってレベルでした。まぁ、たぶん、実際の村で催しごとが行われる際に、こんな感じで、踊られるんだろうなぁ、って好意的に解釈すれば、ほほえましく見えてくる。
ま、オイラ的には、音楽重視なんで、おじちゃんたちの演奏レベルが高いってことで、充分楽しめる。
ひとつの演舞は15分~20分くらい。ひとつが終わると、楽器が変わり、リズムも変わり、新たなダンサーたちが入ってきて、新たな民族ダンスが繰り広げられる。へぇ~、ケニアってこんなにも多様な民族的文化があるんだぁって、感心させられるプログラム構成になっており、かなり興味深い。そんな約2時間のショーパフォーマンスは、あっという間だった。終わりの方で、マサイダンスも見れたし、オイラ的には、大満足。
さて、帰ろうと思って、外に出たら・・・なんと土砂降りの大雨。そう、小雨季の時期に突入しちゃったケニア、ここんところ、毎日のように雨が降るんですよ。ま、ずっと降りつつけるってことはないんで・・・と、しばらく待っていたら、案の定止んだ。しかし、雨後の道は、アスファルトの上といえども、泥でぐちゃぐちゃになっているんで、走りづらいったらありゃしない。ああ、キリンの唾液でグチョグチョにされ、雨泥で、グチョグチョにされ・・・今日はグチョグチョ厄日か・・・
そして、やっとの思いで、宿に戻ったら・・・断水って。シャワーが使えないどころか、顔も洗えない。ああ、汚れ果てたこのカラダ、どうすればいいのでしょう?
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