Something Broaken
モノが壊れるタイミング

2011.12.4 / Kenya(Naivasha~Nakuru) 本日 自転車74km走行 : Total 35295km走行
天気:曇時々晴のち雨 パンク:2 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→サモサスペシャル 夕飯→ビーフカレー / 宿→Mount Sinai Hotel(500ケニアシリング)

(English)
 Today I arrived at Nakuru.



 ナイパシャ湖周辺、ガイドブックを見てみると、見所はヘルズゲート国立公園だけではない。他にも興味をそそられる場所などがあったのだが・・・次の町に進みたい気分と、天秤にかけたところ、次の町に進みたい気分が勝ちまして。本日、ナクルへ向かうべく出発。

 走り始めたら、道の両サイドはサバンナが広がっていた。またキリンやゼブラが見れるかな、と期待して、キョロキョロしていたのだが、見れたのはインパラくんたちだけ。まぁ、こればっかりはタイミングってものがありまして。オイラの経験則からすると、朝、昼よりも夕刻の方が、動物たちとの遭遇率は高いような気がする。

 さて、しばらく走っていたら、見えてきたのがエレメンテイタ湖。ちょうど、空に青空が出てきたので、シャッターチャンスとばかりに、道脇に自転車を止め、エレメンテイタ湖の写真を撮るオイラ。で、撮り終って、振り返ると、ファニーバニーに、近所のガキンチョたちが群がっていた。しかし、慌てることはない。そうそう、南&東アフリカの子供たちは、めったなことでは人のものに手を出したりしないのだ。興味津々な目で見てきたり、群がってきたりはするけど、決してとったりはしない。たまに触れてきたりする子供もいるけど、基本的には見てるだけ。

 勝手なイメージで、アフリカの子供たちは手癖が悪いって思っていたんだけど・・・実際は全然そんなことはなかった。ちょっとウザイところもあるが、明るくて素直ないい子たちばかりだ。

 エレメンテイタ湖を見ながら、走り続けるオイラ。と、後輪に違和感が・・・また、パンクだ。本日二度目のパンク。ナイロビで、リムは交換したのだが、タイヤは前のやつをそのままはめ込んでまして。だいぶ磨り減ってきていて、パンクが起きてもおかしくはない頃ではあったのだが・・・タイヤを外して見てみると、針金のような金属片が見事に刺さっていた。そう、ケニア道、道路には割と広い路肩があるため、自転車で走りやすいのだが・・・この路肩、結構いろんなものが落ちていまして。瓶の割れた破片とか、タイヤの破片とか。あまりにも多いため、そういうものをいちいち避けて通ることもできず、踏みつけてしまってまして・・・なので、案の定というかなんというか、やっぱり、パンクが続発してしまっているのです。

 とりあえず、チューブを交換して、空気を入れ始めたところで・・・なんと、空気入れが壊れた。ピストン部を押しても、スカスカとした手ごたえしか返ってこない。普通なら、空気の抵抗があるはずなのだが・・・どうやら、内部の弁が壊れてしまったようだ。こういう時のために、と予備の空気入れを持っていたため、事なきを得たのだが・・・もうちょっと早く壊れていたら、ナイロビで救援物資を頼む時に、頼むことができたのに・・・ああ、おとといのチェーンといい、今日の空気入れといい、モノが壊れるタイミングというのは、こういうことなのだ。もうちょっとだけ早く壊れてくれたら、対処の仕方が違っていたのに、という絶妙に意地悪なタイミングで壊れる。

 さてさて、なんとかナクルの町に到着。タンザニアのアルーシャを思い出させてくれる喧騒に包まれ、ゴミゴミした町だった。無秩序に走り回る車やバイクをコントロールしようとするポリスマン・・・ナイロビでの事件以降、ポリスマンの姿を見るたびにビクッと反応してしまうのは、しょうがない反応か。で、ナクルには、すぐ近くに、フラミンゴで有名なナクル湖国立公園がありまして。せっかくだから、喧騒の町中よりは、静かな湖畔である国立公園内に泊まってみようかな、と、ナクルの町は素通りして、国立公園の入り口へと向かうことに。町から3kmほど行ったところに、看板を発見。このまま自転車で行こうとしたら・・・

 「自転車では中に入れないよ」

 と、公園セキュリティのおじさんに止められた。ナクル湖国立公園には、フラミンゴ以外に、ライオンやレオパルドなども生息しているらしい。なので、車でしか入れない、とのこと。どうしても、というのなら、エントランスゲートのところから、公園内にある宿やキャンプ場の車に来てもらって自転車ごとピックアップしてもらわなければならないらしい。う~ん、そこまでして入りたいワケじゃない・・・ヘルズゲートみたいに、自転車でフラッと入れるんだったら、入りたいって思っていた程度だし・・・で、入園料が75USドルと聞いて(後でツアー会社に聞いたら60USドルって行ってたぞ。どっちが正しいんだ?)、諦めることに。一応、ビックリするくらいのフラミンゴの大群ってのは、ナミビアのワルヴィス・ベイで見てきたし、ま、いいか、と。

 公園内での宿泊は諦め、喧騒のナクルの町で安宿を探そうと、戻りかけた時、雨が降り始めた。しかも土砂降り。ああ、またか・・・今回は、近くに屋根のある建物があったため、そこへ避難して雨宿り。一緒に雨宿りをしていた、地元のお兄さんたちと話しながら、雨が止むのを待つ。

 30分ほどで雨が止んだので、ナクルの町へ。ロンプラに載っていた宿を訪ねたところ・・・「一番上の部屋でしょ?」と受付のオネエチャンに言われた。オイラは何も言っていないのだが・・・実は、この宿、5階が屋上になっており、そこから、ナクル湖が一望できるのだ。で、その屋上に、4部屋ほどテラス部屋が設けられていて、この宿を訪れる外国人客は大抵、その部屋を指定するらしい。「・・・ん、いや、自転車を運ぶのがめんどくさいので、下の階がいいんですけど・・・」と、オイラは思ったのだが、屋上テラス部屋の鍵を渡されてしまった。とりあえず、部屋を見てみるか、と行ってみると、確かに眺めはいい。が、残念なことに、天気がビミョー。ま、明日の朝、晴れたらいい景色が見れそうだから、ここでいいか、と屋上部屋に泊まることに決定。

 決定したのはいいのだが・・・実質6階分の階段を荷物を持って3往復・・・今日一日で一番のハードワークだ・・・